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北九州記念 2020【予想】

北九州記念 過去

過去10年で1分7秒台決着が5回、6秒台が3回。今年は開催2週目に行われる上に好天に恵まれ絶好の馬場状態で、昨日のメイン3勝クラスで1分7秒6。
今年は1分6秒台、レコードもありそうなスピード決着を想定していたが雨が降ってややこしくなった。
良まで回復するとしても1分8秒台前後か。

また、スタートから下り坂のため、過去10年中8年で前半3Fが32秒台の激流となる前傾ラップが基本となっており、過去5年で上がり5位以内馬が【4.4.2.20】としていることからも、前半から速いラップを追走しながら、最後までバテないことが大事。

前傾ラップに実績のある、高速馬場巧者を狙いたい。

①プリディカメント(△)

デビューが未勝利戦ももう終わる3歳の秋になり、敗れたことで地方への転厩を余儀なくされたが、昨夏の札幌で芝に矛先を変えると半年でオープン入り。
持ち時計は1分8秒6と寂しいが、まだ高速馬場の経験がないだけでもあり、芝での稍重⑩着、重馬場⑨着なら良馬場でこその可能性はある。

良馬場の芝1200mに限れば①①②①②着とまだ底を見せておらず、前走の福島テレビオープンでは後方からメンバー最速の上がりで②着。
前半32秒台はおろか33秒台前半のラップも、高速馬場も未経験ではあるが、浜中騎手で10番人気なら昨日のメインで最後方からまとめて差し切ったフェルトベルクの再現を期待したいが、点数的に3着まで。

②ゴールドクイーン(⋯)

前走のアイビスサマーダッシュは2秒2差の⑯着。直千適性が出たにしても負け過ぎだろう。
3歳時には葵ステークスで⑧ラブカンプーらを相手に逃げ切ってはいるが、同年の本レース⑯着を含めて前半32秒台の激流は厳しく映る。

③ブライティアレディ(⋯)

1000万下条件の皆生特別勝ちから約2年、16度目にしてオープン入りを決めたた前走の水無月ステークスは1分9秒1と特筆できる勝ち時計ではなく、イン有利の恩恵もあった。

前半32秒台を含めて小倉1200m【0.2.3.4】と好走こそあっても勝ち鞍はなく、7歳牝馬に1分7秒6の持ち時計を詰められるとは考えづらい。

④レッドアンシェル(⋯)

前走のCBC賞は着順だけ見れば③着と、レース中にトモを痛めた3走前のシルクロードステークスからの復調を示したかに見えるが、上がり3Fは道中から前を走っていた上位2頭より劣っており、得意とする道悪馬場が味方した中、位置取りの差で死守した形と見ている。

前走と同じ57kgのハンデを背負って臨む今回は中間からブリンカーを着用しており、ある程度の前進は見込めそうだが、これまで経験した前半3Fの最速が前走の33秒5で初めて経験する32秒台の激流に加えて、小倉までの長距離輸送を伴う競馬も④④⑦⑪着と振るわない関東圏での結果を考えれば不安材料。

1分7秒3の持ち時計があるとはいえ、高速馬場よりは道悪が良いだけに直前の雨は追い風だが、本馬も含めたきょうだい8頭は5歳6月までが【15.10.14.63】に対して、5歳7月以降【0.1.1.24】と成長力に欠ける面もあるだけに、ここはバッサリ消したいところ。

⑤トゥラヴェスーラ(⋯)

母ジャジャマーチャンがGⅠスプリンターズステークス勝ち馬アストンマーチャンの全妹という社台の期待馬で、前走の福島テレビオープンで初のオープン勝ち。

小倉コースは勝ち鞍こそないが、4走前の北九州短距離オープンは約13か月ぶりの休み明けに加えて苦手とする道悪(⑬⑦④④着)も重なりながら、0秒3差の④着と、後方から 32秒9 - 35秒4 をメンバー最速の上がりで追い込んで②着に入った3歳春の萌黄賞。
この時の勝ち馬が⑩モズスーパーフレアで、実績ではかなり差をつけられてしまったが、その分ハンデ差も3.5kg(牡牝差含む)ある。

先行する形が板についてきたが、鞍上は武豊騎手だけに無理に先行争いに加わることは避けて末脚を引き出す競馬をするはず。
持ち時計は1分7秒6 に過ぎないが、まだキャリア14戦の5歳馬であり、直前の雨で詰める必要もなくなったが過剰人気の感もあって思い切って切ることにした。

⑥クライムメジャー(⋯)

初の1200mとなった前走の福島テレビオープンは⑥着ながら0秒2差と健闘。スプリント路線に活路を見出したかにも思えるが、その前走 33秒8 より速いペースに1秒以上は速い決着が予想されるスピードレース。
さすがに厳しく映る。

⑦カリオストロ(⋯)

桜花賞トライアルのフィリーズレビューで僅差の④着に敗れ、NHKマイルカップを目指したニュージーランドトロフィーでは⑬着の惨敗。
距離を戻した前走の橘ステークスは2番手からの競馬で勝利を飾ると、軽ハンデを想定して目標をここに定めて早くから酒井騎手を確保。

昨年はディアンドルが52kgで②着、一昨年は⑧ラブカンプーが51kgで③着と3歳牝馬は2年連続で好走しており、高速馬場も万両賞で1分20秒4の2歳コースレコード勝ちしているだけに歓迎だろう。

前走を2番手からの競馬で勝利しているが、外に速い馬がいる点は不安で、初めてとなる前半32秒台の激流がどう出るかの懸念はあっても51kgは魅力。

直前の雨で高速馬場が期待できなくなったことで、切ることにした。

⑧ラブカンプー(⋯)

前走のアイビスサマーダッシュは⑩着に敗れたが、56kgを背負って不利な1枠2番を考えれば 0秒5差は健闘と言える内容。
今回はCBC賞時の51kgより3kg重い54kgだが、前走よりは2kg軽く、GⅠスプリンターズよりサマースプリントシリーズの賞金が大目標となる本馬にとって、セントウルステークスよりはここが勝負だろう。

ただし、もともと夏を得意にしているとはいえ、使い詰めによる状態面は心配で、同型が多く気分良く走らせることも簡単ではない。

⑨ダイメイプリンセス(▲)

連覇を懸けて挑む今回は昨年より1kg増となる56kgのハンデ。GⅠ馬の⑩モズスーパーフレアと0.5kg差は厳しいが、小倉1200mは【2.1.0.1】と最も得意とする舞台で、持ち時計1分6秒8はメンバー中 No.1。

使い方が雑になっているようにも映るが、4枠8番で56kgを背負った前走のアイビスサマーダッシュでも0秒1差の⑤着まで詰めており、3年連続での好走のチャンスはまだあると見る。

⑩モズスーパーフレア(☆)

中2週で臨んだ昨年の高松宮記念で⑮着と惨敗した経験から、セントウルステークスではなく昨年同様に本レースをステップレースに選択。
気のいい馬だけに休み明けでも走るが、今回は春秋スプリントGⅠ制覇へ向けての仕上げ。

もともと逃げ馬に厳しいレースではあるものの、施行条件が1200mになってからGⅠ馬が出走するのは今回が初めてであり、例年の4週目から2週目に施行される今年なら昨年以上の結果を期待したくもなるが、今年は昨年より1.5kg重い56.5kg。

56kgを背負った2戦は京阪杯が⑧着、シルクロードステークスが④着といずれも複勝圏を外しており、GⅠ馬であることを考えれば恵まれた印象も、逃げ切りとなると簡単ではないはず。

⑪アウィルアウェイ(⋯)

古馬になって挙げた2勝はいずれも京都コースで1分9秒台。1200mの持ち時計は1分8秒2で同世代相手に③着に敗れた葵ステークスでのもので、高速馬場よりは時計が掛かった方がいいタイプに映る。

初体験となる32秒台の激流に55.5kgのハンデ。平坦コースであってもここは見送りたい。

⑫マイネルグリット(△)

高速馬場でもなかったため、32秒台の激流ではなかったが、昨夏に小倉の前傾ラップを連勝した馬。

正直、高速馬場への適性は懐疑的ではあるが、53kgのハンデで14番人気なら激走を期待したい。

⑬メイショウキョウジ(○)

現在13番人気ながら【2.3.2.0】の小倉1200m巧者。
2勝クラス勝ち→北九州短距離ステークス②着→3勝クラス勝ちがいずれも道悪で、持ち時計1分8秒0から不安のあった高速馬場は直前の雨で好転。
ここは激走に期待したいところ。

⑭メジェールスー(⋯)

芝の1200m戦で挙げた3勝は1分9秒0、1分9秒7、1分9秒5。初勝利を挙げた1400mも稍重馬場で1200mの持ち時計も1分8秒1。
52kgの軽いハンデとはいえ厳しく映る。

⑮アンヴァル(◎)

昨年の3着馬でハンデは変わらず54kg。もともと暑い時期を得意にしており、前走のCBC賞は先行有利の恩恵があったとはいえ、これまで【0.0.0.5】と実績のなかった急坂のある阪神コースでの②着好走。

1分6秒台の高速決着になった一昨年の本レースはスタート後の不利からインを突いた直線で捌くのに手間取るロスがあっての⑦着で1分7秒3。

⑯ジョイフル(⋯)

ナックビーナスを破った昨年暮れのタンザナイトステークスを含めて、1200で3着内に好走した5戦中4戦が0秒8以内の前傾ラップで、残る1戦も1秒2差。
激流が見込まれる本レース向きではないように映る。

⑰タイセイアベニール(△)

以前は8度の②着を数えたように詰めの甘さが目立つ馬だったが、昨秋の馬体増から今春の復帰後は①③①着と勝ち切れるだけの力をつけて挑んだ前走のCBC賞は0秒6差の④着。メンバー4位の上がりで追い込んだが、前が有利で12番手からでは届かない馬場に泣いた。

夏場の経験がすくないが、1週前追い切りで坂路での自己ベスト4F 50秒4をマークして状態は良さそうで、1分7秒台での決着では②①①着と高速馬場への適性もあるだけに持ち時計の1分7秒7はもう少し詰まりそう。

初めて経験する32秒台の激流さえクリアできれば、まとめて差し切る可能性はある。

⑱ジョーカナチャン(△)

京都の淀短距離ステークスでも0秒1差の②着に好走しているだけに距離については心配していないし、ハナにこだわる必要もないだけに同型との兼ね合いも優位ではある。
勝った前走のアイビスサマーダッシュが【3.1.0.1】と直千競馬を得意にしている本馬にとってメイチだったはずだけに状態は要確認。

快速馬だけに直前の雨はマイナスだが、差す競馬が出来れば。

【結論】
複勝 ⑬メイショウキョウジ
   ⑮アンヴァル

直前の雨で混乱したため、複勝に変更。

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