見出し画像

葵ステークス 2021【予想】

葵ステークス 過去

小倉2歳ステークス以来、約9か月ぶりとなる世代限定スプリント重賞。後にスプリンターズステークスでも好走するラブカンプーやアウィルアウェイ、先日のヴィクトリアマイルでも4着に健闘したディアンドルらの好走がありながら、重賞昇格4年目の今年も承認が得られずグレードなしの重賞として施行。

スタートしてから100mで下り坂に入るため、前半のペースは流れやすく、長い直線に急坂が構えることで前半に無理をしたくない騎手心理やスパイラルカーブもあって中山や小倉ほどではないが、それでも前傾ラップになりやすいコース。

今週からBコース替わりとなり、荒れた内側がカバーされるだけに内枠有利に働く可能性は高いと見る。
週中の降雨は影響がなさそうで、4レースの未勝利戦が1分21秒1で決着。

もともと京都では過去5年で4勝を挙げる牝馬の活躍が目立っていたが、直線に急坂も構える中京に替わる今年は過度に気にしない方がいいかも知れない。


①リンゴアメ(▲)

函館開幕週初日の芝1000mでデビュー、前後半3Fが 35秒2 - 33秒8のスローペースを番手からの競馬で勝ち上がると、函館2歳ステークスは一転して連続開催最終週の馬場に前後半3F 33秒5 - 36秒3のハイペース。好位5番手から直線でも渋太く伸びて連勝を飾った。

函館2歳ステークスが押しながらの追走だっただけに1400mへの距離延長には対応できそうに思えた京王杯2歳ステークスだったが、直線で伸びない内を走らされたにしてもメンバー13位の上がり。

さらに1F距離が延びた阪神ジュベナイルフィリーズ、年明けの紅梅ステークスと3戦続けて1秒以上離される大敗が続いたが、函館以来となる1200m戦に戻った前走のマーガレットステークスでは中団から渋太く脚を伸ばしてクビ+ハナ+クビ差の4着に善戦。

函館での連勝はマツリダゴッホ✕マイネルラヴという血統が函館1200mにハマった印象もあるが、重賞への格上げされた京都開催時の過去3年で1kg重い斤量を背負っていた馬は【2.1.1.7】。
高速馬場にも一応は対応しており、最内枠を活かしてロスなく立ち回ることができれば一発の期待をしても良さそうに思う。8番人気なら穴で押さえたい。

②ヨカヨカ(☆)

新馬戦→フェニックス賞と一般馬相手に連勝を飾り、ひまわり賞では2歳牝馬どころか、牝馬としては生涯背負う機会がまずない57kgの酷量を背負いながらも悠々と逃げ切って3馬身半差の完勝で無傷の3連勝。

ひと息入れた秋初戦のファンタジーステークスはテンから意外に遅く中団からの競馬。
消耗戦ラップで差し馬向きの流れになったが、直線で追ってから伸び負けて0秒4差の5着。

暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは果敢に先手を取りに行く競馬。それほど速いペースではなかったがラスト1Fまで先頭をキープすると、交わされてからも渋太く粘って0秒4差の5着に健闘してみせた。

前々走のフィリーズレビューは好位5番手から渋太く粘っての2着。ファンタジーステークス以上に厳しい消耗戦ラップを考えれば負けて強しの内容だったが、史上初となる九州産馬としてのGⅠ制覇を目指した前走の桜花賞はブービー17着に大敗。

出遅れてポジションを取りに行くまでのロスもあったが、4角では手応えがもう怪しくなっており、軽度の外傷により最終追い切りを木曜にスライドした影響も少なからずあったのかも知れない。

本調子ではなかったことも確かだが、そこで無理にNHKマイルカップへの挑戦せずに適鞍に狙いを変えたことは英断のように思う。
熊本県産馬初のJRA重賞制覇に挑戦する今回は3戦3勝の1200mが舞台ではあるが、前々走で2着に好走したフィリーズレビューも勝ったシゲルピンクルビーを含めて次走成績が【0.1.0.11】と散々で低調なメンバー構成だった可能性もあり、他馬との完成度のアドバンテージもなくなってきた印象で初の左回り。

さすがにバッサリ切る勇気まではないが、期待値として3番人気では厳しいように思う。

③カンタベリーマッハ(⋯)

昨夏の新潟デビューから今年の2月までの7戦、4戦目の4着を除いて全て掲示板外に敗れる厳しいキャリアを重ねていたが、3月に新規開業した鈴木慎厩舎への転厩を期に一気に連勝。

脚抜きのいい不良馬場だった中京ダート1200mを逃げ切ると、デビュー戦以来の芝に挑戦した前走は内からハナを奪うと、最後はハナ+クビ差の接戦を制した。

時計の掛かるタフな重馬場で、中山1200mらしくもないペースだったことから勝ち時計は1分10秒1と、良馬場でのスピード決着に不安があり、同型も多いため楽な競馬にはならないはず。

④インフィナイト(⋯)

ブラックスピネルの半妹で、フルゲートの18頭立てのデビュー戦は好スタートを決めて2番手から抜け出すセンスのある勝ち方。騎乗した北村友騎手がターフビジョンを横目にする余裕がありながらの2馬身半差だけに内容の濃いデビュー勝ちだった。

続くサウジアラビアロイヤルカップは勝ったステラヴェローチェの決め手にこそ屈したが、2着を確保して賞金を加算できたことで充電。
牝馬ながらデビュー戦の馬体重は490kgと馬格に恵まれており、実際に不良馬場で2連勝。

良馬場で真価が問われた阪神ジュベナイルフィリーズは道中から北村友騎手が「キレそうにない」と感じる程で実際に上がり3Fは出走18頭中16番目。
巻き返しを図ったクイーンカップも良馬場での一戦だったが、上がり3Fはメンバー中10位。
これまでの自己ベストがデビュー戦と前走で記録した35秒ジャストで単純に速い脚がないように思う。

その前走ファルコンステークスは好位からジリジリと脚を伸ばす形で0秒5差の5着。3着モントライゼとは僅か0秒1差であるが、前後半3Fが 33秒7-35秒0の前傾ラップながらも前が有利のトラックバイアスの恩恵が大きかった印象が強い。

今回はさらに1F距離を短縮されるが、距離を短くすることでごまかせる終いの甘さも、良馬場である以上は限界があるように思う。

⑤モントライゼ(○)

新馬戦こそヨカヨカの2着に後塵を拝したが、2戦目は好スタートからスピードの違いでハナへ立つと、4角手前からスパート開始。直線で一杯に追われる他馬を尻目に馬なりのまま後続を突き放して2着に1.7秒差をつける圧逃劇を披露して勝ち上がった。

連勝を狙った小倉2歳ステークスはメイケイエールの決め手に屈して2着に敗れたが、雨の影響で重馬場となった中で前後半3Fが 33秒9 - 35秒7 のハイペースを番手から運んだ負けて強しの2着。
続く京王杯2歳ステークスでは200mの距離延長にも、しっかりと折り合って、外差し馬場の中を2番手から押し切る横綱相撲での完勝で重賞初勝利。

暮れの朝日杯フューチュリティステークスでは果敢に先頭を奪いにいって1000m通過56秒9の速いペースで引っ張ったが、さすがに最後の1Fはバテてしまった。
それでも目測での1400m通過時点での1分20秒4は、京王杯2歳ステークスの勝ち時計1分21秒8から1秒以上も詰めており、そこから1Fを約12秒7で踏ん張ったなら悲観する必要のない敗戦。

前走のファルコンステークスは中団からスムーズに運べたが、前後半3Fが 33秒7-35秒0の前傾ラップながら前が有利のトラックバイアスもあって、前の2頭には届かない2馬身半差の3着に完敗。
約3か月ぶりの休み明けで、騎乗したルメール騎手が「太かった」と+2kgの馬体重以上に緩かっただけに本番での巻き返しに期待も懸かったが、出走に必要な賞金を手にしながらNHKマイルカップをパス。

デビューから3戦で道悪に対応するパワーも示しているが、前走は1分20秒5で走破するスピードもあって馬場状態は不問。
ノーザンファームの使い分け戦略により、GⅠ奪取の夢を諦めることを余儀なくされた出資会員の溜飲を下げるためにも結果が何より欲しい一戦であり、鞍上にはルメール騎手を確保して必勝体制も、1番人気ならばそう都合よくいかないことを願う。

⑥ダディーズビビッド(◎)

キャリア5戦の中で、サウジアラビアロイヤルカップとシンザン記念で早くも二桁着順を2度も経験しているが、前者は不良馬場に後者は力の要る特殊な中京の馬場が敗因と見ている。

仕上がり途上の中、能力だけで世代一番星を挙げた新馬戦に、約3か月ぶりの実戦だった野路菊ステークスではホウオウアマゾンの2着。
こうやまき賞は好位3番手から自己ベストを更新する33秒8の上がりで快勝しており、前走の橘ステークスは好位から最速上がりで突き抜ける4馬身差の圧勝。

1800mの距離も長く行きたがってしまった毎日杯では大敗を喫したが、1600m以下で綺麗な良馬場に限れば【3.1.0.0】と安定して力を発揮しており、前走で記録した1分19秒9の勝ち時計はコースレコードに0秒3差と短距離路線変更は英断だった模様。

1200mへの距離短縮にも対応できそうに映るだけに、ここでも勝ち負けになりそう。

⑦レイハリア(⋯)

中山芝1200mでの新馬戦こそ2着に好走したものの、ワンペースな面もあって未勝利を卒業するまでに出走取消を含めて5戦を要した。

勝ち上がりはダートの1200m戦だったが、芝に戻した前走の雪うさぎ賞では掛かった馬を先に行かせて番手に控える競馬で連勝を飾った。

雨が降る中、重馬場を苦にせずに勝ち切った一方で、高速馬場でのスピード決着には不安があり、怖がりな面があることから揉まれたくないタイプだけに、重賞初挑戦でスピード自慢の同型も揃った今回は、難しいレースになりそう。

⑧オールアットワンス(⋯)

新馬戦から一貫して芝1200mを使われ、デビューから2連勝を飾っているノーザンファーム生産馬。

外から牡馬にプレッシャーをかけられる形にとなった中京2歳ステークスでは0秒2差の3着、初めての差す競馬に直線で馬群を割ることに躊躇して減速してしまった前走のマーガレットステークスは0秒2差の5着。

いずれもキャリアの浅さが露呈された敗戦で、前走は長距離輸送の影響か12kg減らして428kgでの出走と、馬体の維持に気を遣うタイプだけに、約3か月ぶりの休み明けは却って良さそう。
デビュー当初は道悪を心配されていただけに良馬場で行われそうな点もプラスではあるが、マーガレットステークス前に、中舘調教師が「右回りの方がいい」と話していた点は引っ掛かるところで様子見とする。

⑨スンリ(△)

すでに10戦のキャリアを誇っているが、いまだ特徴が掴みづらい馬。ブリンカーを着用した3戦目から成績が向上したものの、凡走も少なくない。
急仕上げの感もあってポジションを取れなかった紅梅ステークスは10着に大敗して、返し馬から力んでいたアネモネステークスでも7着に敗れている。

コズミックフォースの全妹でノーザンファーム生産の良血サルファーコスモスからクビ差の2着に好走したエルフィンステークスや、前後半3F 33秒6 - 36秒0で 2~3番手にいた馬が下位に沈んだペースを逃げ切った前走の1勝クラスから実力がない訳ではなさそう。

未勝利戦を卒業して以降は5位以内の上がりすらない決め手に欠け、立ち回りで勝負するタイプ。
重馬場を苦にすることもなく、高速馬場にも対応する馬場を問わない馬で新馬戦以来となる1200m戦がどう出るかではあるが、池添騎手の騎乗で13番人気ならば大穴で期待してみたいところ。

⑩ロングトレーン(⋯)

昨夏の小倉芝1200でのデビュー戦こそ完敗の2着ではあったが、2戦目にはテンションが高くなってレースに集中し切れないままでも押し切る素質の高さも見せての勝ち上がり。

こうやまき賞は1600mの距離に泣いた格好での0秒7差の7着に敗れたが、1200mに距離を短縮した1勝クラスでは最速上がりで2馬身半差をつける完勝。
続くマーガレットステークスでもメンバー2位となる上がりで追い込んで2着に好走。

完勝した1勝クラスと同じ中京1200mで重賞初挑戦。デビューから2戦連続きて川田騎手が騎乗したように実力は秘めていそうで穴で期待していたが、4番人気となると妙味に欠ける印象。思い切ってバッサリ。

⑪サルビア(⋯)

ラスト3Fが 12秒3-11秒3-11秒3 の直線勝負となった新潟1400mのデビュー戦を、好位のインから鋭く抜け出すセンスのある内容で勝ち上がると、りんどう賞は道中でやや行きたがる面を見せながらもラスト4F が 11秒8 - 11秒8 - 11秒8 - 11秒8 とひとつも減速がないラップで5馬身差をつけて圧勝。

りんどう賞で行きたがる面が出ていた中、続くファンタジーステークスは出して行って掛かるという最悪の競馬。1秒3差の10着という結果は、掛かりながらも勝ち切ったメイケイエールと比較してもう少し格好をつけて欲しかった面はあるが、4角でぶつかったことで集中力を失くしたところもあるようなので度外視も可能な一戦ではあった。

1F距離が延びた阪神ジュベナイルフィリーズも掛かる面はあったが、それでも0秒7差の8着。
前々走のクイーンカップでは道中3番手でスムーズに運べたようにも映ったが、ラスト1Fで甘くなってしまい0秒4差の7着に敗戦。

距離短縮で挑んだ前走のファルコンステークスは重賞勝ち馬3頭に次ぐ、0秒4差の4着に健闘したことで、折り合い云々を抜きにしても1600mは距離が長かった可能性も高くはなったが、これまでの上がり3Fの自己ベストはデビュー戦の新潟で記録した34秒6。
最後に甘くなるのは上がりに限界があるのかも知れないとも見ている。

ファルコンステークスでの4着健闘から現在4番人気の支持を集めているが、前後半3Fが 33秒7-35秒0の前傾ラップながらも前が有利のトラックバイアスを4番手から先行した恩恵を受けての健闘と思っており、3着モントライゼとのアタマ差は思っている以上に大きいようにも思う。

減速のないラップを連勝していることから本来は追って味のあるタイプと見ており、1200mへの距離短縮が追い風になるようかは怪しい気もする。
昨秋のファンタジーステークスで福永騎手がヨカヨカを選んだことからも将来性を評価された訳でもなさそうで、5番人気と妙味に欠ける今回は様子見とする。

⑫リメス(⋯)

デビュー戦は馬場や展開の恩恵で逃げ切れた感が強く、続く函館2歳ステークスはスタートが今ひとつで後方から上がり5位と伸び負けて0秒6差の6着。

先手を奪って3着に好走したすずらん賞は、前後半3F 34秒0 - 36秒1の消耗戦ではあったが上がりタイムは16頭中9位と馬場と位置取りの差で粘れたようにも映った内容。
京王杯2歳ステークスでシンガリ負けの大敗を喫してからダートを試されて1勝2着1回と結果を残したが、前走の昇竜ステークスは1400mの距離も言い訳にならないほど離されたシンガリ負け。

前々走のマーガレットステークスでは前後半の3Fが 33秒0 - 35秒5 の消耗戦を逃げて0秒5差に粘っているが、良馬場での重賞となるとスピード不足に映る。

⑬アスコルターレ(⋯)

デビュー前になる5月の段階で坂路ラスト2F 24秒4を叩き出していたことから注目していたが、阪神1400mのデビュー戦は外から雁行される形になりながらも1分22秒0の好時計で逃げ切り。

2戦目のダリア賞では初めて経験する重馬場に戸惑ったのかスタートしてからの行きっぷりも悪く、メンバー2位の上がりで追い込んだものの5着。
続くもみじステークスも稍重で荒れた馬場状態ながら好位から渋太く伸びてクビ差の接戦を制する勝負根性を発揮して2勝目を挙げた。

暮れの朝日杯フューチュリティステークスは後方のまま伸びることなく14着大敗に終わったが、1200mに距離を短縮された前々走のマーガレットステークスは出遅れて4角でも最後方と厳しい位置ながら、レース上がり35秒5を大きく上回るメンバー最速33秒7の豪脚で差し切っての3勝目。

ハーツクライ産駒の半兄が2000mの距離でも勝利しており、少なくとも1600mまでは対応可能にも映るが、もともとがパワー型のピッチ走法でノーザンファームの使い分けの影響か、現状では短距離で末脚を活かす形がベストのようになっている。

前走のファルコンステークスも後方から末脚に賭けたが、1秒も離された11着に大敗。
上がり3位タイは物足りない内容で、20kgの馬体減は本来の状態ではなかったのかも知れない。

マーガレットステークスを勝った1200mに距離を短縮して初の重賞奪取に挑むが、陣営は左回りにも自信を見せているものの、追走から苦労しているようにさえ映った前走も含めて実際に左回りは今ひとつな印象。過信は禁物に思うし、6番人気は妙味がない。

⑭ファルヴォーレ(⋯)

当時の馬体重が430kg程度の小柄な馬で阪神のタフな馬場が合わなかった感のあるデビューからの2戦は6着→4着と連敗を喫したが、直線平坦の新潟に替わって次位に0秒5差をつける最速上がりで勝ち上がり。

続く新潟2歳ステークス、京王杯2歳ステークスではそれぞれ4着→9着に敗れたが、自己条件に戻った暮れの1勝クラスでは中団から最速上がりでの差し切り。
1分20秒7の勝ち時計から軽い馬場の方が合いそうな印象で、年明けのシンザン記念は中京の特殊な馬場が合わなかったのかも知れない。

前走のファルコンステークスでは6着に敗れたが、前後半3F 33秒7 - 35秒0 の前傾ラップながらも前有利のトラックバイアスを、ほぼ最後方から馬群を捌きながら最速上がりで0秒6差まで追い上げた。

初の1200m挑戦がどう出るかだが、1400mでも後方に置かれているだけに、先行馬が総崩れするぐらいの末脚がハマる展開にならないと厳しいように思う。

⑮テイエムトッキュウ(⋯)

芝1400mを使われたデビューから2戦は13着→14着と連続して二桁着順に沈んだが、昨秋に1200mへ距離を短縮して一変。
未勝利→さざんか賞と阪神1200mで連勝を飾った。

いずれも間隔が空いていたことや時計の掛かる良馬場であったことも要因かも知れないが、イレ込んでしまう気性をスピードを活かすスタイルに転化させられたことが大きかったように思う。

昇級初戦となった前走の橘ステークスはハナを切ってマイペースで運べたが、残り300mあたりで捕まるとズルズル後退してブービーの12着に大敗。
約5か月ぶりのレースではあったが、やはり1400mは長いのかも知れない。

今回は1200mへの距離短縮となるが、テンのダッシュで先手を取れたとしても内からも行きたい馬が複数頭いるだけに、マイペースで運べるかは怪しい。

⑯ロンギングバース(⋯)

前走のニュージーランドトロフィーは初めての1600mもあったかも知れないが、2着タイムトゥヘヴンからも0秒8差の8着に大敗。

これまで掲示板外に敗れた3戦はいずれもレースの上がりが35秒を切ったレースで、2着に好走した昨秋の1勝クラスも5馬身差つけられた敗戦であり、キレ負けしやすい瞬発力勝負よりも、レース上がりは掛かった方がいいタイプなはず。
実際にレース上がり35秒以上では【2.2.0.0】と凡走なしの連対率100%

1200mへの距離短縮になるが、朱竹賞ではスタートで躓いたこともあって後方一気策を決めており、忙しい印象こそあるものの、芝1200mでは【2.2.0.0】
高速馬場への不安がない訳ではなく、本日の馬場ならレース上がりは35秒を超えない可能性もあるだけに、13番人気の大穴ではあるが様子見とする。

⑰マリーナ(⋯)

横浜ベイスターズ三浦監督の所有馬ということで話題にもなったが、未勝利卒業までに9戦。
重賞初挑戦となったチューリップ賞では0秒5差の8着と善戦したようにも映るが、前後半4F 47秒7 - 46秒1 とスローペースの後傾ラップで伸びを欠いたもので、例年より低調なメンバー構成でもあった。

前々走の1勝クラスでは好位から最速上がりで3馬身差をつけて圧勝を飾っているが、高速馬場だった前走の橘ステークスでは1秒以上離されており、これまでに挙げた2勝は不良馬場と重馬場。

これまで距離短縮では【2.0.2.0】としているだけに、一変も期待されるが、想定している高速馬場では厳しいように思う。

⑱フォイアーロート(⋯)

ダート1800mを使われたデビューから2戦は5着→7着と連敗を喫したが、芝の1200mに条件を変えて一変。未勝利→芝桜賞と小倉1200mで連勝。
その連勝はいずれも道悪で、前々走の芝桜賞は重馬場が得意と見て馬場の悪い内を突いたほど。

重賞初挑戦だった前走のファルコンステークスは1秒1差の12着に大敗。前後半3F 33秒7-35秒0の前傾ラップながらも前が有利のトラックバイアスではあったが、後方から伸びを欠いた形は、距離というより良馬場に回復して速い時計での決着となったことも影響したように思う。

距離短縮で前進を図るが、高速馬場を想定している今回は厳しいレースになりそう。

【結論】
単勝 ⑥ダディーズビビッド

ワイドで穴狙いも考えたが、難しかったので単勝一点。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?