北向きのタワーマンションが明るいワケ

前回もあげましたが、北向きの部屋のイメージといえば、

・暗そう
・ジメジメしてそう
・寒そう

が、ごく一般に想像されるものだと思います。

一戸建てや低層マンションの場合、北向きの部屋は非常に暗く、湿度も高く、気温も低いことが多いのは間違い有りません。しかしタワーマンションの場合、多くの人が思っているよりも「明るい」印象を受けると思います。

さて問題です。南向きの部屋が明るいのはなぜでしょうか?

そんなの簡単ですよね。太陽の光が入るからです。南向きの部屋は、常に太陽の直射日光が直接入るため、日が出ている間はいつも明るい状態になります。

では直射日光の入らない北向きの部屋は真っ暗になるのでしょうか。

そうではないんですよね。直接直射日光が入らなくとも、他の建物などから反射する間接光が入ってきます。

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北向きの部屋でも、間接光が十分入れば明るさとしては全く問題ないレベルになります。

何もないだだっ広い公園に居るとイメージしてください。南向きと北向きとで、明るさは変わるでしょうか?変わらないですよね。間接光が十分にはいれば「明るさ」に違いはないんです。

じゃあ一戸建てや低層マンションの北向きの部屋が暗いのは何故でしょうか?

それは高さの低い建物だと、視界に占める自身の影の部分が大きく、間接光が入らなくなるからです。

では先程の公園で、しゃがんで座っていることを想像してください。南向きだと自分の影がなく太陽に照らされた地面しか目に入りませんが、北向きだと自分の影で暗く感じそうですよね。

これが我が家の「北向きのリビング」からみた外の景色です。

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視界の半分は空です。残り半分は太陽光を受けた建物です。景色だけだと建物の裏側の影になる部分を見ることになる南向きよりも明るいくらいなんです。

でも多くの人はこれを知りません。北側=太陽の光が入らないから暗いと信じているからです。 

でもそんな常識は捨てて、六本木ヒルズでもスカイツリーでも良いので、ちょっと高い建物に行ってみてください。​向きなんて関係ないことが分かりますよ。

これを知っているかどうかで、家選びは大きく変わると思います。

お役に立てば幸いです。

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