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【4ヶ月で2万着】コロナ禍でヒットしたスーツとは?「〇〇離れ」に寄り添う商品開発3選

メディアで度々耳にする、「○○離れ」というワード。
若い世代は何から離れ、一方で何を生活に取り入れる傾向にあるのでしょうか?
数多く存在する「○○離れ」の中から、本記事では3つの例をピックアップして、その背景と併せてご紹介します。

1.アルコール離れ

画像A(アルコール)

アルコール度数の高い「ストロング系」を好む人が一定数いる一方で、「お酒を飲まない人・飲めない人」も顕在化していると言われています。これは若者に限らず幅広い年代に見られる傾向です。

この背景の一つには、欧米で「ソーバーキュリアス(Sober Curious)」という食スタイルがブームとなったことが挙げられます。これは自身の身体・精神の健康に配慮して“あえて飲まない”スタイルと定義されています。

ある調査によると、日本の20代の約4分の1にソーバーキュリアスの傾向があるようです。(参考:https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=63562?site=nliより)

ソーバーキュリアス流行の他に、コロナ禍の「家飲み」需要によりアルコールを楽しむ習慣に変化が生じたこともアルコール離れに影響を与えていると考えられます。

そんな中、最近ではアルコール度数が低く設定された、いわゆる“微アル”と呼ばれる商品が広く注目を集めるようになりました。そのラインナップはビールやハイボール、カクテルなど様々で、売上も好調なのだとか。

お酒を「飲む」「飲まない」の2つの選択肢だけでなく、その中間を取ることができる“微アル”は、これからも各人のアルコールとの付き合い方の可能性を広げる存在となりそうです。

(参考:https://president.jp/articles/-/49465
https://www.huffingtonpost.jp/entry/asahi-hibally_jp_6131b178e4b0f1b9705f0225


2.コメ離れ

画像B(コメ)

お米の消費量は一貫して減少傾向にあります。令和2年度の一人当たりのお米消費量は50.7㎏で、ピークの昭和37年度の118.3㎏から半減しているという結果も出ています。(農林水産省「米の消費拡大について」令和3年9月より


「コメ離れ」には、食の多様化が大きく影響しています。米に置き換わる主食として近年若者から注目を集めているものの一つとして「オートミール」が挙げられます。オートミールはオーツ麦を食べやすく加工したもので、芸能人がダイエットのために取り入れている様子がSNSなどのメディアを通して広まり、その認知度が高まりました。

一方で、レンジで温めるだけで美味しいご飯を楽しめる「パックご飯」の人気は、変わらず上昇し続けているとされています。

その背景には、以下の要因が挙げられます。

・家でお米を炊く習慣が無くなった人が、手軽に食べられるパックご飯を購入

・昔と比較してパックご飯の質が上がり、さらに美味しくなったという認識が消費者の間で形成されてきている

・近年の災害をきっかけに、“保存食としてストックしておきたい”という需要が高まっている


(参考:
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ff4c247dbb10116c777200649f0dc7267198d91?page=1


3.スーツ離れ

画像C(スーツ)

これまでクールビズやカジュアル志向により徐々に進んできていた「スーツ離れ」。そこにさらにコロナでリモートワークが増加したことも重なり、スーツ市場はかなり影響を受けているとされています。

そんな中、紳士服のAOKIはラクに着られてかつリモートワークでもきちんとした見た目が叶う「パジャマスーツ」を開発しました。

「パジャマ」×「スーツ」という異色のワードの組み合わせが印象に残るこの商品、素材はパジャマのような落ち着く着心地を追求した柔らかい素材でできており、家でもリラックスして過ごすことができます。

スーツの需要が減ってしまった今、コロナ禍で生まれた「おうち時間を充実させる」需要を上手く取り入れた結果、成功した例だと言えますね。

このスーツはなんと発売から4か月で2万着も売れて、2021年上半期のヒット商品として多くのメディアに取り上げられました。

(参考: https://toyokeizai.net/articles/-/460654


まとめ 

本記事では、主に若い世代の間で起こっていると言われている「○○離れ」の中から3例をピックアップしてご紹介しました。
それぞれ、現代の消費傾向や長引くコロナの影響も関係していると言われています。今起きている「○○離れ」を知ることは、逆にいま人々から必要とされている商品やサービスを探るヒントになるでしょう。


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トレンド・プロは「マンガコンテンツで感情と行動を変える」を企業理念に、1988 年、“広告マンガ” 事業を 日本で初めて立ち上げました。広告・採用・社内マニュアル・ビジネス書籍などのマンガ制作を幅広く手掛け、約 2,000 社 9,500 件の制作実績を誇ります。

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