見出し画像

プーチン大統領、国際有識者会議第19回『ヴァルダイ(バルダイ)・クラブ討論会』最終本会議・演説

プーチン大統領、国際有識者会議第19回『ヴァルダイ(バルダイ)・クラブ討論会』最終本会議で演説

主要論点:
人類には、今、二つの道が開かれている。
我々すべてを押しつぶすような問題をこれからも積み重ねていくか、あるいは世界をより安定した安全なものとするために、たとえ理想的とは言わないまでも共に解決策を模索していくか、その二つの道である。

ロシアは西側エリートに挑戦しようとはしていない 。ただ自国の存在と自由に発展する権利を守ろうとしているだけだ。
またロシアは自ら新たな覇権国家になろうともしていない。

いわゆる西側は、常に状況を悪化させようとしている。
これは別に目新しいことではない。
ウクライナでの戦争を煽り、台湾周辺で挑発を行い、世界の食料市場やエネルギー市場を不安定なものにしている。

西側のゲームでは、彼らはまさに世界の支配を賭けている。
このゲームは間違いなく危険で、残虐で、あえて言うが汚い。
国家や国民の主権、アイデンティティ、独自性を否定し、他の国の利益を踏みにじるものである。

かつてナ○スは焚書を行ったが、西側の『自由主義と進歩の信奉者』は今日、ドストエフスキーやチャイコフスキーを禁止するに至っている。
所謂『キャンセル・カルチャー』だ。
本物の文化の取消しとは、あらゆる生命と創造性を奪い、経済、政治、文化等どんな分野であれ自由な思想の発展を許さないものである。

多極化世界における真の民主主義は、あらゆる国民、あらゆる存在や文明が自らの道、自らの社会政治体制を選択する可能性を、なによりも前提としている。
国民、民族や文明の尊重は、あらゆる人々にとって利益となる。

段階の移行は痛みを伴うが、自然で、逃れようのない過程である。
今後の世界秩序が我々の眼前で形成されようとしている。
この世界秩序においては、我々はすべての者に耳を傾け各々の視点に注意を払わなければならない。
ただひとつの真理を押し付けるようなことは、誰に対しても決して行ってはならないのだ。

プーチン大統領演説 - 2022年10月27日
- PART-1 ~「欧米のキャンセル・カルチャーの本質」
19th Valdai Discussion Club -(日本語字幕)
FABVOX


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?