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目黒記念 2020【予想】

目黒記念 過去

直前のダービーから100m延びる2500m戦だが、その100mが坂であることによりスタミナも要求されてダービーと比較して差し脚が届きやすい。
中団〜好位あたりから最速上がりを記録できそうな馬を狙いたい。

①タイセイトレイル

2500m~2600mでは【2.2.2.0】と着外が無く、昨秋のアルゼンチン共和国杯はメンバー最速上がり33秒5の脚で②着に好走。後半5F 57.9も優秀なラップで、ハンデも当時と同じ55kgであれば、そのアルゼンチン共和国杯だけ走れれば勝ち負けしておかしくない。

ただ、自在性に優れる反面、勝ち切るだけの決め手に欠けるところもあり、これまで【4.4.5.12】と惜敗が少なくない。鞍上を務めるデムーロ騎手が最内枠をデメリットとせずにスタートを決められるか。勝ち切る期待値に対しての凡走リスクが高い。

②ノーブルマーズ

一昨年の2着馬だが、今回は【0.0.1.6】としている京都記念以来となる中10週以上の休み明け。叩き良化型で今回は叩き台だろう。

③ポポカテペトル

一昨年の本レースは0秒2差の④着、昨秋の同舞台GⅡアルゼンチン共和国杯は0秒4差の⑥着。
今回は当時と変わらない55kgのハンデであり、ダイヤモンドステークス以来となる約3か月ぶりの出走。
これまで以上の成績を望むのは酷に思える。

④アイスバブル

昨年の2着馬で今年は1kg増の55kg。前走のメトロポリタンステークスでは33秒台の上がりを求められて⑥着に敗れたが、前々走の日経賞では後に天皇賞で上位入線するミッキースワローやスティッフェリオらを相手に0秒6差の⑤着。
昨年は約4か月ぶりで好走したが、中3週以内だと【2.0.1.1】。レーン騎手で過剰人気はあるが、2年連続での好走をするだけの下地はある。

⑤キングオブコージ

ロードカナロア産駒ながら2000m以上の距離に路線変更して3連勝。前走の湾岸ステークスは2馬身半差の完勝で、まるでハーツクライ産駒の覚醒のよう。
中6週以上【2.2.0.0】と間隔を空けられていることは好感だが、左回りがどう出るかの課題はあるし、ハンデも54kgに収まったとはいえメンバーが揃う重賞となると、やはり2500mの距離には不安が残る。
割れた人気とはいえ、1番人気であれば今回は様子見。

⑥メートルダール

2200m以上は【0.0.1.3】とこれまで連対したことはないが、実は【4.0.2.1】の東京巧者。条件戦時代のもので約3年ぶりとなるが、勝ち切るまでは難しくとも死んだふりでの追い込みを期待する手も。

⑧アフリカンゴールド

前走のメトロポリタンステークスは0秒8差の⑩着。超スローペースに力んでチグハグな競馬だったことを思えば目を瞑ってもいいか。
昨秋のアルゼンチン共和国杯は0秒2差の③着に好走しており、今回はさすがに前走のようなスローペースにはならないだろう。
引き続き高速馬場で走れることはプラスだし、折り合いさえつけば二桁人気への反発も可能と見る。

⑨サトノクロニクル

謎の長期休養明けから⑤⑩⑦着。小回りに実績を残していることもあり様子見が妥当だろう。

⑩ミライヘノツバサ

前々走のダイヤモンドステークスでは鮮やかな復活劇で驚かせたが、レース上がりが38秒1も掛かったタフなレース。3年前のアメリカJCCと日経賞の重賞好走はいずれもレース上がりは36秒以上。
高速馬場の今の東京では厳しいだろう。

⑪ステイフーリッシュ

冬場の時計が掛かる非根幹距離が最大の狙いどころ。決め手に欠ける面があり、トップハンデの57.5kg。2400mを超える距離は3歳時以来となるが、これまで⑩⑤⑪着。厳しいレースになりそう。

⑫ゴールドギア

緑風ステークス勝ちから挑む連戦過程は一昨年の勝ち馬ウインテンダネスと同じ。向正面から動いてラスト5F 58秒1のラップを差し切った内容は評価できるし、これまでの22戦中18戦がメンバー2位以内の上がり。ハンデも53kgと恵まれており、出遅れ癖から差して届かずは十分に考えられるが、好走の可能性も十分。

⑬ウラヌスチャーム

前走のメトロポリタンステークスは横山典騎手の意表をつく逃走劇だったが、もともと1800m以上に限れば④①①着と東京巧者ではあり、高速馬場でありながらマイル通過が1分40秒2という超がつくスローペースで展開の恩恵も多分にあった。
引き続き高速馬場の東京は好材料に違いはないが、GⅡでその再現は簡単ではない。

⑮バラックパリンカ

行った行ったの逃げ切り勝ちを収めた前走の御堂筋ステークスは確かに展開に恵まれたことは否定できないが、これまでのキャリア【4.5.2.3】で掲示板外が唯一の重賞挑戦であった青葉賞の⑧着のみである安定感は見逃せない。
青葉賞②着のヴァルコスを含めて今開催の東京で【4.3.2.7】と大暴れのノヴェリスト産駒でもあり、先行馬ではあるが二桁人気での激走も驚けない。

⑯オセアグレイト

前走のメトロポリタンステークスでは先行有利の超スローペースの中、自己ベストを更新する33秒3の最速上がりで追い込んで0秒2差の⑤着。負けて強しの内容で2400m以上は【3.1.2.1】で東京も【2.1.2.1】。
差し馬有利の消耗戦となったダイヤモンドステークスを先行して③着したように100mでも距離が延びることはプラス。これまで主戦を務めてきた野中騎手からルメール騎手への非情の乗り替わりは勝負気配の高さの表れだろう。

⑰ボスジラ

重賞初挑戦となった前走の阪神大賞典は壁に跳ね返された格好の⑧着だったが、キセキの暴走で後方有利の展開になった中、勝ったユーキャンスマイルとの着差は0秒6差。健闘したといっていい内容だろう。

⑱ニシノデイジー

2歳時は重賞連勝を含む【3.1.1.0】とクラシック候補にも挙がる程だったが、3歳になってからは3着以内すらない。メンバー上位の脚を使ってはいるが、成長力の差も感じる。

【結論】
単勝 ⑰ボスジラ

必勝体制の⑯オセアグレイトは怖いが、倍近いオッズに惹かれた。本馬もこれまでの9戦でメンバー2位以内の上がりは7戦と決め手は備えている馬。ハンデの54kgも恵まれた印象で、ここまでの高速馬場への適性についてはやや懐疑的ではあるが、武豊騎手の意地を見せてもらいたいところ。

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