クイーンカップ 2020【予想】

【馬場状態により変更の可能性あり】

2~3歳の牝馬限定戦で、他のレースより特に重視して考えることが、これまでの経験。
出産を経験した母が女性として強いように、馬も厳しい経験をしてきた牝馬の方がレースで強さを発揮しやすいと考えている。

牝馬の場合、体力的な面から1800m を超える距離で牡馬相手に勝つことが簡単でないことからマイル以下を中心に使われることが多い。

過去5年のクイーンカップにおいて、1800m以上で勝利を収めたことがある馬をまとめたものが下表。

クイーンC 1800以上

ダート戦だった馬を除くと【3.1.2.4】で複勝率60%、勝ったのはいずれも1番人気に支持された3頭だが、2016年は6番人気以下の人気薄を含めて該当する4頭が上位を占めたりもしており、悪くない数字。

また、1勝クラス以上での牡馬との混合戦、さらにマイルより長い距離での好走があった馬は下表の通り。

クイーンC 牡馬混合

こちらも数は少ないが【4.0.0.5】となっており、
勝った馬に限れば【4.0.0.0】である。

長い距離であったり、牡馬との混合戦であったり、もちろんここまでの最高峰であるGⅠ阪神JFも。
府中の1600mは総合力を問われる舞台で、洋芝をオーバーシードしている今開催は特に活きるはず。
先週の東京新聞杯で2着に入ったシャドウディーヴァはフローラステークスでも2着の経験があった馬。

①ミヤマザクラは2000mの未勝利戦を勝って、直後の京都2歳ステークスでは明日の共同通信杯で1番人気の支持を背負うであろうマイラプソディの2着。
ポポカテペトルやマウントロブソンの妹で、来月のフラワーカップなら確勝級の強さと思うが、近年時計が速くなってきている本レース、スピードの面で足りないのではないか。それに上がりの限界も露呈しそう。
ちなみに、2020年の3歳重賞の勝ち馬は、

3歳重賞4戦連続1枠


すべて馬番①番である。

③ルナシオンは前走のデビュー戦が1800m。藤沢和調教師が「今まで見てきた牝馬で一番」と評する恐らく一番人気馬。確かにラスト1Fのインパクトは大きかったが、数字の裏付けに乏しく、あれだけ綺麗に走るとスワーヴリチャードの妹だけに道悪が他馬より味方したとも考えられる。
藤沢和調教師の「今までで一番」も何度も聞いているし、スローの経験しかないキャリア1戦の一番人気は買わないことにしているが、混戦で4倍近くなら。

⑥シャンドフルールも新馬戦が1800m。前走の千両賞は前有利の馬場に助けられての逃げ切り勝ち。
今回も逃げるならすんなり行けそうではあるが。

⑪アールクインダムは札幌の新馬戦で逃げ切り。超スローではあったが、ラスト2Fは 11.3 - 11.6 で、札幌の1800m戦でラスト2Fが23秒を切った馬は近年だと、ディアドラ、コントラチェック、クラージュゲリエなどがいる。次走の札幌2歳ステークスこそ厳しい競馬で12着に敗れたが、前走の菜の花賞では15番枠から外々を回る競馬ながら上がり最速で勝利。
時計、上がりともに掛かった方がいいタイプではあるので東京だとスピード、切れ負けしそうではあるが、地味で人気にならないタイプだろうから覚えておきたい馬である。フラワーカップなんか最適ではないだろうか。

⑫ホウオウピースフルも新馬戦で上記で挙げたラスト2F 11.3 - 11.3 を4角2番手から勝利。
2戦目である前走の百日草特別でも、5頭立てながら牡馬相手に上がり最速の33.6の末脚で連勝を決めた。
初マイルに関しては母父キングカメハメハと母父フォーティナイナー系ではだいぶ違うが、同じ父を持つラッキーライラックがアルテミスステークスを勝っていたので、クイーンカップ出走なら本命と早くから考えていたのだが、最近の田辺騎手がチグハグな競馬が多く心配になっている。

画像3

調べてみたところ、現在5勝で勝率は5%、特別戦に限れば未だに1勝である。
そして、やはりと言うべきか勝ち切れていないレースが多く、特に4着は全国ぶっちぎり。最近でも東京新聞杯のサトノアーサー4着や、根岸ステークスでのダノンフェイスの4着。
単勝派なので3着も4着も変わらないけど、
気性の激しいオルフェーヴル産駒だけに、多頭数の経験がないことも心配に思えてきた。

本命は⑪アールクインダム。どの人気馬にも死角があるだけに穴を狙う。正直、鞍上の北村宏騎手は田辺騎手より厳しい成績ではあるが、乗り馬の質もある。2年ぶりの重賞制覇を目指して一発狙って欲しい。

【結論】
複勝 ⑪アールクインダム

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