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京都新聞杯 2020【予想】

昨年のダービー馬ロジャーバローズをはじめ、2013年のキズナや2010年のアグネスフライトとトライアルレースではないものの、先週の青葉賞よりダービーに繋がるレースとなっている。
昨年こそ上がり3Fが35秒3とやや掛かったが、例年35秒を切ることが多く、坂の下りから脚を伸ばす瞬発力、持続力が求められるレース。

京都新聞杯 過去

1400mの未勝利戦で1分21秒4が出ると、1800mでも1分47秒2。1勝クラスでは0秒8更新する内回りのコースレコード1分32秒2。かなりの高速馬場。
速い時計への対応に加えて、34秒前半より速い上がりが期待できる馬を狙いたいところ。

①メイショウダジン

前走の毎日杯では5着に入ったことで芝に対しても一定のメドは立てたかに見えるが、勝ち馬とは1秒差。
当時は稍重馬場でありながら、コーナーでムチが入るズブさも見せており、血統通りダート馬の印象を受けた。高速馬場では厳しい印象。

③シルヴェリオ

4馬身差で勝った未勝利戦では負かした内の2頭がその後に勝ち上がっており、【4.1.0.0】で引退した半兄シルバーステートという良血馬の片鱗は感じさせたが、続く若駒ステークスはシンガリ負け。
今回から着用されるブリンカー、しがらきでの外厩効果を期待したいところではあるが、未勝利戦勝ちが中5週で、新馬戦と中10週以上開いた残りの3戦が④④⑥着であることを考えると、3か月半開いた今回は様子見が妥当ではないか。

⑤ホウオウエクレール

前走のアザレア賞はフライライクバードの0秒6差、前々走のゆきやなぎ賞ではヴァルコスの0秒8差、未勝利戦で⑥ディープボンドに0秒9差で敗れたこともあり、逃げてどこまで粘れるかだろう。

⑥ディープボンド

前走はGⅠ皐月賞に挑戦し、勝ち馬からは1秒4差離されたが、ヴェルトライゼンデとは0秒2差。
この経験を活かしたいところだが、上がり自己ベストは34秒9。相手は楽になるがキレ負けしそう。

⑦キングオブドラゴン

これまで掲示板を外すことなく堅実に走っているが、これまでの5戦で上がり自己ベストは35秒0。上がりが掛かる舞台まで待ちたい。

⑧アドマイヤビルゴ

キャリア1戦で挑んだ前走の若葉ステークスは3馬身差の圧勝。レースレベルはまだ怪しい面があるが、勝ち時計1分58秒6は阪神で行われるようになった2000年以降で最速。上がりも33秒6と時計面で結果を残せたことは大きい。
京都は新馬戦で経験しており、全兄サトノソロモンは昨年の本レースで7番人気3着だから舞台適性は十分だろう。

⑩ファルコニア

ここ2戦で続けて出遅れたことで、全兄トーセンカンビーナ同様のスタート難が危惧されるが、今回はデビューから3戦コンビを組んで先行策を取れていた川田騎手へと手が戻る。
前走のスプリングステークスでは出遅れとスローペースが重なりながらヴェルトライゼンデとは0秒3差。脚を長く使うタイプだけに京都への舞台替わりはプラスだが、上がり自己ベスト34秒5だからスタートでのロスは避けたいところで、スパートのかけどころにも工夫が必要だろう。

⑪マンオブスピリット

未勝利戦勝ちが連続開催後半で荒れた馬場で、連勝を決めた前走のつばき賞も重馬場。父ルーラーシップを思えば高速馬場より力の要る馬場向きの印象はある。

3か月ぶりのつばき賞を勝っており、2か月半ぶりでも大丈夫だろうし、馬の力は重賞レベルと踏んでいるだけに⑧アドマイヤビルゴを負かせるなら、この高速馬場への適性があった際の本馬。

⑫サペラヴィ

デビュー4戦目の芙蓉ステークスでは後に青葉賞を勝つオーソリティと0秒4差。0秒2差の惜敗だった葉牡丹賞と水仙賞はいずれも速い馬場で、高速馬場は歓迎のはずである。
ただ、これまでの8戦での上がり自己ベストが芙蓉ステークスでの34秒4で、7戦は35秒5以上。自己ベストの更新が求められる点は不安。

⑬プレシオーソ

半兄マジェスティハーツは神戸新聞杯を含めて4度の芝重賞連対があり、先入観こそあるが芝も大丈夫そうに見える。ただ、いきなり高速馬場への対応を求めることは酷だろう。

【結論】
単勝 ⑧アドマイヤビルゴ

馬場が渋ってでもくれていれば他馬にも付け入る隙はあっただろうが、この高速馬場なら33秒台の上がりを使った経験のある本馬。
乗り替わりもデビュー前から調教に跨っていた藤岡康騎手を迅速に手配し、問題ないだろう。単勝1倍台前半は厳しいが、仕方がないと見る。

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