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小倉大賞典 2020【予想】

過去5年、勝ち馬は1~4番人気から出ているものの、昨年のサイモンラムセスや一昨年のクイーンズミラーグロなど単勝100倍を超える大穴が2~3着に突っ込んでくる難解なハンデ重賞。

小倉大賞典が行われる小倉1800mは1角までの距離が短いこともあって、前半はそこまで速くならず、ワンペースで進むラップ推移になりやすいのだが、道中のポジション争いが起こりやすく、平坦コースであってもタフな競馬になることが多い。

その傾向から、下表黄色部分が示している通り、過去5年の好走馬のほとんどが距離短縮によるもの。
変則開催による開催6週目で芝がかなり荒れていることからも、より顕著になるはず。

小倉大賞典 前走距離

基本的に1角までの距離が短いことで、内枠の先行馬が有利になりやすいのだが、前述の通り6週目で馬場の荒れ方が進んでいることもあってか、昨日は1~3番人気が6頭いながら1~2枠で馬券に絡んだのは2頭のみで、7レース中、7・8枠馬が8頭馬券に絡んでおり、枠については気にしなくても大丈夫そう。
ただ、脚質的には逃げ馬が4レースで連対しており、本レースも4角5番手以内の馬が過去5年で9頭馬券に絡んでいるので、ある程度の位置につけられるか、マクれる馬が望ましい。

アロハリリーは2戦連続の大敗で人気を一気に落としてしまったが、いずれも先行馬には厳しい競馬。
前走の愛知杯は55kgのハンデと重馬場も重なって敗れたが、小倉コースは【2.1.0.1】と得意にしているコース。その3連対は夏開催でのものだが、冬場も【1.2.0.1】とむしろ得意としており、非根幹距離の1800mも【1.2.0.1】の好成績。馬場も回復傾向にあるし、好走条件が揃ったと見ていい。
なかなか重賞を勝てない中谷騎手だけに頭まではどうかと思うが、単勝9番人気で複勝でも5倍前後つくから狙う価値はある。

カデナは前走の中山金杯で11着に敗れているが、メンバー最速の上がりで追い込んだ着差は0秒6差であり、位置取りが悪すぎてのもの。
この枠だと、後方から外を出してマクる必要があるので乗り方が難しく、また届かないのではないか。

中山金杯3着から挑む③テリトーリアルは非根幹距離である1800m戦で【3.2.1.1】と良績を残しており、唯一の着外も3着とは0秒1差の4着。
冬場も【2.3.3.3】と問題なく、鞍上の藤岡康太騎手とも【2.0.1.1】と手が合う。
Sadler's Wells 系の Teofilo 産駒らしく、道悪馬場も【2.1.0.1】と得意にしており、速い上がりを持たない本馬にとっては絶好の条件。

7歳牝馬④レイホーロマンスは愛知杯3着からの参戦。全6勝中3勝を12~2月に挙げている冬馬。
血統的にも半兄スズカデヴィアスが一昨年3着に好走しており、本馬の父は欧州型 Danzig 系のハービンジャー。
ハービンジャー産駒らしく距離短縮時の成績は、中央に戻ってからの9戦で【2.1.2.4】と複勝率50%を超えており、着外の4回もそのうち3回が4着である。
前走よりさらに軽い51kgで出られることもプラスで、前走のようにある程度の位置で運べられれば。

昨年の皐月賞2着を始め、3冠すべてで3着以内に好走した世代屈指の⑥ヴェロックス
シルクロードステークス登録時は血迷ったかと思ったが、これはハンデを確認するためで、57kgで済むことを確認した上で出走を決める周到ぶり。
無冠に終わった2019年からの巻き返しを図る2020年の初戦、新馬戦を勝った舞台で好スタートを切りたいのだろう。

鞍上の川田騎手も小倉大賞典を得意としており、

小倉大賞典 川田騎手

佐賀県出身で凱旋騎乗となるだけに、より気合が入っているはず。

仕上がりに関しても中内田調教師は本番のGⅠでなかなか結果が伴わないが、リアアメリアやダノンファンタジー、ダノンプレミアムなど。失礼な言い方だがトライアルでもきっちり仕上げて結果を残す、前哨戦に強い厩舎。皐月賞でサートゥルナーリア相手にアタマ差の競馬をした実績は抜けているので、死角は限りなく少ない。
強いて挙げるなら、相手なり走るタイプになりつつある点と、どちらかと言えば瞬発戦向きな点。
単勝1倍台だし、2〜3着取りこぼしを期待したい。

3年前のスプリングステークスを2着して以降、なかなか重賞での活躍が出来ていない⑩アウトライアーズだが、昨年の小倉記念ではメールドグラースの0秒4差の6着に走っており、最後に勝ったのも1年前の関門橋ステークスで小倉1800mの舞台設定はいい。
ペースは向くし、福島民報杯のようにマクる競馬が出来れば一発があっても。

昨年の2着馬⑪タニノフランケルはここ2戦の大敗で評価を落としているが、3走前の小倉記念ではメールドグラースの0秒1差4着の競馬。もともとムラのある馬だし、得意なペースになりやすい小倉は【1.1.0.1】と良績を残しているコース。

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調教見てもサッパリ判らないが、状態も上がっているのであれば、8番人気に反発する激走があってもいい。


名牝アパパネの次男坊⑬ジナンボーは5歳馬ながら、まだキャリア8戦。これまでスローペースか中緩みのレースしか走ったことが無く、前走のジャパンカップで初めて淀みのないラップを走ったが、13着と大敗を喫してしまった。期待もあって2番人気に支持されているが、ペースが向かないと見て軽視。

【結論】
単勝 ③テリトーリアル

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