コカ・コーラというブランド

コーラが好きだ。
ハンバーガーを食べるときはコーラ
ピザだってタコスだってコーラ
映画を見るときはコーラ
パスタを作ったときもコーラ
飲み会の一杯目もコーラ
というかコーラが駄目なタイミングなんてない
寿司も蕎麦も中華でも肉じゃがでもコーラでいい。

ペプシやトップバリュはお呼びでない
コカ・コーラを最高に愛している。

何故好きなんだろうと考えてみると、むしろ嫌いになる理由がないと気づく。その要素のすべてが愛らしくてたまらないと思い知らされる。
甘い飲み物は好きだし冷たい飲み物も好きだ。炭酸も好きだしほんのり透き通る茶色い色合いも愛らしい。わずかに覗く氷の隙間を細やかな泡がくぐり抜ける様子は見ていて飽きない。
カスタム性も非常に高い。レモンと組み合わせても香り高くなるしバニラエッセンスを振るのも背徳的だ。何より、上にアイスクリームが載せられたコーラ・フロート…これをハンバーガーチェーンに行けばいつでも口にできるのだから、この世界は素晴らしい。
瓶と缶、グラスで口あたりが変貌するところもユニークだ。丸みを帯びた瓶の飲み口、口の曲線にフィットする350ml缶、氷を唇に感じながら流し込むグラス。ストローで飲むのも悪くない。これらと比べるとペットボトルは1段格は落ちる。ペットボトルのコーラはグラスに注ぐための商品だと思っている。
パッケージも冴えている。いわゆる「コーク・レッド」からはレジャーな休日やスクリーンで活躍するスターの姿、ジャンクで力強いファストフードの香りという幼少期から刻まれた活力に満ちたパワフルさを感じる。それでいてしなやかに描かれるロゴマーク。オシャレだけど気取りすぎず、目立つのに街に馴染む。飲料品のパッケージ以上のデザインクォリティの秀逸さを感じてならない。

食べ物と組み合わせることで味わいを何倍にも高めるところも素晴らしい。コーラは食べ物の風味を損なうことはないが引き上げることは最高に得意なのだ。
ハンバーガー、フライドポテト、オニオンリング、ポップコーン、たこ焼き、ピザ、スナック菓子、枝豆、牡蠣、焼きそば、ナポリタン、ブライドチキン、ホットドッグ、キューバサンド、餃子、焼き肉、ステーキ、ハンバーグ…
油やソース、ケチャップとタッグを組んだときにその能力は数倍に跳ね上がる。

個人的な記憶の話になるが、コカ・コーラにはイベントの思い出が強い。コカ・コーラを飲むときは何か非日常が始まる事が多かったのだ。
伊豆に海水浴に行くとき、ドライブスルーでチーズバーガーと合わせて口にしたのはコーラだった。
ピクサー映画を観る時にポップコーンと一緒に買ってもらったのもコーラだった。
高校に進学したとき、校内に自販機があったことに驚きながら購入したものも350ml缶のコーラだった。
コカ・コーラを飲むときはレジャーが始まる。

なぜコカ・コーラが好きなのかを考えてみたが、考えれば考えるほどに嫌いになるためのイベントが皆無だった。これだけ幸せな想いをさせてくれる飲み物は他にない。
コカ・コーラ…愛してる…
コーラの赤はラブの赤なのかもしれない

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