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マーメイドステークス 2020【予想】

マーメイドステークス 過去

過去5年の好走馬15頭中9頭が6番人気以下という荒れやすいレース。その一因として挙げられるのが、牝馬限定重賞でも数少ない2000mの距離に加えて坂を2度超えることによりスタミナを問われやすいこと。
また、ある程度の実績馬は別定重量のクイーンステークスに向かうため、軽ハンデで出走できた自己条件馬が適性を味方に激走すると考えられる。
実際に過去5年の好走馬15頭中の3分の2にあたる10頭がハンデ53kg以下の馬。

マーメイドステークス 前走クラス別

前半~道中のラップは年によって異なるが持続力戦になることが基本的な傾向で、上がり最速馬が【3.1.0.1】と5年の内、4年で連対を確保しており差しが利くレースではある。

道悪を前提に、持続力戦に向いた差し馬を狙いたい。

①リュヌルージュ(53kg)

前々走の中山牝馬ステークスは50kgの軽ハンデもあったが、雪の舞う不良馬場をただ1頭先行して粘ったように道悪は歓迎だろう。
レース上がりが35秒を切ると【0.0.5.3】だが、35秒以上になると【3.4.0.3】で、今回の馬場で35秒を切ることは恐らくないだろうから追い風といっていい。

先行策すら叶わなかった前走の福島牝馬ステークスからの距離延長はプラスだし、実際に1800m【0.1.2.2】に対して2000mは【3.2.2.3】。

②着に好走した中山牝馬ステークスから3kg増える53kgはやや見込まれた感はあるものの、最内枠なのでスタートがカギになるが、先行できれば粘り込みも。

②サトノワルキューレ(54kg)

フローラステークス勝利後は9戦連続で掲示板外。2戦目と3戦目は2400mを使われたようにスタミナタイプであり、1週前追い切りでは自己ベストを更新。
大外をぶん回すしかないが、初めての小回りコースながら絶好の機会となるかも知れない。

ただ、早々と手応えを無くした前走の負け方は気になるところでもあり、3歳時の梅花賞を含めて中9週以上【0.0.1.4】からは間隔は詰まった方がいいタイプだと思える。
また、デビュー戦を重馬場で勝っているが、稍重の金鯱賞と前走の大阪城ステークスでは馬場を敗因に挙げているように渋った馬場は恐らくマイナスだろう。
なんだかんだで差して届かずか。

③ナルハヤ(51kg)

30戦のキャリアで【3.5.9.13】と勝ち切れないタイプでいまだに3勝クラスの身であるが、良馬場を除くと【3.1.1.1】の道悪巧者。
早めスパートの持続力戦になりやすいため逃げ馬に厳しいレースではあるが、持続力戦は臨むところ。
鞍上が藤田菜々子騎手だからか2番人気は過剰人気と思えるが、同型は後輩にあたる新人の泉谷騎手ぐらいだからハナには立てそうだし、道悪適性と軽ハンデを活かせば粘り込みがあってもいい。
守りに入らず強気にスパートをかけられるか。

④リンディーホップ(50kg)

2000m以上だと【2.1.0.2】で、着外に敗れた2戦は直線で大きな不利のあった中山での500万下戦と、瞬発力戦になった前々走の但馬ステークス。
これまで3着内に好走した8戦の内、7戦がレース上がり35秒以上で、重馬場は昨秋のウェルカムステークスでのヴァンドギャルドとの0秒3差を含めて2戦して③③着。まったく人気していないが3着なら。

⑤フィリアプーラ(54kg)

1800mに距離を延ばした近2走では特に上昇を感じなかったし、スタミナタイプには映らない。
道悪も恐らくマイナスだろう。

⑥センテリュオ(55kg)

スローペースの恩恵があったにしても昨秋のエリザベス女王杯での0秒3差④着は実績最上位。
ただ、④着に敗れた昨年より1kg増のトップハンデ55kgに道悪では厳しいレースになりそう。取りこぼすリスクが高く映るし、地力でどこまでだろう。

⑦エアジーン(52kg)

前走の湾岸ステークスは次走で目黒記念を勝つキングオブコージとは0秒6差離されたが③着。牡馬混合の条件戦での善戦から牝馬限定重賞での好走は、福島牝馬ステークスで②着したリープフラウミルヒと重なる。

これまで着外に敗れた4戦は全て良馬場で稍重~重馬場に限れば【2.1.1.0】。レース上がり35秒以上だと【3.1.0.1】と上がりの掛かる競馬は歓迎で、前走を除く9戦でメンバー3位以内の上がりを記録しており、抽選対象ながら52kgで川田騎手と勝負気配も高い。

中8週以上④⑦⑥②着と間隔が空いていることは気がかりだが、初の関西への長距離輸送をクリアできれば。

⑧リープフラウミルヒ(54kg)

10月~2月の成績が【0.0.0.10】に対して、これまで3着内に好走した10戦すべてが4~8月の暖かい時期ではあるが、この内9戦が直線平坦コース。
急坂コース自体の経験が少ないことも確かだが、道悪に加えて初となる2000mの距離を考えると54kgのハンデは見込まれた感がある。

⑨サラス(54kg)

昨年の勝ち馬で、メンバー最速の33秒3の上がりで追い込んで届かず③着だった昨年の前走パールステークスと比較して、今年は11か月ぶりとはいえ、後方のまま1秒6差のブービー負け。
重馬場は1000万下時代に②着の経験があるとはいえ、昨年より3kg増の54kgを踏まえると連覇は容易ではないと思える。

⑩レッドアネモス(54kg)

これまで挙げた3勝と④着だったスイートピーステークスはいずれもレース上がりが35秒を切る瞬発力戦。
道悪も⑮⑬⑰⑥着と実績がなく、コーナー4つの2000mの距離を踏まえても適した舞台とは思えない。

⑪オスカールビー(49kg)

11戦目にして2勝クラスの卒業となった前走の御室特別は1000m通過が62秒3の逃げ切りで、無警戒だった展開の恩恵に先行有利の馬場も味方した印象。
前走を含めてこれまでの3着内好走のほとんどが軽い馬場であり、道悪は新馬戦を含めた稍重を③⑫⑧着。
最軽量49kgを活かしてハナに立てたとしても厳しいレースになりそう。

⑫パルクデラモール(50kg)

2000m以上の距離に限れば【3.2.3.4】とスタミナタイプと考えられるし、3走前に重馬場の2勝クラスを追い込み勝ちしており道悪もプラス材料だろう。
3戦連続で出遅れているため位置取りは後方になりそうだが、差しも届くレースだけにシンガリ人気ながら追い込んでの好走があるかも知れない。

⑬サマーセント(50kg)

デビューから11戦、一貫して1800~2000mを使われているようにスタミナタイプなのだろう。
ただ、前走③着の下鴨ステークスは52kgの軽ハンデに加えて1000m通過62秒6のスローペースの2番手で運んだ展開の恩恵もあった。
4走前の北大路特別を馬場の荒れた今冬の京都で勝っているが、1000m通過63秒6の逃げ切り勝ちであり、稍重⑦⑤⑥着から良馬場向きの印象は否めない。

⑭ミスマンマミーア(53kg)

展開と直線で内ラチ沿いを突いた好騎乗こそあるが、牡馬相手に定量戦で勝ち切った前走の烏丸ステークスは評価したいところで、前々走の松籟ステークスではトーセンカンビーナから0秒3差の④着。
芝での道悪はその松籟ステークスを含めて②①①④着で、②着はステルヴィオに敗れたコスモス賞でのものだから道悪適性は高いだろう。

メンバー最速だった前走を含めてメンバー上位の上がりを記録することが多く53kgの斤量も手頃で、中2週はこれまで②⑦①①着。

⑮マルシュロレーヌ(50kg)

全体の戦績を見ると冴えないが、2000m以上の距離に限れば2戦2勝。1秒差の⑨着だった別定戦の福島牝馬ステークスから4kg減の50kg。道悪に対しては陣営が歓迎するコメントを出しているし、スタミナと軽ハンデを活かしたロングスパートで3着なら。

⑯レイホーロマンス(52kg)

重馬場で行われた年明けの愛知杯で0秒1差の③着。当時と同じ52kgでの出走ならここでもチャンスありに映るが、2年前の本レースでは同じ52kgを背負って1番人気を裏切る0秒7差の⑥着に敗れており、冬場の寒い時期に狙いたい馬。

【結論】
本命 ⑭ミスマンマミーア

これまで重賞勝ちが2年前の函館2歳ステークスのみの鞍上だけが不安材料で自信もないだけに、一長一短のメンバー構成から3連単に挑戦する。
1着:①③⑦⑭
2着:①③⑦⑭
3着:①③④⑥⑦⑨⑫⑭⑮⑯

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