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APEXゲームって何?開催地はどこ?調べてみました!

この記事はげむすきゲーム紹介 Advent Calendar 2023に寄せて書かれた記事です。

この記事ではエーペックスレジェンズというゲームのロアについて触れますが、このゲームのロア情報は全くまとまっていません。公式Twitterやバトルパス報酬で配布されるロード画面のフレーバーテキストからしか得られない情報も多く、私自身の考察と開示されている情報がごちゃまぜになっていても確かめるのが難しい状態です。
どうか温かい目で読んでください。

みなさんこんばんは。一色ハルキと申します。普段は主に音楽ゲームをしたり、絵を描いたりしています。
皆さんはApex Legendsというゲームをご存知でしょうか?すでにプレーしたことがある、推しのストリーマーやVtuberがやっているのを見たことはあるという人から、一色ハルキの推しカプ以外は全然知らないという人もいるかもしれません。
というわけであえて有名な現役ゲームを1から紹介しちゃお🎶という気持ちで筆を取ります。が、私はこのゲームを3年以上もやっている割に下手くそで、ゲーム部分を深く喋ると5秒でつっこみがきて再起不能になりそうなので、「gamelore-fun」の名に恥じぬよう、ロアの話題をしようと思います。
ですがエーペックスってどういうゲームか実は知らんという人もいると思うので、先にざっと説明します。


Apex Legendsってどんなゲーム?

銃で人を撃つゲームです

Apex Legendsは1チーム3人、総勢60人で戦うバトルロイヤルゲームです。基本プレイは無料で、PC、PS4/5、Switch、Xboxで遊べます。クロスプレイに対応しており、現在同じEAアカウントに紐づけていればアカウント情報が共有されるクロスプログレッション機能が順次実装されています。FPS(一人称射撃)ゲームです。
ヴァロラントやオーバーウォッチと同じ「ヒーローシューター」といわれるジャンルで、プレイヤーはアバターや無個性な一般人ではなく、個性と特技のあるネームドのキャラクターを操作して戦います。彼らはエーペックスでは「レジェンド」と呼ばれます。
エーペックスには20人以上のレジェンドが実装されていて、その中から一人を選び、レジェンドの持つ固有の様々なスキルを駆使しながら戦います。使用するレジェンドは試合ごとに変更できます。

「レイス」のスキル。上の三つのスキルはこのキャラクターのみが使える固有のスキルです。

同じ部隊に同じレジェンドを採用することはできません。レジェンドたちにはクラスという概念があり、同一クラス内では共通のパッシブが振られています。そもそも部隊人数が3人であるのに対しクラスは5種類あり部隊内で全てを揃えるのは不可能なのもあって、クラスをどこまでピックに絡ませるかはプレイヤーの判断に委ねられています。

銃はピストル、ショットガン、サブマシンガン、ライトマシンガン、アサルトライフル、マークスマン、スナイパーライフルがあり、使える弾薬やらなにやらの違いで30種類近い武器が実装されています。全てが扱えると運要素や調整のあおりをかなり排除できて卍最強卍に近づけますが、ほとんどその必要はなく、お気に入りの武器が3本もあれば上々。
プレイヤーは一人のレジェンドを除いて好きな武器を2本携行することができます。一人だけ3本持てるズルいおじいちゃんがいます。
ほとんどの武器は通常ドロップとして床や箱の中に落ちていますが一部の武器は追加物資から補給したり機械で自作しないと手に入らないものもあります。その武器が何なのかはシーズンごとの調整によって変更されます。

課金による強化要素はなく、キャラクターのパークなどを成長させる要素もありません。追加パッチによって追加されるレジェンドは解放が必要ですが、お金以外にもゲーム内で手に入るトークンでも交換可能。主な課金要素はキャラクター・武器の見た目を変更するもの、装飾アイテム、専用の格闘武器などです(格闘武器を持っていても、ダメージに変化はありません)。多くのPvPゲームと同じく、シーズン制でありバトルパスがありますが、無料で入手できるスキンも多く存在します。
つまりインストールをしゲームを動かせれば誰でも気軽に遊べます。開放の必要ない初期からいるレジェンドたちも優秀ですので、気後れすることなく遊べると思います。
またエペのバトルパスはアホで、バトルパスを購入し、完走するまでに手に入るエーペックスコインで次のバトルパスが買えるのでたとえ課金するとなったとしても一度バトルパスを買えば二回目以降は課金なしで購入し続けられます(完走前提ですが)。なぜ採算がとれているのだろうか。

ゲームの流れ

試合に出場するすべてのレジェンドが飛行船の上に乗っているところからスタート。そこでは戦わないので、船から降りる必要があります。
部隊の中の一人がジャンプマスターに任命され、このジャンプマスターがマップのどこに降下するかを決めます。

マップ上に名前がある場所を選択するところが多い

降下したあともすぐには戦えません(※)。レジェンドたちは本当に最低限の物資(アーマーやちょっとした回復)しか持っていないため、戦うための武器、弾薬、回復や装備といったアイテムをまず集めます。
(※殴ることはできる。昔は本当に何も持たない状態で降下していて4発ぐらい殴ると勝てた為、武器を持たずに殴り出す人もかなりいた)

目当てのアイテムが拾えるかは運。アイテム収集に特化したキャラクターもいます。

それらを集め、接敵すると戦闘を行います。勝つと相手の持っていた物資を回収でき、よりアイテムや装備を充実させられる機会を得ます。
初動で敵部隊と同じところに降下すると、最初のアイテム収集に時間をかけれませんが、それは相手も同じであるため運要素が大きくなり、格上の相手でも勝利するチャンスがあるかもしれません。逆に他の部隊が降下していないフリーのエリアを選ぶと、自部隊のアイテムは充実させることができますが、同じく物資や装備が豊富な部隊と接敵する可能性があがります。

どちらを好むかはプレイヤー次第

バトルロイヤルのマップは時間経過により行ける場所が狭まります。エーペックスでは「リング」というものが収縮し、リング外に出るとダメージを受ける(焼かれる)状態になります。

ワットソンとのツーショットを眺めていますが、「リングに戻れ!」と怒られています(ダメージも受けています)

より狭くなり、接敵しやすくなったマップで、レジェンドたちは戦闘、アイテムの調達、移動、を繰り返します。
最終的に最後の1部隊となり生き残った人が勝利です。

エーペックスの魅力

私個人がエペをゲームとして好きなポイントの一つとして、親切の押し売りが無限にできることにあります。人に親切にするのはいいことではなく気持ちいいことだと教えてくれたのはエーペックスです。
このゲームは途中で仲間のHPが0になってしまったとしても、蘇生行為をすることで助けることができます。またダウン状態から確殺を入れられ、蘇生行為が行えなくなったとしても、味方のデスボックスにアクセスする(またクラスによっては専用のアイテムを作成する)ことでリスポーンエリアからリスポーンさせることも可能です。

SSを見てたらあまりにもギリギリの攻防を制した時のものがでてきておもろかったので貼っておきます。この勝った後の蘇生がいっちゃんきもちいい。

なので仲間を頑張って助けに行ったり、命からがら逃げ出し(いい感じのタイミングで引き)ドローンで必死こいて回収、リスポーンさせた味方に道中で拾った回復アイテム、どころか武器まで譲ってあげる※ことまで可能。もはやここまでくるとゾクゾクしてきます。まあ実際野良(知らない人との即席パーティ)だとリスポーン以前にダウン即切断されてしまうことが多いのですが、そうじゃない「いい人」に親切の押し売りができた時の気持ちよさったら…。
逆に「親切にされること」もあって、私は試合後半にリスポーンしてもらった上に、味方から武器を一本ずつ譲ってもらい※、味方二人は武器一本で戦っているのに私だけ二本持っている状態になったり、レプリケーターというアイテムを作れる機械であほほど回復アイテムを作ってもらったり、射線が通る危ないところでドローンをいじっているやんちゃボウヤのクリプトクンをパンチで移動させて遮蔽物に隠してもらったりしてきました。その節はどうも……。
※当時はリスポーン時は初期降下と同じ状態でリスポーンするため武器を持っていなかったのですが、現在はリスポーンした時に死亡時に持っていた武器を持ってリスするようになったのでわざわざ味方が分けてあげなくてもよくなりました。
他にも、現在のエーペックスのアーマーはすべて与ダメージで耐久値が成長する「進化アーマー」なのですが、これを育てるためにスナイパーライフルなどのいわゆる「長物」を持ってチクチクとダメージを稼いで、進化し切ったら突然脱衣して味方に譲る、そして味方の着ていたアーマーをしこしこ育てる、とかもできます。気持ち良すぎる。
エペを通話しながらやるとき、ほとんどのひとが「好きな武器は何ですか?」と訊いてくれます。これは雑談ではなく、「一緒に探しますよ(見つけたら教えますよ)」ということです。優しすぎる。いいゲームかもしれません、エーペックスレジェンズ。ハンマーポイントが欲しいです。

また運が絡んでくるのも絶妙です。
降下した場所に自分のお気に入りの武器があるか?それに充実したアタッチメントをつけることができるか?自分たちにとって都合のいいリング収縮をするか?そういったものは全て運要素です。
スイカゲームにしろ、麻雀にしろ、運要素を実力っぽいものでねじ伏せるゲームはおもろいので流行ります。エーペックスもその一つです

エペはさまざまなプレイスタイルを許容するゲーム性になっていると思っていて、使うキャラクターや武器も他のFPS、PvPに比べると圧倒的に自由なので、かなり遊びやすいと思います。(みんながバラバラの気持ちでプレーしているがゆえに「カジュアルな難易度」になっているゲームなので、カスタムやプロシーンになると急にゲームとしての難易度が上がるという恐ろしい側面も持っています)

そんなエペのマップの話がしたい

魅力的なキャラクターや武器がありそこにもさまざまなロアがあるのですが、今回はその中でも私がとりわけ好きなマップのロアについてお話ししようと思います!!!

エペは現在5つのマップがあり、すべて違う惑星が舞台になってします。
時代は宇宙進出が進んだ未来、西暦2700年代。地球から飛び出した人類が最初に惑星開拓した領域がフロンティアと呼ばれているのですが、それよりも先のさらに宇宙の辺境の惑星群、通称「アウトランズ」が物語の舞台。「エーペックスゲーム」はそんなアウトランズで行われている「銃をつかった競技」。命を落とすこともあるちょっぴり危険なスポーツですが、アウトランズで絶大な人気を誇っています。
アウトランズの惑星たちはフロンティアと同じく大企業「IMC/The Interstellar Manufacturing Corporation」によって開拓されていましたが、すでにこの企業はアウトランズより撤退済み。IMC関係の建物はすべて過去の遺物、今はマーシナリー・シンジケートという企業とハモンド・ロボティクスという企業が暗躍している。…というざっとした歴史を知っていればなんとなく飲み込みやすいかな、と思います。

舞台に関するロアはぶっちゃけほぼゲームプレイに関係ないので、小出しにしか明かされません。ですがマップがゲーム調整の都合上で次々と「改変」されていく時、なぜそういう異変が起こったのかというロアが(大小はあれど)用意されます。これが好き。次のシーズンでマップ改変が待っている時は、その「匂わせ」がゲーム内に実装されたり、シーズントレーラーを反映させたマップ改変が行われるなど、なかなか凝っています。
エペは緩急のあるゲームで、ずっと戦いっぱなしということには中々ならないので、ふとしたときに「こんなところにこんなのあったっけ?」「いや風つよくね?」「なにこの落書き」となることもあって、それがなんとも言えず楽しいんですよね。
これでゲームを始めてみたいという人がいるとは思えないので、へーそうなんだって感じの読み物として読んでください

キングスキャニオン

岩と砂漠の島、キングスキャニオン

サービス開始時からあるマップで、砂漠の惑星「ソラス」にあります。ソラスではかなり初期に開拓された場所で非常に簡素。初期開拓地としての役割を終えた後は、開拓の旗どりをしているIMCという企業によって研究拠点に選ばれます。IMCが撤退した後はエーペックスゲームの舞台に選ばれたりシンジケートがむちゃくちゃしたりしており、地形がゴロゴロ変わっています。
最初はろくな物資も建物も遮蔽もないマップだったのですが、掘ってたらIMCの極秘研究施設がわんさか!それを調べるための新規の施設ドン!という構図で建物が増えました。うまいですよね
いくつか面白いロアを抱えてるエリアの紹介をします

リパルサータワー

リパルサータワーは特殊な電磁気を出し原生生物が島の中に入れないようにしています。これに惑星タロスの動物愛護団体がおこ、それに協力した何者かがこれを爆破してしまいます。一体塔を折った犯人は何者なんだ…。まあ私の推しなのですが。

リパルサータワーが折れるということはつまり動物が入ってこれるということで。折れていたシーズン2の間は超巨大生物がマップ内に立ち往生しこちらを踏みつけ即死させてくるという爆笑ギミックが用意され、次のシーズンキングスキャニオンは一時封鎖、追加実装されたマップに移動するという誘導になっていました。

ちなみにリバイアサンは臆病な草食動物であり食用に適する様子。シチューにして食べたりするそうです。

今もリパルサータワーは折れっぱなしなのですが、「ザ・リグ」が同じ役割を果たすようになったので動物たちは島の外に出ました。よかったー。

スカルタウン→サルベージ→レリック

バトロワゲーには人が集まりやすい「激戦区」と呼ばれる場所があります。スカルタウンはまさしくそうで、多い時は半分の部隊がここに初動で降りて戦おうとしていました。激戦区にあまりに人が集中すると「激戦区に降りなければ戦闘ができないが、激戦区に降りると満足に勝てない(用意されてる物資量に対して人間が多すぎるため)」が発生し、おもしろさとつまらなさのバランスがピーキーになりやすく調整の対象にしばしばなります。
そこでEAくんはスカルタウンそのものを海に沈めることにしました。すげーな。これを行ったのがプレイアブルキャラの一人であるローバで、宿敵であるレヴナントの関連施設を吹っ飛ばしたら、それがスカルタウンの真下だったので、全部沈んじゃいました❤️ウフフ❤️とのこと。おもしれー女。当時は崖から海を覗き込むと家が海に沈んでいて結構怖かったです。

沈んだ後は「サルベージ」という名前に代わり、文字通り沈んだものを回収していたようです。最近回収しきったようで「レリック」というエリアに生まれ変わりました。

ワールズエッジ

溶岩と氷の島、ワールズエッジ

二番目に実装されたマップです。ワールズエッジのある惑星タロスは溶岩に包まれた惑星でとても人が住める惑星とは思われてませんでした。が、IMCは豊富な地下資源を見つけたため「熱いなら冷ませばいいじゃん✌️」と言い出し、溶岩を超冷却する滅却塔を建設。
しばらくはいい感じに街が形成されていたのですが、その塔が暴走、一部のエリアがガッチガチに凍ってしまいました。結果ワールズエッジは溶岩、いい感じに中和されてる場所、雪が降り頻る寒冷地が入り混じるファンタジーな土地と化し、一部の人間を除いて皆街を放棄します。
こんなことがあったため、残された一部の人間はテクロノジーを拒絶し原始的な狩猟コミュニティを形成します。ですがそれに疑問に持ち一人科学に魅せられてしまったのがレジェンドの一人、ブラッドハウンドです。

プレイヤーにも嫌…愛されるチャージライフルはタイタンをも沈めるエネルギー弾を放出するまさにテクノロジーの塊ですが、ブラハはこれで宿敵ゴリアテを倒してしまいます。

そもそもテクノロジーがなけりゃ住めていない土地なので、主張することも若干的外れな気がするのが、あじわいというかんじでいいですね。
閑話休題。
そんな感じでしばらく人の少ないワールズエッジでしたが、新たにマーシナリーシンジケートとハモンドロボティクスがその資源を利用しようと企みます。

結果ハモンドによる急激な開発で惑星は悲鳴をあげており、街が地割れで分断されたり(キャピトルシティがフラグメントイーストとフラグメントウェストになった)、地震の土砂崩れで駅が丸々なくなったり(列車庫→ランドスライド)かと思えばハモンドの新しい建物がポコポコ建ったり。現在クリマタイザーという冷気をコントロールする施設と、ラバサイフォンという熱をコントロールする施設があるのですが、どうやら大掛かりな施設で「それっぽく」みせているだけで、ジャーナリストからは「自分たちが冷やしたものをまた温め、また冷やしているだけ」と揶揄されていたり。なかなかきな臭い土地です。
その非難の集中を逸らすため、最近レジェンドたちを讃えるミュージアムができました。フフ。

ミュージアムの中にあるショップコーナーでミラージュのパネルを訝しむクリプトの画像

そういう意味では改変のほとんどは自然現象かそれによる建設かという感じで、これというロアはないのですが。列車庫エリアが次のシーズンで(土砂災害で)なくなるという改変が用意されている時、その匂わせとして近くの地下道を通ると(通っているプレイヤーの画面の中だけですが)地震が起こるというギミックがあったりしました。これがなかなかリアルで本当に怖かったので、周りの人間には結構不評でした。

ワールズエッジにある変な張り紙。こういうのがいっぱいあるのも魅力です

オリンパス

緑豊かな空中都市、オリンパス

三番目に実装されたマップで、空中に浮かぶ都市です。惑星「プサマテ」にあります。マップの端から下の街を覗くことができるのですが、高層ビルが立ち並び、空飛ぶ車が往来しているため、かなり発展した惑星であることが窺い知れます。

エーペックス不思議日本語シリーズ。ご購入を楽しむ。

オリンパスは学術都市であり、人々の夢が詰まったまさに希望の場所でした。ですがいくつかの問題がオリンパスを襲います。まずはエネルギー問題で、この都市を浮かせていられるエネルギーが捻出できず、近い未来都市ごと墜落することが予言されていました。大都市の上を飛んでいるので、墜落したらたまったものではありません。セキュリティも脆弱で、浮かび上がるためのシステムは「ガキでもハッキングできる」レベルのもの。そして(おそらく)それを解決する目的でも研究されていたフェーズ技術が暴走、巨大な重力の亀裂が発生し、街は一気に放棄されます。

これ多分リフトエリアのことだと思うんですけど自信なくなってきました

フェーズ技術は同じくオリンパスで研究員をやっていたアッシュ(あの、タイタンフォール2の、アッシュです)が使用し、便利な移動スキルとして使えるため、おそらくいい感じにエネルギーの法則を無視して物体を移動させれるということなのでしょう。エーペックスゲームの舞台に選ばれてからも一度、オリンパス自体をフェーズ技術で別の場所に移動しようと試みられたようですが、失敗。オリンパス自体も高度をさげ、うまく転送できなかった建物の残滓が土地に残るようになってしまいました。
当初は雲の上に飛んでいたのが、途中高度が下がり下の街並みがはっきり見れるようになったという流れがある…のですが、この改変の直度「オリンパスのときだけ尋常じゃないくらいpingがあがって遊べない」という事態に。あまりにもあんまりな現象に「もしかしたら下の街の描画が重くてこうなってるのでは」と噂されていましたが……。実際がどうなのかは知る由もありません。そう噂されるほどステージ外の街がしっかり作り込まれていて、すごいです。
また、外からやってきた船が危険なウィルスと植物を持ち込んでしまったため、一時はレジェンドを含めた様々な人が死の淵に立たされるという大事件も発生します。その痕跡もまだオリンパスには残されています。
人々の夢の街は前途多難です。

マップ内には液晶の広告モニターがたくさんあり、いろんな広告が掲載されているので面白いです。

一部液晶広告はバグってます。こういうの好き。

各所にあるベッド付きの建物の広告もあって、どうやらハモンドが開発している高級プレハブのようなものの様子?
可愛くて好きなのでsim4で再現してレジェンドたちを住まわせたことがあります。

ロケーションのきれいさで定評のあるエリア オータムエステート 激戦区です(エーペックスプレイヤーはきれいな風景を好むため)

ストームポイント

嵐渦巻く危険なリゾート地、ストームポイント

4番目に実装されたマップで、惑星ガイアにあります。ガイアそのものはプサマテと同様かなり栄えているようなのですが、ストームポイント自体は「ニュー・アンチリア」というリゾートエリアに属する島のようです。

リゾートっぽい!これは春にあった夏イベント(は?)で設置されていた巨大ビーチボール。

ただしストームポイントは年中嵐に見舞われる場所で、原生生物も多く、立ち寄るのは海賊だけ。もちろんバカンスなどできるはずもなく立入禁止です。エーペックスゲームを除いては。
大昔、IMCがガイアに入植しようとしたとき、まずこの島に白羽の矢が立ったのですが、やはり嵐がすごく入植地の候補からは外されました。一方、嵐を利用した発電施設「ストームキャッチャー」が建設され、嵐を減らすと同時に電力供給に貢献していました。
ただIMCが撤退した後は管理する人もおらず、ストームキャッチャーは荒廃。アホなガイア人はストームキャッチャーが何をしているかしらず破壊し、部品調達の場としていました。以来嵐の勢力は増すばかりで、ストームポイントはほぼ完全に放棄されることになります。
シンジケートが目をつけエーペックスゲームの舞台となったのですが、危険な原生生物が多く、IMCの旧施設のセキュリティがまだ生きてレジェンドたちの邪魔をするなど、はちゃめちゃだよ〜!って感じになっています。

さてそんなストームポイントなのですが、シーズン19での大規模改修に向けてシーズン18で一旦閉鎖、そのための匂わせがシーズン17の末期に行われました。それが
「なんか…風つよくね?」
でした。
「え?w」と思って木々をみたら、もう折れんとばかりにむちゃくちゃしなっている。風力発電の風車はアホみたいなスピードで回っているし、よくよく空を見たらめちゃくちゃ怖い形をした積乱雲が浮いていて、もっと遠くをよく見ると竜巻が何個も……。

エ〜〜〜ッ!なんか本当にヤバそうだな?!と噂していたら、ニュース映像が公式で流れ、「嵐がやばいのでストポは閉鎖します!」と。
シーズン19では嵐によってめちゃくちゃになったり、新しい建物が増設されたストポがお目見えになったのでした。嵐、もうちょっとめちゃくちゃにしてくれてもよかったんやで。
ただゲームプレイに一切影響なく、ただ天気が悪い、というのでただならぬ事態を匂わせているの、よかったですね。

ブロークンムーン

崩壊しゆく月、ブロークンムーン

エーペックスでは最も新しいマップです。舞台は惑星ボレアスの衛星「クレオ」。ブロークンムーンという名の通り、崩壊しかかっています。
ブロークンムーンは新しいマップなだけに改変はまだ行われていないのですが、少し複雑な事情を抱えています。順を追って説明します。
レジェンドの中にシアという男がいます。ボレアスの出身です。彼は生まれる前、「この赤子が生まれる時この世界に痛みと苦しみをもたらす」と予言されてしまいます。しかし両親は反対を押し切って出産、すると空に星々が流れ落ち、ついにはクレオに衝突します。
クレオから降り注ぐ隕石によってボレアスにはたくさんの悪影響が発生します。気温上昇やら海竜の変化、赤道付近の気温変化などなど、まさに天変地異。研究者によれば、あと50年か70年かそこらでボレアスは人の住める星ではなくなるということです。
このままではまずい、なんとかクレオからの流星を防ごう。これにより「プロジェクトホープ」計画が実行されます。崩壊しゆく月に入植しつつ、研究者やエンジニア、建築業者たちでクレオの亀裂を修復しようと考えたのです。
そのためブロークンムーンは月を修復するための研究エリア、人が住むための入植エリア、殺風景な月に植生を根付かせようとするエリアがあります。ワールズエッジに比べると人が密集して住んでいた痕跡が薄いのですが、ザ・ディバイドには子供の落書きが残されていて、すこし生活の残り香を感じることができます。また、月にお金を集めるためでしょうか。高級墓地なども建設されていたようです(エターナルガーデンがそれです)。

しかしプロジェクトは遅々として進まず、人々の心はプロジェクトホープから離れていきます。入植のための事業もどんどん民営化されていきます。

さて、そんな状況で、惑星ボレアスでは諸悪の根源とされている呪いの子、シアが「ボレアスの現状を知ってもらうため」とエーペックスゲームの開催地にボレアスを推薦します。
ですが、公民入り乱れる複雑な状況に目をつけてか、大企業の社長で暗躍を続ける男ドゥアルド・シルバが、ボレアスではなくその衛星クレオをエーペックスゲームの開催地として決めてしまいます。
当然、エーペックスゲームをやってる中で生活していくわけにはいかないので、住民は全面退去。当時テラフォーミング組織の一員として働いていたレジェンド「カタリスト」も月を追い出されてしまいます。
ブロークンムーンのマップでいう「プロムナード」とはショッピングモールのことなのですが、ここはよく見ると「エーペックスゲームのために閉店します」みたいな張り紙が貼ってあります。他にもモザンビークとフライドチキンをかけた「チキンビーク」という商品の広告があったり、ヒューズがコーラの広告塔として仕事をしていたり、本当につい最近まで人間たちが生活していた痕跡があり、切ないです。

エーペックスゲームのために閉店するとどこの店にも張り出されていてシャッター街になっている

レジェンドカタリストは、せっかく月の再建という生き甲斐を見つけたのに、シアのせいで追い出されたと思っており、げきおこ…だったのですが、今はシアが悪くないということを知って和解しています。よかったー。ゲーム内では久しぶりの新マップということで体験イベントが用意されていたのですが、それもロア的には「シアはボレアスに行くと思っていたのに惑星クレタに飛ばされ困惑、慌ててドゥアルドにあそこはボレアスじゃなくてクレタだ、あなたの職員が転送先を間違えたんだと思います💦と連絡を入れる」というなんとも悲痛なストーリーが用意されていました。つらすぎ。

現在お話ではその当人であるドゥアルド・シルバが死んだりしてバタバタしているので、そろそろブロークンムーンにも大きな手が入るかもしれません。楽しみですね。

レジェンドとマップ改変

こんな感じで追加要素の「匂わせ」が面白いエーペックスなのですが、マップ改変だけでなく、新レジェンドの実装、レジェンド関係施設の新設の匂わせも結構面白いので、いくつか紹介します。

クリプトとキングスキャニオン

ハッカーのレジェンドであるクリプト実装直前のs2末期では、ゲームプレイ中急に画面がハッキングされるという傍迷惑なイベントが稀に発生したようです。また研究所の特定の場所に行くと、パソコンをいじっているところをプレイヤーに見つかったため慌てて逃げるクリプトが見れたとか。
s5の途中で「クリプトのマップルーム」というクリプトのモチーフエリアが実装されたのですが、その建設予定地に設置されているバナーをクリプトのドローン越しで見ると普段とは違う意味深な二進数の文字を見ることができる…というイベントもありました。

ランパートとワールズエッジ

ランパート実装前のワールズエッジは明らかにカラースプレーの落書きが増えていました。
ワールズエッジにはランパートのモチーフエリアがあったのですが、そこの建設予定地にも落書きがされ、船を誘導するための誘導筒が建てられていました。
大抵レジェンドたちのモチーフエリアに選ばれる場所は何もない土地なので、こういうのが生えてると「おっ?」となるんですよね

ホライゾンとキングスキャニオン

高所が有利とされるFPSにおいて、高所移動のスキルを持っているホライゾンはとても人気のレジェンドです。彼女が実装される直前、キングスキャニオンのさまざまなところに彼女のスキルであるグラビティリフトが設置され、「新レジェンドを使えばこういうところも楽々登れるようになるよ」と教えてくれる謎のイベントがありました。

キングスキャニオン クラッシュサイトと水処理施設

ヒューズというレジェンドがエーペックスに参戦するとき、ゲーム内で壮大にお祝いがされました。サルボという辺境の星からついにレジェンドが出た、しかもこのサルボという星は国連非加盟国みたいな感じなので、これをきっかけについにサルボにも…?ドキドキ、みたいな感じで超お祝いムードだったのです。
ただサルボ保守の人からしたら好ましくない。惑星をまとめてる悪そうな企業のの飼い犬になんかなんねーぜ!ということで、このセレモニーに使われた馬鹿でかい飛行船が堕とされてしまいます。
これでできたエリアがクラッシュサイトです。もともと山で行けなかったエリアに船を落とすことでマップを広げ、「キンキャニは狭い」という不満に応えてみせたEAくんの力技、恐れ入るぜ。
墜落した船からは(おそらく)燃料が流れ出していて、河川に甚大な影響を与えています。これを南側の「水処理施設」という施設で処理していた…(処理しきれてたかは不明)のですが、毒ガスを扱うマッドサイエンティストおじさん「コースティック」がこれに目をつけ、無毒化するはずの処理施設をより有毒なものにする施設に変えるという害悪ムーブを行います。今は「コースティックの処理施設」に名前を変え、毒の脅威に気をつければレア度の高いアイテムが手に入るという場所になっています(レア度の高いアイテムで被験者をおびきよせている、という設定)
こういう流れで作られた施設なので、当時(クラッシュサイトと水処理施設が同時に存在した時期)汚染された河川の近くをコースティックで歩くと、これを浄化してしまうとはもったいない、新しい実験をしたい、的な独り言をいうコースティックおじさんが見れました。

いかがでしたか?

もしこの記事をきっかけにエペを始めて景色を眺めてみようと思っても、味方や敵が中々許してくれないかもしれません。でも大丈夫。アホほど暇な瞬間が絶対にあるのもエーペックスです。すでに遊んでいる人もこれを機会に壁とかを見つめてみてください。
エペはしばしばストーリーもしっかりある対戦ゲームとして紹介されがちですが、オーバーウォッチなどと比べると少し毛色が異なっていて、むしろこういったロアの積み重ねが連続していてお話のように「見えている」というのが正しいのかな……と思ったりします。設定の整合性みたいなのは正直イマイチなのですが、一方でグラフィックに対してびっくりするような作り込みをしているゲームだったりするので、なかなか憎めません。
大人気ゲームの魅力を一部でも伝えられたら幸いです!