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ニュージーランドトロフィー 2020【予想】

先週のダービー卿チャレンジトロフィーと同じ中山マイルで行われるNHKマイルカップの前哨戦。
傾向も似ているところがあって、昨年こそ瞬発力戦の逃げ切りとなったが、基本的には緩急の小さい淡々としたラップになりやすい。
先行タイプは割といるが、何が何でもという程でもないだけに②カリオストロが引っ張るのなら傾向通りになりそうではある。

血統も短距離血統が優勢で、馬格があった方が有利。
内枠有利も似ていて、過去5年で3着以内入線の7枠以降だったケイアイノーテックとボンセルヴィーソは次走のNHKマイルカップでそれぞれ①着と③着。GⅠで好走できるレベルの馬だった。

ニュージーランドトロフィー過去

ただし、必ずしも先行有利というわけでもないので、先週のクルーガーやレイエンダあたりをイメージして狙う馬を決めたい。

①カフェサンドリヨン

前走の黄梅賞は強気な競馬で負けて強しとも言える内容ではあるが、時計が出やすかった中での1分35秒1は平凡で、前々走の未勝利戦で負かした相手で勝ち上がった馬もいない。ここでは厳しいか。

②カリオストロ

中山マイルと相関性のある阪神1400m巧者だけに今の高速馬場なら押し切れるだけのスピードはある。
むしらマイルの方が先行しやすいだろうし、スタートさえ決めれば無理に競りかけにも来ないはず。長距離輸送も小倉で2度経験しているから大丈夫だろう。

ただ、7着に敗れたりんどう賞は中1週でテンションが高かっただけに、中3週の今回はテンションには気をつけておきたいところで、初マイルで抑えて自滅の不安がないわけでもない。
ちなみにエイシンフラッシュ産駒は地方でしか重賞勝ちがなく、芝重賞は【0.0.1.40】。

③マイネルグリット

夏の小倉で連勝しただけに寒い時期がダメだった可能性もあるし、ノドがあまり良くないから乾燥もマイナスだったのかも知れない。
暖かくなって状態は良さそうに映るし、スクリーンヒーロー産駒だけに急坂に対する不安もないが、1600mの距離はどうだろうか。

⑤ペールエール

朝日杯フューチュリティステークスはシンガリ負けを喫したが、レース後に骨折が判明。今回はそれ以来となる約4か月ぶりの実践で状態がカギ。

前々走のデイリー杯2歳ステークスは、坂で一気に動く先行勢に厳しいレースで、後方待機の2頭でのワンツー決着だったが、逃げて8着に沈んだコルテジアは後にきさらぎ賞を勝ち、早めに動いたサクセッションも後にスプリングステークスで3着。
2番手から粘り通して3着を守る一番強い競馬を見せた本馬も重賞を勝てるだけの力はあると見ている。

あくまで骨折明けで目標はNHKマイルカップだから、仕上げに余裕もありそうではある。

⑦ソウルトレイン

前々走の千両賞は1000m通過60秒3から上がり最速、前走の白梅賞では同61秒4から上がり最速、3走前の東京スポーツ杯は同58秒8をついて行って脚がたまらずシンガリ負け。
坂路でラスト1F11秒台を出せるようにタメてキレる瞬発力戦向きの印象で、②カリオストロの前走は1000m通過が56秒5。58秒台まで入る可能性もなくはないので、締まったラップで脚が溜まるかの不安はある。当時からの成長と経験が活かせるかどうか。

⑨オーロラフラッシュ

デビュー2戦目の未勝利戦では4角で何頭分か判らないほど大外を回すロスがありながら、レース上がりを1秒3上回る最速上がりで内で立ち回れたハーモニーマゼランのクビ差2着。この時の走破時計1分34秒3で今の速い馬場にも対応可能だろう。

全2勝はいずれも東京だが、ペースが流れても脚を使えるし、デインヒル 3☓3 に Sadler's Wells 3☓3 の強烈なクロスから生まれるパワーは中山マイル向き。
あとは力が足りるかどうか。

⑩ハーモニーマゼラン

3走前のジュニアカップはサクセッション相手に0秒4差の2着、2走前のクロッカスステークスはラウダシオンの0秒3差2着、そして確勝を期して臨んだ前走の平場自己条件は楽なペースではない中で逃げ切り勝ち。

芝の1600m以下なら【2.2.2.0】と安定しており、強敵相手に好走してきた実績はこのメンバーなら上位の存在で、既に1分33秒台で2度走っていることも魅力。
死角といった死角もなく、強いて挙げれば鞍上だけ。

⑪ルフトシュトローム

デビュー戦は1000m通過62秒2、前走の1勝クラスは59秒7と、2秒5違う流れにも対応して同じ舞台となる中山マイルをいずれも上がり最速で連勝。
名門ウインドインハーヘア牝系にデインヒル、キングカメハメハと掛けてキンシャサノキセキだから中山に滅法強くて当然で、前走で一貫ラップを勝っていることも大きな強みだろう。
先週のダービー卿チャレンジトロフィーでクリューガーを勝利に導いた石橋脩騎手も2週連続で追い切りに跨っており、スターホース誕生を期待させる。

ただ、4倍台とはいえ1番人気に推される程のインパクトは2戦とも感じず、期待値として低い。
外枠もマイナスこそあれど、プラスにはならないし、ここは勝たれたらごめんなさいで様子見とする。

⑫アブソルティスモ

1500以上だと②①③①着ではあるが、前走のファルコンステークスの2秒3はさすがに負けすぎ。
距離が延びるのはプラスだが、今回の1600mはそれでもこの馬にはペースが速すぎるかも知れない。

⑬シャチ

連勝中の内容は?小桧山厩舎の連闘実績。

⑭シーズンズギフト

前走のフラワーカップでは久々の分で掛かったとコメントがあるので、ガス抜きにかったのならいいが、エピファネイア産駒は1勝クラス以上で
中4週以内【1.2.2.19】
中5週以上【4.6.5.36】と、当日のテンションには気をつけておきたいし、体調面も心配である。

気性面から距離短縮はプラスに働きそうだが、急遽出走に踏み切った経緯が相手関係とあれば失敗に終わる可能性が高いとみえる。
掛かりやすいタイプだけに外枠も明らかにマイナス。

⑯ウイングレイテスト

昨秋のデイリー杯2歳ステークス2着は外差しがハマった印象で、前走のファルコンステークスは距離が短かったにしても0秒9差は負けすぎ。大外枠も厳しい。

【結論】
単勝 ⑤ペールエール

正直、ここは叩き台ではあるが、他に内枠で狙えそうな馬がいない以上、地力に期待して。
ダイワメジャー産駒で、母方にLinamix が入るのはアドマイヤマーズと同じで中山マイルも大丈夫だろう。

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