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ラジオNIKKEI賞 2021【予想】

ラジオNIKKEI賞 過去

開幕週もあって連対馬のほとんどが4角を5番手以内で通過しており、もともと内の先行馬が有利なレース。
今年は福島競馬場が2月の地震で被災した影響で、今開催が今年の初開催。

速い時計が出るかと思われたが、思ったよりも時計の出方は落ち着いており、雨の影響で稍重馬場。

前走GⅠ組は過去5年で【0.2.1.7】と複勝率 30% を誇るものの勝ち切れておらず、割とハンデに恵まれやすい1勝クラス組【2.3.3.24】とオープン組【2.0.0.10】が主力のローテーション。


①デルマセイシ(⋯)

気のいい馬でデビュー戦の快勝から1600m戦を続けて使われながら力んで凡走すると、3戦目の1400m戦は忙しく凡走。

2200mへ大幅に距離を延ばした矢車賞も当然のように凡走する迷走ぶりであったが、適距離1600mに戻した前走の1勝クラスは番手から鮮やかに押し切る快勝。
これまで我慢することを教えてきた結晶であったが、距離短縮が大きな前進材料だったように思う。

逆に今回は1800mへの距離延長。折り合いさえつけば対応できる距離ではあるが、牝馬に厳しいレースであることも含めて今回は様子見とする。

②ヴァイスメテオール(☆)

デビュー戦は秋の東京1800m。1000m通過が65秒を超えるスローペースだったとはいえ、番手でピタリと折り合ってレース上がり11秒7 - 11秒2 - 11秒2 の加速ラップを自身33秒9で差し切っての勝利。

キャリア1戦で挑んだ年明けの京成杯は好位から伸び切れずに4着に敗れたが、続く自己条件の1勝クラスは不良馬場をモノともせずに3馬身差の圧勝。
後方から徐々にポジションを上げて勝負処から一気に動いて最速上がりでの差し切りに、ルメール騎手も「絶対に能力がある」と高く評価した一戦だった。

ダービーへの優先出走権を懸けた前走のプリンシパルステークスはメンバー最速33秒4の上がりを記録したものの、序盤で後半の位置取りになったことが響いて前を捕まえることが出来ずに4着。

前残りの展開に泣いてダービーへの出走権を逃して、今回は秋に向けて仕切り直しの一戦。
圧勝を飾った1勝クラスの再現も期待できそうな福島1800mの条件は悪くないが、管理する木村調教師が「精神面が難しく前走も全然進んでいけなかった」と話している点は疑問で、今回も後方からの競馬になりそうな可能性があるだけに勝ち切るまではどうか。

③アサマノイタズラ(⋯)

中山1800mでのデビュー戦は、ディオスバリエンテ、ボーデンの2頭にこそ4馬身離されたが2番手から運ぶ積極策で3着は死守。
1F距離を延ばした次走の中山で好位から最速上がりで抜け出して4馬身差をつける圧勝で勝ち上がり。

デビュー3戦目となった水仙賞は、1Fの距離延長にも折り合って中団のインから運んだものの、勝負処から包まれ通し。ラスト1Fを切って鋭い伸びを見せたが、消化不良で参考外の一戦。

前々走のスプリングステークスでは中団から勝負処で2番手集団に並びかけに行く積極的な競馬を見せて、最後にヴィクティファルスにこそ差されはしたものの2着を死守して皐月賞への出走権を確保。

追加登録料を払って果敢に挑んだ前走の皐月賞は外枠から積極的にポジションを取りに行く攻めの姿勢こそ見せたものの、終始外を回らされる厳しい展開になりまさかのシンガリ負け。
優先出走権の懸かった重馬場での激走から中3週では連戦の疲労もあったのかも知れない。

500kgを超えるパワータイプで実際に重馬場の重賞で強さを発揮しており、中山にコース形態が近い福島の1800mも舞台としては最適。
内枠を引けただけに立ち回りの巧さを武器に小回りで初の重賞勝ちを狙うが、今回は約2か月ぶりの間隔を空けるリフレッシュ放牧明けの一戦。
トップハンデタイとなる56kgを背負って勝ち切れるかどうか。5番人気なら思い切ってバッサリ。

④プレイイットサム(◎)

年明けのデビュー戦は不良のタフな馬場の中を果敢に先手を奪ったものの、最後に差されて2着。
2戦目は小雨こそ降っていたが、良馬場は維持された中でのレースで逃げ切り。
ペースこそ1000m通過62秒7に落としての逃げだったが、上がり3Fはメンバー最速タイで展開に恵まれての逃げ切りだった訳ではない。

初めて控える形での競馬となった前走の山藤賞では、中団から勝負処で2〜3番手までマクって最速上がりでラスト3F 11秒9 - 12秒1 - 12秒4 の消耗戦を鮮やかに差し切って連勝。
まだ底を見せていない中で54kgのハンデにデムーロ騎手が鞍上なら一発に期待したい。

⑤ボーデン(○)

デビュー戦は冬の中山1800m。ディオスバリエンテを外からマークする形の好位5番手追走から、勝負処で先に動いて抜け出したが、最後に内から前にクビだけ出られて2着に惜敗。
初陣は飾れなかったものの、2戦目の東京1800mでは好スタートから好位外を追走する形で直線に向くと、残り400mを切って先頭に立ってから6馬身差の独走。

その圧勝から新星として1番人気の支持を集めた前走スプリングステークスは重馬場も堪えて3着。
ギリギリ皐月賞の出走権は死守できたが、その疲労に加えて右トモのフレグモーネで回避。

結局、右トモの治療に専念してクラシックは断念することになり、今回が復帰戦。
圧巻の未勝利戦は勝ちタイムも優秀で、1分45秒2は翌日のセントポーリア賞や古馬2勝クラスよりも当然速く、同日の白富士ステークスの1分59秒0から最も遅い1Fラップの12秒6を引いた1分46秒4との比較でも1秒以上も速い。
秋開催の毎日王冠で過去10年この1分45秒2より速く決着した年は僅か3度だけで、相当なポテンシャルを秘めていると見ている。

55kgの3頭によるハンデ抽選を突破して出走が叶った訳だが、55kgは正直恵まれた印象。
武藤騎手への乗り替わりは正直謎ではあるが、
高速馬場での快走から不安視される道悪も、太田助手はスプリングステークス前に「パワーがあって馬場が渋っても問題ない」と話しており、今回は対応できて不思議はない。

⑥リッケンバッカー(⋯)

幼い性格が災いして、勝ち上がりに6戦を要したが、その未勝利戦は勝負処で好位グループから外を回って先頭に並びかけに行く脚にはインパクトがあり、そのまま押し切っての勝利。

上がりの3Fもメンバー4位となる33秒4でまとめて、後にファルコンステークスを勝つルークズネストから0秒1差の2着に迫ったデビュー3戦目も高速馬場で、自身の上がり33秒8。さすがに相手が違った。

自己条件を使わずに果敢に重賞挑戦を決めた前々走のアーリントンカップは不安視された重馬場を克服して0秒2差の2着。4角を4番手以内で回った馬が掲示板を独占した展開の中で唯一差して連対を果たした内容は着差以上と言って良く、良馬場替わりとなった前走のNHKマイルカップは速いペースに置かれて、4角ではほぼ最後方の苦しいレースになったが、直線に向くとメンバー最速33秒9の上がりで4着まで追い込み、3着グレナディアガーズとの0秒1差は世代トップレベルのスピードがあることを証明した。

レース後は放牧を挟んでここを目標に調整。今回は昨夏以来となる7戦ぶりの1800m戦になるが、余田助手は「距離は問題ないと思います。器用なタイプなので福島でも。長くいい脚を使えるタイプで、それを小回りで生かせるかどうか」と不安視はしていない。
重馬場のアーリントンカップで2着に好走して馬場状態も不問に映るが、トップハンデタイの56kgに1Fの距離延長も重なる今回はどうか。思い切って消す。

⑦シュヴァリエローズ(⋯)

キャリア1戦で挑んだ新潟2歳ステークスは初の長距離輸送に初の左回りと課題が少なくなかったこともあって1秒以上離された5着に敗れたが、約2か月後の続く萩ステークスを勝利。
暮れのホープフルステークスでも後方から0秒6差まで迫る5着に迫り、皐月賞のトライアルとして選択した若葉ステークスは中団からスムーズに運んだものの、前のアドマイヤハダルに突き放されての完敗。

前走の皐月賞ではスタートこそ出たが、ポジションを取れずに4角では大外を回されて14番手という厳しい展開で伸び切れずに11着に大敗。
重賞では厳しい結果が続いているが、レース上がりが35秒を切るレースでは【2.1.0.0】に対して、35秒を超えると【0.0.0.3】と敗因は明らか。

過去5年の本レースで【1.1.2.1】の良績を残しているディープインパクト産駒ではあるが、

萩ステークスで後の青葉賞勝ち馬ワンダフルタウンに先着を果たしているからか3番人気の支持を集めているが、当時はワンダフルタウンも休み明けで万全ではなかった中での瞬発力戦で鵜呑みには出来ない。

⑧ロードトゥフェイム(▲)

中山のデビュー戦は外から来られた勝負処で外に持ち出すまでに手間取るロスがあって、7番手まで位置を下げられて直線を向く形。エンジンがかかったラスト1Fで懸命に差を詰めたが3着までだった。

2戦目は東京芝1800m。最内枠から行き脚がつかずに後方~中団のインで立ち回って、直線でも内から脚を伸ばしたものの0秒4差の8着。
上がりの3Fはメンバー2位の記録だったが、目立った伸びに映らず、尾形調教師が「右回りの方がいい」と話したように本来の走りではなかったかも知れない。

中山開催を待ってひと息入れた3戦目は10kg馬体増。後方〜中団からの競馬で、ペースが上がる勝負処から大外を回って直線早めに抜け出すと3馬身差をつける完勝で、続く若竹賞も8頭立ての少頭数ながら同様に後方から勝負処で大外をぶん回すスタイルで直線でも最後まで伸びて連勝。

この中山1800mに狙いを定めて待機して挑んだ前走のスプリングステークスは中団からスタイルを貫こうと図ったが、伸びを欠いて0秒8差の8着。
中山での連勝はいずれも上がりの3Fで次位にそれぞれ0秒8差→0秒7差をつけており、特に若竹賞は不良の極悪馬場。敗因は馬場ではないはずで、勝負仕上げに映った当日12kgも減っていた馬体は状態が本物ではなかったのかも知れない。

今回は約3か月半ぶりの実戦になるが、尾形調教師が「ソエが良くなっていい動き」とクラシックを諦めて休ませた効果はありそうで、中山とコース形態の似る福島1800mは復帰戦としては絶好の舞台。
人気を背負うスプリングステークス3着ボーデンとは当時0秒5差で、今回は2kgのハンデ差がある53kg。
本来なら道悪は歓迎のはずで、14番人気は熱い。

⑨スペシャルドラマ(△)

500kgを超える大型馬で心肺機能に優れた持続力型。
これまで挙げた2勝はいずれもレース上がりが36秒を超えるタフなレース。
レース上がりが36秒以上では【2.1.0.0】に対して、36秒を切ったレースでは【0.0.0.3】

大跳びではあるが、瞬発力で勝負できるタイプではないので小回りの福島はいいはずで、鞍上の戸崎騎手は【2.0.2.4】とこのレースを得意にしている。
懸念される暑さも降雨によって25度を超えることはなさそうで、距離短縮も良さそう。

⑩ワールドリバイバル(⋯)

デビュー戦は夏の小倉2000m。まだ走りが幼い中でも後方からメンバー4位の上がりで0秒4差の3着に好走すると、中1週で臨んだ続く中京2000mを2番手から押し切って勝ち上がり。

秋の萩ステークス→黄菊賞はいずれもレース上がりが34秒5を切る瞬発力戦に対応できずにシンガリ負けが続いたが、3か月ぶりの実戦となったあすなろ賞ではペースが遅いと見て果敢に先頭を奪いに行く積極策に出ると、自ら4F持続力戦に持ち込んで逃げ切り。

重賞初挑戦となった前々走のスプリングステークス→前走のGⅠ皐月賞と果敢にハナを奪いに行ったが、いずれも道中で絡まれる厳しい展開。
皐月賞こそ大敗となったが、スプリングステークスは0秒7差の6着に健闘。

53kgのハンデにスムーズに運べるようなら重賞でも好走可能に思うが、今回は同型との兼ね合いがカギ。

⑪タイソウ(⋯)

阪神2000mでの新馬戦は1F13秒台が連発する1000m通過65秒5の超スローペースではあったが、残り5Fが12.8-12.5-11.9-11.6-11.4 の加速ラップを最速上がりで3馬身差の完勝。

キャリア1戦での重賞挑戦となった京成杯は勝負処で急激に手応えを失くして6着に大敗。
陣営はコーナーで外に行ってしまう悪癖に敗因を求めたが、1000m通過63秒7とはいえ新馬戦から2秒近く速いラップを番手で追走したことも少なからず影響があったように思う。

続く共同通信杯ではさらに速い1000m通過が61秒9のペースに余力がなくなってシンガリ負け。
皐月賞を諦めて成長を促すべく2か月の放牧に出すと8kg増の馬体で復帰。
その復帰戦となった前走のプリンシパルステークスは先行策から0秒5差の3着に敗れてダービーの出走権は逃したが、モーリス産駒だけにスローペースの瞬発力戦にキレ負けした印象だった。

自己条件から出直しを図ったメルボルントロフィーを1000m通過62秒6のスローペースに落とす逃げ切りで待望の2勝目を挙げると、連闘となる8頭立ての白百合ステークスへの出走を自重して放牧に。

満を持しての重賞再挑戦となるが、前走は2200m戦の逃げ切りで上がり3Fは稍重馬場で35秒2。
暖かくなってきたことで体調が上がってきたようで、年明けからの重賞連敗は気温の低さが敗因でもあった可能性もあるが、瞬発力勝負でキレ負けする現状ではスローペースで流れる長めの距離がベストの印象。

もともとデビューする前から管理する西園調教師が「サダムパテックの再来」と厩舎の先輩マイルGⅠ馬を引き合いに期待の高さを示していた馬だが、前半から流れる可能性もある1800m戦はどうか。

⑫アイコンテーラー(⋯)

昨秋にデビューしてから3戦は苦戦が続いていたが、約5か月の休養で一変。
未勝利戦→早苗賞と新潟コースに舞台を替えて連勝を飾ったが、左回りなのか平坦コースなのか。
当時の新潟は急遽の代替開催による特殊な馬場状態でレースの上がりはいずれも37秒を超えるレース。

休養を経てパワーアップした可能性もあり、この雨の影響で馬場が悪化するなら再びレース上がりが37秒を超える可能性も浮上する。
ただ、もともと牝馬には厳しいレースでこの連勝にも懐疑的であり、51kgでも厳しいように思う。

⑬ワザモノ(⋯)

まだ競馬が分からなかったデビュー戦でも、後方から最速上がりで0秒4差の4着まで追い上げる脚を見せ、2戦目で出遅れながら差し切って勝ち上がり。

ひいらぎ賞では完敗を喫したが、その相手は後にGⅠのNHKマイルカップを勝利するシュネルマイスター。
重賞初挑戦となったシンザン記念は8着に敗れたが、内の先行馬有利の中で大外をぶん回す騎乗が響いたと見ており、実際に次走の平場の1勝クラスでは展開に恵まれたとはいえ、クビ差の接戦を制して快勝。

ニュージーランドトロフィーでは後方からの競馬で、直線では内を突きながら伸びを欠いて7着まで。
NHKマイルカップを除外されて中京に遠征した前走の橘ステークスは1秒以上離された5着に大敗を喫したが1400mの距離も忙しく、除外の影響もあったはずで、それでも後方からメンバー2位タイの上がりで最後は差を詰めているだけに悲観する内容ではない。

オープンクラスで苦戦が続いている中で初めてとなる1800mへの距離延長。重賞となると1600mは追走で脚を使わされている印象もあり、非根幹距離が得意なマツリダゴッホ産駒ならプラスに働きそう。
53kgのハンデも魅力。

⑭ノースブリッジ(⋯)

中京芝2000mでのデビュー戦から2分2秒6の好時計で逃げ切ると、約2か月後の葉牡丹賞では稍重の馬場を苦にすることもない快走、4馬身差をつける圧逃劇で無傷の2連勝を飾った。

葉牡丹賞での圧勝から皐月賞を視野に入れていたが、京成杯を挫石で回避すると共同通信杯まで回避。
目標をダービーに切り替えて権利獲得に挑んだ前走の青葉賞は約5か月ぶりの実戦で管理する奥村武調教師も「ようやく間に合った感じ」と話したように万全の状態でなく、騎乗を予定していた岩田康騎手が粗暴な行為に及んだことによる即日騎乗停止処分が下されたことで、急遽横山和騎手との新コンビ結成。

著しく順調さを欠いた臨戦過程に、レースではハナを奪ったものの、終始後続に突かれる形。1000m通過60秒5の瞬発力戦ではあったが、ペース以上に厳しい展開で13着大敗もやむを得ない敗戦。

その血統背景からデビュー当初は距離適性を陣営も不安視していたが、岩田康騎手が葉牡丹賞のレース後に「最後まで止まっていない」と話したように中距離は守備範囲。2400m戦はさすがに長かったかも知れず、距離短縮は恐らくプラスに働くはず。

手が戻る岩田康騎手としては全10場重賞制覇以上に、急遽の騎乗停止で大迷惑をかけた陣営への名誉挽回を是が非でも。

⑮グランオフィシエ(☆)

デビューは年も明けた中山2000m。不良の極悪馬場を気にして4着に敗れたが、良馬場に替わった2戦目では2着に好走。変わり身を示すと、約2か月後の3戦目は追い出しを待つ余裕がありながらも力の違いを見せる7馬身差の圧勝。春の高速東京で上がり3Fはメンバー最速の33秒4を記録。

続く1勝クラスは好スタートからハナに立つ形になったが、メンバー2位タイの上がりでまとめて連勝。
クビ差まで迫られたことには管理する久保田調教師は辛口評価を下したが、自身で競馬を作って持ち時計を詰めた内容は十分なもので、良馬場に限ればまだ底を見せていない。

久保田調教師は「器用でどんな競馬もできる」と語っており、福島への舞台替わりは不安には思わないが、馬場の悪化は歓迎ではない。
53kgのハンデに前走からの距離短縮と、8番人気の低評価なら穴で期待したいところ。

⑯ヴェイルネビュラ(⋯)

デビューは夏の新潟芝1800m。最内枠を活かして好位グループの内をロスなく追走すると直線でもジワジワ伸びて、エンジンがかかったラスト1Fでしっかり抜け出しての快勝。
約3か月の休養を経て挑んだ百日草特別は、2戦目だったことでテンションも上がった状態で向正面では頭を上げる場面も。0秒6差の5着は2000mの距離も少なからず響いたかも知れない。

成長を促すために再び放牧に出されて約2か月ぶりとなった年明けのジュニアカップでは10kg増。
中団から勝負処で外を回ってポジションを上げると、直線でも渋太く伸びての勝利。

前々走のスプリングステークスは中団から伸び負けて0秒6差の5着。母のリングネブラは冬の小倉を得意にしていたパワー型だったが、初めて経験する重馬場に追われてから脚元を気にする場面もあった様子。

良馬場替わりとなった前走のNHKマイルカップは序盤から後方に置かれて追走に手一杯で11着に大敗。
少なくとも高速馬場に対応するスピードには乏しく、時計の掛かる良馬場がおそらくベストで岩藤助手も「左手前が好きなので右回りは合う」と話しており、福島1800mは条件として合わない印象はない。

ただ、今回は短期放牧明けの約2か月ぶりのレース。一週前の時点ではまだ息が重いとの話もあったようにベストの状態でなく、ジュニアカップで負かした馬もまだ1勝クラスを卒業できておらず、現状では一線級とは大きな差があると見ている。
55kgのハンデで大外枠は厳しいレースになりそう。

【結論】
複勝 ⑧ロードトゥフェイム

ワイドBOXと合わせて高配当狙い。

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