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キーンランドカップ 2020【予想】

キーンランドカップ 過去

今年は東京オリンピック開催の影響で日程が1週後ろ倒しになり、さらに昨日から続く降雨により重馬場以上に悪化しそうな馬場状態。

キーンランドカップ データ

牝馬や外枠が強い傾向があるものの、枠に関しては午前中のレースを見る限りでは外差し傾向を感じず、半信半疑。

①ダイアトニック(〇)

春は阪急杯で斜行によって③着に降着、続く高松宮記念では今度は被害に遭い③着。不完全燃焼となる競馬が続いたが、仕切り直しの一戦となった前走の函館スプリントステークスを2馬身差の快勝。
先行有利の馬場状態を味方につける武豊騎手の好騎乗もあったが、58kgの斤量を考えれば文句なしの完勝と言っていい内容だった。

今回は約2か月ぶりの一戦で、もともと太りやすい体質でもあり、一週前追い切り後に岩本助手が「少し太い」との話もあったので当日の状態は確認する必要はあるが、中9週以上のローテーションは4戦4勝としておりまず問題ないだろう。

もちろんGⅠスプリンターズステークスが最大目標ではあるが、ここも勝つようならサマースプリントシリーズ20pt、2着でも15ptで現在14ptでトップに立つレッドアンシェルを逆転することになるだけに単なる叩き台以上の意気込みはあるはず。

道悪については重馬場だった高松宮記念でも好走しており心配はしていないが、最内枠であることを考えれば先行策を強いられることにはなりそうで、押し切れるかどうか。1400m以下は①②①①①①③③①着と着外がないだけに軽視は出来ない。

②イベリス(⋯)

直千競馬で前向きさが出て次走での好走はCBC賞を勝ったラブカンプーと似ているが、③着だった前走のUHB賞では前々走のアイビスサマーダッシュ(⑦着)で先着した⑧カッパツハッチに逆転を許している。

気難しい面があるため今回からブリンカーを着用するとのことだが、道悪は【0.0.1.2】としており、アイビスサマーダッシュ連覇に北九州記念勝ちのベルカントの半妹で、本馬も1分6秒7で決着した開幕週の高速馬場だったセントウルステークスでの③着好走。

力の要る洋芝、その上で道悪となるとどうか。

③ダイシンバルカン(⋯)

オープン入り後は10戦続けて3着内好走がなく、掲示板も1度のみ。洋芝はこれまで【0.0.0.4】、芝での道悪も【0.0.0.7】。厳しいだろう。

④ビリーバー(⋯)

5月から中2週の詰まった間隔、それも函館や新潟への長距離輸送がある中で使われ続けながら3勝クラス卒業→アイビスサマーダッシュ③着。
アイビスサマーダッシュの好走を含めて全4勝を中3週以内の詰まったローテーションで挙げているようにこれが本馬のスタイルなのだろう。

今回は中4週とやや間隔をあけての一戦。道悪は稍重までしか経験がないが、回転の速いピッチ走法で時計が掛かった方が良さそうなだけにプラスに働くと見たい。洋芝への適性も前々走のTVh杯で示しており、差す競馬がハマれば再度の激走があっても驚けないが、点数の関係から消す。

⑤メイショウショウブ(⋯)

昨年暮れの阪神カップでは勝ったグランアレグリアは別にして、フィアーノロマーノとはアタマ差の③着。能力的にはここでも足りていいはず。

昨春のニュージーランドトロフィー②着以来のコンビとなる鞍上の横山典騎手に期待したいところだが、阪神カップにしてもニュージーランドトロフィーにしても高速馬場。道悪がダメだとまでは思わないが、少なくともプラスに働く印象はなく、軽視したい。

⑥ショウナンアンセム(⋯)

昨年のGⅠ高松宮記念③着馬だが、同年のCBC賞で屈腱炎を発症。復帰後は3戦二桁着順続きで、今回は中1週と得意の詰まったローテーションに初ブリンカーで巻き返しを図るが、簡単ではないだろう。

⑦メイショウカズヒメ(⋯)

前走のアイビスサマーダッシュは約半年ぶりでの仕上がりを気にしていたが、17番枠を味方に夏女ぶりを発揮して0秒1差の④着に健闘。
30度を超える猛暑の小倉で軽ハンデが見込める北九州記念は期待していたが、無念の除外となった。

今回は26日に急遽北海道への輸送を行ったことから最終追い切りを行っておらず、さすがに厳しいか。

⑧カッパツハッチ(△)

前々走のアイビスサマーダッシュは10kg絞れたものの、4番枠に泣いて0秒3差の⑧着。
前走のUHB賞は一転して先行有利の馬場を味方につけて②着に粘った。

2馬身先着された勝ち馬⑫ライトオンキューとの4kgあった斤量差は3kgに縮まり、逆転は楽ではないが、中2週以内の詰まったローテーションは前走を含めて【2.2.0.0】と得意としており、重馬場も駿風ステークスでの上がり最速で追い込んでの③着がある。

11番人気だけに逃げ残りを期待したい。

⑨ダイメイフジ(⋯)

前走の函館スプリントステークス②着好走は開幕2週目の先行有利の馬場状態に加えて、①ダイアトニック騎乗の武豊騎手が可愛がったこともあっての逃げ残りと見ている。

暑さに弱い点からは気温が下がる雨は歓迎になるが、②着に残った前走の函館スプリントステークスが1分7秒8、昨夏のUHB賞③着が1分8秒1、同年のオーシャンステークス③着が1分7秒7。
馬場の悪化はプラスにはならないと見る。

⑩クールティアラ(⋯)

今春の韋駄天ステークスではライオンボスから0秒5差の⑥着に健闘しているが、外枠有利の直千で外枠を引きながら内に切れ込む程に揉まれ弱く脆さのある馬。芝では周りも速く厳しいだろう。

⑪フィアーノロマーノ(◎)

右前肢跛行を発症して競走除外となったマイラーズカップ以来となった前走の函館スプリントステークス。初の1200mということもあって押っ付けながらの追走ではあったが、先行有利の馬場状態を7番手から④着まで押し上げた。

馬場の悪化がどう出るかだが、札幌は函館よりコーナーが緩やかで差しが利きやすく、2度目の慣れで追走も楽になるはず。
人気で遅れを取っている①ダイアトニックとは斤量差が1kg差から2kg差に広がり、⑫ライトオンキューとは逆転して今回はこちらが1kg軽くなる。

キレ負けしやすい平坦コースより、直線急坂コースに強いが、道悪ならカバー出来る可能性がある。
サンプルは少ないが Fantnet Rock 産駒は過去3年の道悪で複勝率50%の高い複勝率を誇っており、暑さに弱い本馬にとっては涼しくなる雨は恵みの雨のはず。

あとは10日競馬になるだけに太目残りがないかはパドックでチェックしておきたい。

フィアーノロマーノ データ

⑫ライトオンキュー(▲)

昆調教師が「高松宮記念に使っていたら楽勝していたと思う」と語るほど惚れ込んでいる馬で、実際に春はドバイへ挑戦。新型コロナウイルスの影響による中止でカラ輸送に終わってしまい、復帰初戦の函館スプリントステークスも⑥着に敗れた。

ひと叩きしたUHB賞はトップハンデを問題にしない2馬身差の完勝で、予定通りここへ。
道悪の経験は少ないが、昆調教師は「力のいる馬場が得意」と語っており、2歳時の未勝利戦では重馬場の中、1頭だけ違う脚で伸びて勝ち上がり、稍重だった昨年の本レースではダノンスマッシュらを相手に0.2差の④着。あとは差して届く展開かどうか。

⑬アスタールビー(⋯)

全4勝中3勝を函館と札幌で挙げる洋芝巧者ではあるが、前々走のTVh杯では④ビリーバーに敗れており、未知数である道悪がプラスになることに賭けて押さえるには点数が多くなるため、昇級初戦での重賞好走は難しいと見て消す。

⑭エイティーンガール(☆)

前走のUHB賞は囲まれたこともあったが、上がりは8位タイと伸びを欠いた格好。
いつもより前目での競馬だったことや10kg増で過去最高体重だったことが影響した印象だった。

涼しい季節向きな印象があるだけに雨による気温の低下は歓迎だし、②着に追い込んだ今冬のシルクロードステークスは荒れた馬場で1分9秒0、昨冬のファイナルステークスも1分9秒5。

時計が掛かった方が強いだけに道悪は合うかも知れないし、中1週での競馬は【1.1.0.0】。

⑮ディメンシオン(⋯)

初の1200mとなった前々走のCBC賞⑪着からの巻き返しを図った前走の中京記念はラスト1Fで前が壁になったこともあって0秒5差の⑨着。
惜しい競馬だっただけに北海道に遠征してまでまた1200mに距離を縮めるレース選択は理解し難い。

日本レコードの②着に好走した昨夏の京成杯オータムハンデに今春の阪神牝馬ステークス③着と、高速馬場でのマイル戦がベストの舞台。

洋芝での道悪1200mでの好走は難しいはず。

⑯ヤマカツマーメイド(△)

同世代相手に掲示板さえ外した前走の橘ステークス。敗因はタフな重馬場だった桜花賞の疲れが残っていたと考えれば度外視できるもの。

初の1200mとなるが、②着に好走したフィリーズレビューの1000m通過が1分8秒5だったことを考えれば対応可能と見れるし、①ダイアトニックとは7kg差となる裸同然の51kgは魅力ではある。

ただ、桜花賞③着のスマイルカナが50kgの米子ステークスで56kgのラセットに0秒2差勝ち、同じく56kgのミッキーブリランテに0秒4差。
恐らく51kgが理由で4番人気の支持を集めているが、重馬場が向くと思えないことからも来ても3着までと割り切る。

【結論】
本命 ⑪フィアーノロマーノ

3連単フォーメーション
1着 ①⑪⑫
2着 ①⑪⑫⑭
3着 ①⑧⑪⑫⑭⑯

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