見出し画像

ラジオNIKKEI賞 2020【予想】

ラジオNIKKEI賞 過去

開幕週ということもあって、昨日は重馬場ながら4角先頭馬が【1.2.2.0】と先行有利の傾向。
本レースの過去5年の傾向からも4角である程度の位置にはいたいレースだが、キメラヴェリテとビバヴィットーリオが回避したように、半数にあたる6頭が前走で逃げており、4角5番手のパラスアテナを除く残り5頭は3番手以内の先行策で、少頭数ながら前に行きたい馬が揃った中での一戦。

激しいハナ争いか、様子見で落ち着くのか、ペースも各馬の位置取りも読みづらく買うべきレースではない。

①バビット

前走の早苗賞はスローペースの恩恵もあった逃げ切り勝ちで1分47秒8の時計も特筆すべきものではないが、前々走の未勝利戦で福島コースを勝っており、これまで②②①①着の安定感。

ハナに立てなくても大丈夫だろうし、今回からリングバミに替える効果も期待。

②ディープキング

ハンデ52kg以下の馬は過去5年で【0.0.0.12】。前走1勝クラス組で3着以内に好走した過去5年の5頭はその1勝クラスを勝って臨んでおり、ワールドエースと同じ「ディープインパクト ☓ Acatenango」の良血ではあるが、人気先行だろう。 

③アルサトワ

前走で逃げ切った1勝クラスは開幕週の好馬場を1000m通過61秒0のスローペースを味方につけてのもの。
今回はハナに立てたとしてもマイペースで逃げられるかどうか。厳しいと見る。

④コンドゥクシオン

新馬勝ちが不良馬場の福島1800mで、前々走の山藤賞勝ちも重馬場。道悪巧者は間違いなさそうだが、開幕週の高速馬場も3走前の葉牡丹賞で0秒4差の⑤着に健闘しており、意外と奥が深い可能性がある。

ダイワメジャー産駒で前走の青葉賞は距離も長かっただろうし、葉牡丹賞を上回る超高速馬場に加えて外枠も厳しかったはず。
馬場が回復しつつある点はマイナスだが、距離短縮はプラスだしこの人気なら狙ってみたい。

⑤サクラトゥジュール

年明けのひいらぎ賞はスマイルカナのクビ差②着で、続くジュニアカップはサクセッションの0秒4差③着。自己条件に戻った1勝クラスでウインカーネリアンの0秒4差②着と重賞好走馬と接戦を続け、前々走の1勝クラスは差して届かず、またしても②着となったが 1分32秒2 の好時計。前走は2番手から1分31秒7のNHKマイルカップを上回る好時計で1勝クラスを卒業。

過去5年で【0.0.3.16】と結果が出ていない距離延長組で稍重の1800mには不安があるが、戦ってきた相手が違うし、【2.3.1.0】と勝ち味に遅い面もあるが、逆に相手なりに走れる強みでもある。

⑥アールクインダム

2100mの距離に初ダートの前走・関東オークスは別にしても、レベルの怪しいクイーンカップ⑨着では牡馬相手の好走は簡単ではなさそう。

メンバー最速35秒8の上がりで差し切った菜の花賞勝ちから、上がりが掛かることが想定される稍重の1800mは条件好転のはずだが、②ディープキングの項でも書いたようにハンデ52kg以下の馬が【0.0.0.12】と結果を残せていないことからも厳しいレースになりそう。

⑦ベレヌス

初芝挑戦だった前走のひめさゆり賞は2馬身差の逃げ切り勝ち。距離も短くなる今回はさすがに前走のように上手くはいかないだろうが、福島で持続力ラップで勝った経験はプラス。ブービー人気は舐められ過ぎ。

⑧グレイトオーサー

ドレッドノータスやディアドラマドレの半弟という良血馬で2戦2勝。いずれも東京コースでのものだが、イメージとは裏腹にノヴェリスト産駒は春の東京開催で爆発していたように高速馬場適性がマッチしていたことは考えておきたい。

また、許容範囲とのことだが、4月の終わりから3戦目となり硬さも見られるとのコメントもあり、秋に向けての賞金加算を焦って使う印象も。
前走の1勝クラスでもハナに立ちながらも行きたがっていたように気性的な課題もある馬で、今回は稍重の小回り1800mで折り合えば能力でアッサリも、凡走のリスクも十分にある。

⑨パラスアテナ

芝に替わって稍重馬場の未勝利戦を5馬身差の圧勝で飾ると、続く高速馬場のカーネーションカップもメンバー最速の上がり33秒3で快勝。騎乗した武豊騎手が軽量だとしても継続騎乗を約束したことで参戦を決めた経緯があり、素質は確かなのだろう。

ただ、前述したようにハンデ52kg以下の馬は【0.0.0.12】で、牝馬の優勝も1992年のシンコウラブリイまで遡る。1番人気ほどの信頼感はない。

⑩コスモインペリウム

すでにキャリア11戦を誇るが、前々走はメンバー最速の上がり33秒3で追い込んで②着、前走は不良馬場を2番手から上がり最速で押し切り勝ち。
イメージ以上に粘り強い馬で福島コースも昨夏③①着。道悪の実績もあり、押さえておきたいところ。

⑪パンサラッサ

クラシックへの挑戦こそ叶わなかったが、諦めて休養したことが奏功したのか、馬体を10kg回復させて2馬身半差の逃げ切り勝ちを収めた前走の1勝クラスの勝ち時計は鳴尾記念より0秒1速い2分0秒0。

2馬身半も負かした②ディープキングより人気がないことは不当だし、不良馬場の未勝利戦を2秒5差で大勝しているだけに稍重馬場も味方で、ハナに立てなくてもその未勝利戦のように外から4角先頭で大丈夫。

⑫ルリアン

約8か月の骨折休養明け後に2戦2勝したものの、無理にダービートライアルを使わずにここを目標に設定。

これまで先着を許したのはマイラプソディだけで、デビューから3戦いずれも先行してメンバー2位以内の上がりで好走を続ける器用な優等生タイプだから小回りも問題なさそうで、パワフルな走りだけに稍重馬場も問題なく対応できそうではある。

【結論】
単複 ⑤サクラトゥジュール

冒頭で書いたように展開も隊列も読みづらく買わなかったが、戦ってきた相手が違うだけに複勝圏は外さないのではないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?