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アンタレスステークス 2020【予想】

夏に行われる帝王賞への始動戦、あるいは来月のかしわ記念へのステップレースにもなっているレース。

アンタレスステークス 過去

阪神へと舞台を移した過去8年で6回が1分50秒を切る決着。今年は昨日の雨が残った脚抜きのいい馬場だけに速い決着が予想される。ただし、スピード馬が優位かという単純な話ではなく、距離短縮組が圧倒的に優勢。

同距離 【1.1.5.37】連対率  4.5%
距離短縮【4.3.0.18】連対率 25.0%
距離延長【0.1.0.10】連対率  9.1%

同距離の中でもマーチステークスからの臨戦が断トツで多いのだが【0.1.2.26】と振るわず、地方交流重賞の名古屋大賞典から参戦する馬の方が【3.3.0.1】と断然好成績。もちろん、交流競走に選出される程の賞金を稼いでいる実績馬なのだから当然とも言えるのだが、前走距離の側面で考察すると、

マーチステークスが3F〜4F目のコーナーで緩んで1分52秒台の決着が多くなることに対して、本レースは4F目が向正面のため、4F目から12秒台のラップを踏み続けての1分49秒台決着が多い。
勝ち時計にして平均3秒近くも速く、急坂の有無を含めて似たコース形態に見えても、レースの内容は全く異なり、スピードを維持する面でのタフさが要求されていることが考えられる。

過去の好走馬の4角位置取りを見ると、多くの馬が4〜5番手以内で通過しており、ある程度の位置からスピードを持続できる馬を狙いたい。

①ノーブルサターン

オープン入り後の好走は左回りに限っており、右回りは⑩⑭⑮⑪⑨⑦着と掲示板にすら載ることが出来ていない。重賞となるとさらに厳しいレースになりそう。

②ワイルドカード

前走の敗因は順延の影響による美浦と中山の往復とのことだが、そこから中2週で立て直せたのだろうか。再度の内枠も微妙なところで、1900m以上の経験がないことも厳しいところ。

③ロードゴラッソ

好相性の前走名古屋大賞典組。阪神は昨秋にシリウスステークスを勝っており、2戦2勝。
57kgを背負って勝っていないことと、スピード面が気にならなくもないが、道中は理想的なポジションが期待できるし、有力な一頭ではある。

④クリンチャー

ダートに替わって2戦連続で連対を確保しており、そのいずれも上がりはメンバー最速。前走こそ同距離のマーチステークスだったが、前々走は2000mの仁川ステークスで、もともと芝で走っていた頃は長い距離を使われていた馬。前走が芝時代も含めて初の1800mだったぐらいだから問題ないはず。
まだ経験のないパサパサのダートであれば訝しむ目もあるが、引き続き脚抜きのよいダートであれば今回も好走が期待できる。

⑤ルールソヴァール

約2年半前に同条件のベテルギウスステークスを勝っているが、2度目の長期休養明けとなった前走のマーチステークスは13着。これまでの加減気味の調教から変わったとのコメントだが、そうは感じられず、一変を期待することは難しそう。

⑥アングライフェン

前走の名古屋大賞典やシリウスステークス、名古屋グランプリと長い距離での実績は好材料だが、1800m以下だと【0.1.0.5】だけにスピードの面で一抹の不安がある。8歳馬でスピードが増していることはないだろうし、この馬場も含めて厳しい。

⑦ベストタッチダウン

ダート転向後は③②①①①着で、2戦目からは持ち時計を1戦毎に更新し続けて、前走の北山ステークスでは転向初戦の1分52秒4から4秒1詰めた1分48秒3。この距離では持ち時計は最速で、スピードはここに入っても通用するだろう。

ただ、それ以上の距離は芝時代を含めても経験したことがなく、前走でもテンに絡まれてリキんだように同型の兼ね合いも含めて、数字ほどの信頼はないか。

⑧ウェスタールンド

後方から運ぶ脚質もあって、前走のダイオライト記念でも捕らえ切れなかったように稍重~不良馬場だと②⑦④②着、【2.1.1.1】の良馬場の方が良い。1番人気の支持を受けた昨年の本レースもメンバー2位の上がりながら届かずの4着で、今年も差して届かずだろう。

⑪アナザートゥルース

昨年の勝ち馬だけに適性は十分。オープン入り後の稍重~不良馬場は【2.1.2.1】と走っており、あとは昨年より2kg増となる58kgとの闘い。

⑮リワードアンヴァル

3着に敗れはしたものの、前々走の北山ステークスは1分48秒9の好時計で走破しており持ち時計は当時の勝ち馬でもある⑦ベストタッチダウンに次ぐ2位。重賞初挑戦でもスピードは通用する下地はある。

⑯メイショウワザシ

全5勝のうち、4勝が逃げ切り勝ちの典型な逃げ馬だったが、前走は番手からの競馬でも見せ場十分。内の⑦ベストタッチダウンや⑮リワードアンヴァルらとの兼ね合いが鍵だが、1分50秒9の持ち時計も持っており、⑦ベストタッチダウンにプレッシャーを掛けながらの番手追走で活路はありそう。

【結論】
単複 ⑮リワードアンヴァル

力の要る良馬場【0.3.1.2】に対して、脚抜きのいい道悪馬場だと【4.0.2.2】と今回の締まったダートは大きなチャンスだろう。
外の⑯メイショウワザシが厄介だが、前走は控える形で勝利しており、むしろ好位から差す理想の形が取れそうで、リズム良く運べれば。

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