見出し画像

ŹOOĻの歌声から逃れられない話

気がついたら聴きたくなり、気がついたら再生している。
ŹOOĻファンではないはずなのに。
なんで?曲がかっこいいのか?(そうです)歌詞がいいのか?(そうです)もしかして…声なんじゃない……!?!?(そうです!!!)
というのをどうしても言語化したくなり、急遽筆をとりました。

アプリ アイドリッシュセブン にてマネージャーになったのは2016年6月。単純計算で歴7年…のはずですが、7年間の私生活の変動や趣味の変遷に従ってやったりやらなかったり、で正直しっかりとマネージャー業を全うできている感じではありません。
好きなものは手に入った時点で満足して温存してしまうタイプ。地獄の3部が不安で不安でとっても楽しみだった反面、結局読んだのは昨年、それから BEYOND THE PERiOD を観にいき、これはストーリー制覇してもう一度観なければ!!!ということでようやく先日6部読了しました。

…というレベルなので、特別ストーリーや劇中劇もほぼこれから(復刻大感謝)、ライブ参戦もなし、楽曲だけは大体わかる。みたいなレベルの人がここからの文章を認めますので、諸々ご了承いただける場合にのみ読み進められることをお勧めします。
あとは今のこの感覚を残しておきたい!という個人的な備忘録なので、自分にしかわからないような文章になる可能性が高いです、悪しからず。



前置き2

さて、長い前置きついでにもうひとつだけ。
ŹOOĻの歌声について言及したいのは山々なのですが、音楽的な教養や知識が身についているわけではなく、声優の方についてめちゃめちゃに詳しいというわけでもありません。
ただどうしても、この「謎に良い」の「謎に」部分を自分なりに言語化したい長文オタクなので、本当に自分の感覚だけで物を言います。
できるだけ感じていることをそのまま言葉にしたいので、世間的に言葉選びを間違える予感しかしないのですが、基本的に一言一句すべて感嘆ゆえの褒め言葉と解釈してもらえると幸いです。


やっと本題

では十分に保険をかけたところで。

1、2部 →→→ 3部 → 4、5、6部と、ストーリーを読み進めるうえで矢印の数だけ空白期間があるので、ŹOOĻの楽曲をちゃんと聴いたのはここ数年。なんなら第一印象最悪なグループなので、曲を聴くこともないだろうと当時は高を括っていました。デビュー曲の Poisonous Gangster なんて、もう悪い意味での鮮烈のデビュー演出で、彼らの歌声なんて耳に入らない。なのにあの世界の街中の人々は虜になってるんですね。「九条天が4人いる!」なわけあるかい!!
信じられない…世論……。逆にŹOOĻの気持ちがわかるくらい。こんなにも簡単に堕ちてしまうものなのか………。

と、思っていた時代もありました。
いやわかる!!!いやわかる!!!!!世論!!!!!!!!!

何がきっかけで彼らの曲を聴きはじめるようになったのか、明確なことは思い出せません。自分が4部の世界線にいる時点では聴いてたと思うけれど、明らかに他のグループの曲よりも何度も飽きずに聴いてるんですよね。

曲がいいのでは?

まあそりゃそうなんだけど。
なんか全曲いいんだよな、飛ばす曲がない。
全グループに言えることだけど、初期〜最新に至るまで、らしい雰囲気のものからだんだんと変遷を辿って、突如「え!?オシャレやん!!」という曲が出現する。こういうのも歌うの!?!?
それが、ŹOOĻのデビューが一番遅い(=活動期間が他グループより短い)ことと、メンバー自身の変化が大きい(=ヒールから更生する)ことで、持ち曲を並べたときにいろいろな要素がぎゅっと詰まってて濃い、ように感じる。
メロディーを聴くだけでも、その変化がすごく感じとりやすい。これはこういう時期の曲だな、が聴けばわかる。初期の曲を初期に歌ってても、今歌ってても、どちらにもそれぞれのエモさがある。今となってはね。

あと、メロディー自体にもいろんな音が詰まってるからoff vocalでも聴きたくなる。単純にかっこよくておしゃれでいまどき、それはŹOOĻの曲に一番感じる。

歌詞がいいのでは?

上記の変遷は歌詞の言葉選びにもよく表れている。これは言わずもがななので特に言うことがない、歌詞を見れ!!!
ただ、こう、決めてくる歌詞というか台詞というか、ぐっと掴まれるワードによく出会う、ササゲロ とか。説明不要ですね。

例えばふたたび Poisonous Gangster 。前述の通り出会いかたが最悪なのであんまり聴いてこなかったけど、今となっては個人的にかなりスルメ曲。
各サビ前の悠とトウマの1フレーズ。ここ、歌い方も全部本当に最高。

ŹOOĻに限ったことではないんですが、「なんて言ってるのか聞き取れない歌詞」が好きです。メロディーの切れ目にまたがって歌詞だけは続いてるやつとか、これ英語かと思ってたら日本語!!!!!とか。ŹOOĻの場合、ラップパートが多いのもあってこれが度々発生する。それをググって正しい歌詞を知ったときの快感は何物にも変えられない。
ちょうど今 IMPERIAL CHAIN が流れてるんですが、これはその快感がめっちゃ味わえる。余談ですが、空耳でずっと「お〜れらやっぱりグレイトさ!」と聞こえてる箇所があるんですが、正しい歌詞を知ったら死にました、いろんな意味で。

声がいいのでは?

曲と歌詞は正直、他のグループにもあてはまるところではあるんですね。
でもじゃあなんなんだ、この引力は?と考えたときに、単純に歌がうめ〜〜〜〜〜!!!という感動が大きいんですよね。ただこれも他グループにも言えること。ではなぜŹOOĻにだけそれを感じてるのか。
4人の歌声と、その組み合わせがいいのでは…????

トウマの歌声

ŹOOĻを一番体現してる歌声。最もパートがわかりやすくて目立つ。
ザラザラ、ギラギラ、引っかかる。喉を通るときに(耳の穴でもいいけど)飲み込んでることがすごく実感できるみたいな。トウマが歌うことで、これはŹOOĻの曲なんだな、とすぐわかる。普段はいい人を隠しきれない鈍感リーダーなのに…NO_MADで一足先にブラホワに出てるだけある。
あとはもうラッパー木村昴の素晴らしい実力。これによって曲の仕上がりレベルが底上げされてる。

悠の歌声

うわあ…歌唱力オバケ。歌がうまいと分かる歌い方。爽やかで瑞々しくてよく伸びる。トウマの引っかかり方が紙やすりのように全体的でランダムなものだとしたら、悠は一つひとつの突起がつるっと綺麗に尖っててしなやかで、均一に並んでる感じ。飲み込むときに喉に冷たくあたってくるような。あとはエモーショナル。これはストーリーボイスでもそうだけど、悠は感情豊かなのがすごく自然に台詞に乗ってる。このフレーズ、この語尾をそういう風に言うんだ!?みたいな、台詞を目で見たときの印象を、耳に入ってくる声が思ったより自然で感情的で、超えてくる。CV広瀬さん、悠で初めて知ったけど、声優としての巧さと、喜怒哀楽がわかりやすい悠のキャラクターが合わさってとんでもないことになっている。
悠のパートが聴いてて一番胸にくる。お分かりだろうが悠の歌声がアイナナいち好きです。

巳波の歌声

見た目も声も、ŹOOĻの中では異色だなというのが初見の感想だったけど、この組み合わせの中にいる巳波、かなり良い。普段なかなか感情が見えない、落ち着いたテンションで話す巳波が、ŹOOĻのゴリゴリの曲を歌うことで得られるものがある。
トウマや悠の引っかかり方が棘に近いとして、巳波はなんというか、ねっとりしっとり絡みついてくる。喉を通るときに纏わりついて余韻が残る。柔らかくて可愛らしい声なので、目立つよりも馴染みがちなこの歌声が、下ハモを支えてるのがもう何も言えないですね。
個人的には、もっと凛としてる声が好きなんです、鈴が鳴ってるような(石田彰さんや花江夏樹くんに感じられる、少し震えたようなあの声です)。ただ、巳波も鈴が鳴るんですよね、Insomnia 聴いてください。
…何言ってるかわかりますか?

虎於の歌声

ŹOOĻをまだ全然好きになれなかった時代、知ってる歌唱力で信頼していたのが虎於。なんとあんな爆イケ御曹司お兄さんなのに…一番主張しないんですよね、歌声は。
4人の中で一番飲み込みやすい。なんにも引っかからずに水のようにすーっと喉を通過する。ノイズがない(敢えてそういう歌い方をしているときは除きますが)。上ハモが綺麗すぎる。こんなに優しく歌うんだ…。
虎於パートを聴こうと思ったら、消去法で探さなきゃいけないときも結構あります。馴染んでるのもあるけど、普段喋ってるときよりも優しいから、というのもあるかも。

曲によっても感じ方が違うので、全部が全部常にそう、というわけではないけど、この4つの歌声が組み合わさることでなんらかの化学反応が生じて、すごく癖になってるのかもしれない。ソロパート繰り返しの Insomnia とかに一番反映されてる気もします。これでハモネプに出よう。


余談

はじめにも書きましたが、当方ŹOOĻファンではありません。いえ、厳密に言えばもう好きなんですが、実はRe:valeが本命なので、声を大にしてŹOOĻを好きだというのは憚られます。千の曲を差し置いて巳波の曲を聴いている状況に胸中の葛藤は止みません。※どちらも推しです。
ただ、千があんなにハッピーで大衆的なRe:valeヒット曲を作っていることに物凄い才能を感じてひれ伏すのと同様に、こんなにゴリゴリで中毒になっちゃうやばい薬のような曲を巳波が作っているかと思うと、抜け出せないのも無理はないですね。「ŹOOĻの曲」と「棗巳波」が相互作用しあって、永遠の好きを形成してしまっています。巳波の思惑通り、これからも囚われ続けるでしょう。

あと数時間後に迫ったŹOOĻ記念日と新曲、本当に楽しみ!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?