外山 舞 MAI TOYAMA
エッセイやらさもない話やら。生まれて死ぬそんなあるあるをこねくり回すマガジンです。むかしむかし、あるひとがわたしに「たましいだいがく」というものがあると言いました。今もそれがなんだったのか分かりません。しかし、生きているとどうしても「たましい」のことが気になって気になって。わたしたちにはなにかしら理屈を超えて信じているものがあるらしい。むずかしいことはありません。
体調がいいということと機嫌がいいということはたいせつ。
占いは基本的にはあまり信じることはありませんが統計学的な観点でみることが趣味です。共通点を探したり、違うところをピックアップしてみたり、この人はこうでこういう傾向はあるよなぁ。でもこの人はこういうところもあって面白いなぁ。と思うこともあれば、は?人間ひとりひとり全然違うぜ!!と人を勝手にカテゴライズしてんじゃねえよ。このくそバカが!自分に怒っちゃいそうになることもあります。 ちょっとこれは悪趣味なんじゃないかな。とあまり人に向けて話すことではないよなと思っています。 しかし「みんなひとそれぞれ違うよね〜」って言うと、終わっちゃうんです。(終わればいいのに)そもそも、人はひとりひとり違うって当たり前ですよね。(は?) わたしみたいなタイプは陰で「なんか思想強〜い怖〜い」って言われてて、わたしはそれを知って泣いたことがあります。ほんと。
小学校五年生の夏休み、私は何もすることがなく、ただぼんやりと過ぎていく時間に身を委ねていた。親はいつも仕事で忙しかった。母は小さな美容室を自営し、父は不動産事務所で、付き合いもあるのだろう、忙しくしていた。 夏の太陽は容赦なく、じりじりと肌を焼きつける。外に出ても、結局近所の公園で遊んでいた。砂場は熱く、滑り台も鉄棒も触れられないほどに熱かった。炎天下のアスファルトの照り返しを避けるように、近くのコンビニエンスストアやスーパーマーケットで涼むことが日課だった。冷房のひんやり
「あんたなんてだいきらい、むかつく、かす、アホ、きらいきらいきらいきらい、ブス、デブ、ばーか、ぼーけ、きらいきらいきらいだいっきらい、ばーーーーーーかアホボケクズだいっっっっっっっっっっっっきらい!」 友人から渡された交換日記帳は、そんな一文で始まっていた。 その瞬間、胸の中に冷たい水がザーッと流れ込んだ気がした。まるで言葉そのものが、濡れたタオルみたいに冷たくて重く、息をするたびに顔にぺたり、ぺたり、と張り付く。私はそんなに分厚くもない日記帳を開いたまま、ページの端を親指
なんとなく、最初に「離婚」という言葉を知ったのは、小学校の高学年のころだった。韓国に住む従兄弟の家に遊びに行った時、気づいたら叔父がいなくなっていた。まるで最初からいなかったみたいに、家族は誰もその話題に触れず、何事もなかったかのように時が流れていった。まるで韓国ドラマの「シーズン2は予定なし」みたいな、突然の打ち切り感だった。とにかく何かがすっぽりと抜けているが、そのことは誰もなにも言わないというような違和感と安心に似たなにかがあった。 彼のことは「イモブ」と呼んでいた。
10月24日、父の命日だった。 朝、目が覚めると、スマートフォンに母からの着信が何十件も並んでいるのが見えた。胸の奥で何かが崩れ落ちる感覚がして、慌ててかけ直したその瞬間から、記憶はあやふやだ。出勤前の夫に「父が死んだ」と伝えた気がするが、その後の出来事は雨音のようにぼんやりとしている。ただ、あの朝の雨だけは、やけに鮮明に思い出せる。 午前中にシャルル・ド・ゴール空港へ向かうタクシーに乗り込むと、ジャズが低く流れていた。その調べはどこか私を遠ざけ、車窓に映る風景がまるで誰
『何で自分はものを作ってるんだったっけ』 2024/10/24-11/3 13:00-19:00 愛知県名古屋市中区栄5-10-17コーワビル4F @no_title_dodo 11名のアーティストによる少し不思議なテーマのグループ展です。 絵画 写真 小説 イラスト などを展示いたします。 創作の根源はどこにあるのでしょう。是非ご高覧ください。 ☆ご来廊の際は、階下のcafeDODO @cafe_dodo にて1オーダーお願いいたします。 ご縁があり、こちらのグループ
The launch party for Blumenhaus Magazine ISSUE 5 Autumn 2024 was held in the damp autumn air at Kohana Fleur & Ceramic. Special plants carefully selected from the 19th arrondissement of Paris conveyed a powerful breath of nature, as if smal
九月には、秋には、目に眩しいほどの憧れがある。秋の生きるぞー。というエネルギーが一気にこっちに向かってくる。秋の食べ物は最高。各々(おのおの)の生きてやるというエネルギー、哀愁があり繊細な季節は、ときどき掴みどころのないミステリアスな空気感を醸し出している。 夏の終わりはしんどかった。パリでは、夏ぅぅぅて、振り絞ったカス汁みたいな天気やった。よおみんな頑張ったと思う。夏から今まで擬人化したら玉葱みたいやなと思った(もはや野菜化)。めくってもめくっても、なんやようわからん、で
大体は顔じゃなくて手を見ればわかると思いますね。顔にも出ると思うけれど。 こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。モンマルトルのオカンです。 わたしは性格占いやタロットなどは基本的には信じるという概念より、良いところだけ心に留めて置くような奴でございます。都合の良いように解釈したり、統計学的な観点でみることが趣味です。一種のコレクションだと思っています。 共通点を探したり、違うところをピックアップしてみたり、この人はこうだけどこの人はこういうところもあって面白いなぁ。と思う
皆様こんにちは。改めまして自己紹介とご挨拶をさせていただきます。 現在、さまざまな人生の積み重ねと巡り合わせによって、私たちはパリで生活を営んでおります。 この夏、私が生まれ育った大阪の地で、出版業を営む OKKO からデザイナーの廣畑純也と写真集を出版いたします。 出版されるこの写真集、先行販売会では、2024年に撮影した西フランス、ノルマンディー地方のサン・トーバンの海の景色と船を運ぶトラクターのプリントをご用意いたします。また、写真集では、縁のあるパートナーが生ま
毎年夏になると韓国で従兄弟と遊んで過ごすのが楽しみだった。 幼少期はとにかく暇だった。 暇すぎて、シロツメクサで草冠作ったり、公園のヨモギをつんで友達のお婆ちゃんに蓬餅を作ってもらった。 当時はあまり好きではなかったが、現在では大好きなフレーバーのひとつである。下手したら抹茶より好きだ。 葉っぱで笛吹いたり、アロエの皮剥いて肌に塗ってみたり。サトウキビみたいな甘酸っぱい茎をしゃぶったりもした。 鳳仙花という花もある。色は赤というより紫に近い。緑の立派な葉のわりにチュン
2008年、初めてフランスという国に足を踏み入れた。 音大生だった私は、密かに憧れていた先輩が夏に行われるフランスのポワチエという街でサクソフォン講習会に参加しているというのを知っていた。 音大生の生活は、練習し、レッスンを受け、授業に出て、バイトに行く、そんな生活を送っていた。 そんな他愛のない日常で、東京の有名な先生から連絡があった。 「再来週、フランス行かない?」 突然のことだったが、「えっえっえっ!行きます!!」と二つ返事をした気がするが、念を押されるよう
こんにちは。モンマルトルのオカンです。 日本では大量のカメムシ発生で注意報が出ているらしいではないですか。人ごととは思えない出来事がありました。家で蛾が大量発生した話を残そうと思います。カメムシほど有害ではない「蛾」なのですが。 蛾がうちで羽化した話です。虫の話なので苦手な方はお帰りください。ちなみに虫以外の話はしません。 事件のはじまり 今の家に住んで、虫やネズミ、ゴキブリをみることなんて一度もなかったのです。レストランがある界隈でもなく、ある住宅街の三階に住んでいま
昨年、韓国の現代美術館でメディアアーティストのPeter Weibelの作品をみた。オーストリアのポストコンセプチュアルアーティスト、キュレーター、ニューメディア理論家である彼の作品には、バーチャルリアリティ、デジタルアート、メディアアートとしての音楽の歴史やビジュアル・アート、さらに作曲家、音楽家、建築家としての作品を考察し、その進化と可能性を描き出している。 彼の多元宇宙のうた(直訳)という作品が印象的だった。 体育館くらいの大きさの部屋に、大きなスクリーンがいくつも
こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。モンマルトルのオカンです。 わたしは中2の頃に音楽と出会い、吹奏楽部に所属していました。中学から大学まで日本で音楽を学び、音楽留学でノリで渡仏までしちゃいました。学業を終え、コンバトに就職までしたのに、なんか写真をやっています。現在フランス在住歴、14年になりました。 性格占いは基本的にはあまり信じることはありませんが、統計学的な観点でみることが趣味なんだなと思っています。共通点を探したり、違うところをピックアップしてみたり、この人はこ
こんにちは。モンマルトルのオカンです。 (普段は結構真剣に写真を撮ったりしています。) わたしは中2の頃に音楽と出会い、吹奏楽部に所属していました。中学から大学まで日本で音楽を学び、音楽留学でノリで渡仏までしちゃいました。学業を終え、コンバトに就職までしたのに、写真をやっています。現在フランス在住14年になりました。 性格占いは基本的にはあまり信じることはありませんが統計学的な観点でみることが趣味なんだなと思っています。共通点を探したり、違うところをピックアップしてみたり
こんにちは。とやまいです。普段は結構真剣に写真を撮ったりしています。 わたしは昔から割とひとの誕生月を覚えるのが得意でした。ひとには、星座には、ある一種の色彩を感じるから好きです。オーラというんでしょうか。 占いは基本的にはあまり信じることはありませんが統計学的な観点でみることが趣味なんだなと自認しています。密かな誕生日を知っている家族知人友人を頭の中で並べて、共通点を探したり、違うところをピックアップしてみたり、この人はこうだけどこの人はこういうところもあって面白いなぁ