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「スキップとローファー」



いま何ができるかな、と考えて。
でもワシにできることなんて高が知れていて。

好きなものごとをひたすら書き連ねていこうって始めたこの日記を書くことと、経済回すことくらいしか思いつきませんでした。


2024/1/14まで21%OFFだそうです。ぜひ。

昨春アニメ化もしたのでご存知の方も多いと思います。素ん晴らしかったですわよ。



作中では石川県鈴市凧島町という架空の地名ですが、モデルとなったのは珠洲市蛸島町です。中学まで地方で育った女の子が上京し、都内で高校生活を送るお話です。



あらゆる漫画に囲まれて幼少期を過ごしたワシが、このような名作を見逃すはずがなく。2021年5月に後輩からオヌヌメされるより前に全巻揃えていましたヨ。オホホ。

これは後輩との昔のLINE
男子でもハマる!



そもそもアニメはオープニングから可愛すぎるんですわ。大好きすぎるンゴ。

このOPは飛ばして見られない…


みつみちゃんたちが通っているつばめ西高校は都立西高校がモデルなんですね〜。めちゃくちゃ賢すぎてビビる。すごすぎない。ねえ。

スキップとローファーの何がすごいって、緻密な心理描写ですわよね。juvenileとかadolescenceっていうんでしょうか。たぶん色んな人の胸に刺さるんじゃないかと思う。高校生活がつらかったワシなんかもう、「ウガぁっ」て毎回ダメージ受けながら読んでる。でもほんま面白いんですねえ。

高松美咲「スキップとローファー(1)
Scene2 そわそわのカラオケボックス」

サブタイトルに擬音必ずまじってるのカワイイね


首がもげるほど頷いた1コマ。いやマジでわかる…。中学の頃って班で給食食べてたからそのクセがみんな抜けなくて高1の4月だけ女子はグループで食べるの図…。慣れてきたら2、3人とかにだんだんなってくるんよね。


高松美咲「スキップとローファー(1)
Scene3 うろうろの部活動」


ほんでこれもめっちゃ大好きな1コマ。ワシも大概ポジティブやけど、みつみちゃんのポジティブさ見習いたいわ。定年までどうか忘れないでいて…。たぶん官僚として働き出したら高校のときのことなんか比較にならないほど感情が揺さぶられることもあるだろうけど。何度コケても失敗してもいいから、彼女の芯は変わらないといいな。

高松美咲「スキップとローファー(1)
Scene4 フワフワの生徒会」


(てか志摩くん15〜16にして悟りすぎてない???おばちゃん心配だわ)

高松美咲「スキップとローファー(4)
Scene19 ポロポロのダンス」

高校生でここまで客観的に見られるのスゲェよシマスケ…。そら惚れるてみんな。


ミカちゃんもエラいよね周りが見えていて。自分のことも冷静に客観視できて。ほんま素晴らしいと思う。

高松美咲「スキップとローファー(2)
Scene8 チクチクの個人練習」
高松美咲「スキップとローファー(2)
Scene8 チクチクの個人練習」


「人を呪わば穴二つ」「ありがとうは3回言え」とも言いますが、日頃から感謝の気持ちを表明するのは大事やと思いますわ。「先ほどはありがとうございました」「昨日はありがとうございました」「先日はありがとうございました」ってお世話になった人には伝えなはれって師範から小中学生のときに教わりましたが、これってほんま、目上の方と働き始めてからもっと活きてくるんです。困ったときに、人が助けてくれるんですよ。日本語のメールってマジで敬語がめんどくさくて震えるんですが、お詫びとか感謝の念を表明する文のレパートリーがおのずと増えてくるよね。「心より感謝申し上げます」「厚く御礼申し上げます」「深謝いたします」「感謝の念に堪えません」などなど。めんどくせ〜!!ありがとうスタンプ連打で送りて〜!!って思いながら毎度ポチポチ打ってます。

自分も日頃から心がけていることは一応あって。なるべく人の欠点より良いところをたくさん見つけたいと思っています。そしてそれを憶えていたい。自分の欠点なんてまあ両手でたくさん数えられるけど、今周りの人のことを思い返してみても良いところしか出てきませんわ。今ワシの周りほとんど人格者しかおらんからなんやろな。ヤベー上司の下で働いてたときは「正気かコイツ???」「こんな癇癪起こして小学生か???」なんて思ってましたけど。たった2年くらい前のことやけど「あの頃は青かったなワシ…」て思います。全然悟れなかったわ。

高松美咲「スキップとローファー(3)
Scene14 ムワムワの動物園」


ミカちゃんすごい魅力的なキャラやと思います。クラスに一人はいそうこんな子。賢いぶん、周りが見えてるぶん、人と比べて悩んじゃうんだろな。ワシだって、人の評価とか他人の目とかクソど〜でもええわい!と思えるようになったのってたぶんハタチ超えてからですもん。大学生の頃くらいかな。高校までの集団生活から解放されて、一匹狼で過ごしても誰からも何とも言われない、思われない幸せを享受してました。大学みたいに取りたい授業決められる高校とかもあるから、そんな学校は大学みたいな感じなのかもしれんけど。

いつかミカちゃんの素晴らしいところをわかってくれる男子が現れてくれることと思います。

誠も好きです。個人的にすっごい共感できるので。

高松美咲「スキップとローファー(2)
Scene8 チクチクの個人練習」

わかる。わかるなあ。ワシは飛んだり跳ねたり走ったりすることは好きだったんですが、球技がマジでできなかった…。クラスマッチでバレーして、経験者の子がめっちゃ活躍しているのを傍から「すげ~な~」って眺めてましたわ。高3の頃のクラスかな。テストのクラス平均は全然よくないのに、クラスマッチは断トツで優勝してたのが楽しかったの思い出しました。理系でしたが、地理じゃなく日本史・世界史を選択している変わり者たちが集まったクラスで。体育会系の子が多かったんですかね。ピッチャーの彼、めちゃカッコよかったなあ。


高松美咲「スキップとローファー(5)
Scene27 ズキズキの女の子〈2〉」

誠ちゃんとは男の趣味も似てますわ。ワシもこういう男子キュンキュンする~~!しゅき。最近(つっても2年前くらいに)好きやなぁって思った人もこんな外見やったし。話してる言葉とかもツボにハマるし。

ゆづきちゃんも好きンゴ。自分が恵まれてるって高校生で気づけたのすごいね。今は「親ガチャ」「毒親」だなんて言葉が流行っているそうですが、なんとまあ残酷な言葉だと思います。子どもは親を選べない、というのを、子どもたちはどうやって知るのでしょうか。友だちでしょうか。SNSでしょうか。そしていつ、親も完璧じゃない、ひとりの未熟な人間だと気づくのでしょうか。ワシは大学のとき、視界が広くなって、ようやく気づけた気がするンゴ。

高松美咲「スキップとローファー(7)
Scene38 じくじくの新クラス」

今はSNSがあって、他人の生活もあるイミ丸見えで、他者に嫉妬や羨望を抱きやすくなっているのではないかと思います。ワシが中高生の頃にインスタとかついったーとかFacebookとかなくてよかったですわ…(いやあったけど使いだしたのはみんな大学からだったはず…。高校までは周りもガラケーが多かったのでたぶん)
ちなみにワシはよくおかんから「ウチはウチ!ヨソはヨソ」て言われてました。中学の頃、チャリ欲しいって言っても頑なに買ってくれなかったなぁ。まあ危ないですからねチャリ。友だちと遊ぶとき兄もワシもいつも走ってましたわ。

江口夏実「鬼灯の冷徹(4)第22話 十王の晩餐」

突然の鬼灯の冷徹。鬼灯さん大好きです。


兼近先輩も好きです。達筆なのすごいね。そういえばワシ、小中学生の頃は字がきれいな男の子好きになりがちだったな…。

高松美咲「スキップとローファー(1)
Scene3 うろうろの部活動」



個人的にグサっと刺さったのはこのシーンかしら。八坂さんのセリフ。

高松美咲「スキップとローファー(8)
Scene44 くしゃくしゃの心」


人事に異動したとき、官庁訪問の面接時のフィードバックを見ることができて。そこにこんなふうに書かれていたの思い出してしまいましたわ…。

「両親に愛されて育ってきたことがわかる」

ちなみにC評価つけてきた他の職員には「ヘラヘラしていて深いこと何も考えてなさそう」みたいに書かれてもいましたが。まあ受かったらこっちのもんですからね。へへ。


そういえば、さっきこんなこと書いてましたっけね。

ワシだって、人の評価とか他人の目とかクソど〜でもええわい!と思えるようになったのってたぶんハタチ超えてからですもん。

自分のこの性格って育ちってよりは生まれ持った素質な気もしてたんやけど…。と思っていたので、八坂さんの言葉には目からウロコが飛び出ました。だって、同じように育てられたアッニは全然違う性格ですし。ワシはあんま憶えてないんですがアッニがツボってた過去のワシ語録がなかなかおもろいのでここに記載させてください。

「兄ちゃんみたいな、八方美人の、博愛主義者が、いっちばん好かん!!!」

お互い大学生のころ、兄妹喧嘩したときのセリフらしい。へへ。全然憶えてないわ。喧嘩したことは憶えてますけど、こんなん言ったっけほんま。わろた。気ぃ強いなほんま。せやから彼氏は絶対ドМがええねってみんなから言われるんや。


血液型占いとかそんな信じてないけど、きょうだい構成は性格に大きく影響すると思います。ちなみにこのセリフを聞いた兄の友だちは「妹さんになじられたい…」と言っていたそうです。大丈夫かその友人。

「はっ。私なんて自己肯定感しかないけどね????」

うーんこれは2、3年前かな?? こんなこと言ったっけな。ドン引くほど自己肯定感の鎌足。違う。塊。

まあ、子どもって思ったように育たんのが常やと思ってますけどね。今どんなに絶好調でも、人生お墓に入るまでわかりませんて。人からの信頼って、失うのは一瞬ですから。confidence buildingってあんなに難しいのに。ああ無情。


あとスキップとローファーで魅力的なのは故郷の描写ですわ。郷愁、ノスタルジーっていうんですかね。Wikipediaによると、ノスタルジアとは、「notos(帰郷)」「algos(心の痛み)」という意味の2つの希語をもとにした造語らしいです。


高松美咲「スキップとローファー(3)
Scene16 トロトロの帰省」


わかる。わかるよ地元の空港みたときにホッとするところ~~~!
みつみちゃん、早起きしてひとりで空港行けてえらいです。帰省準備するところから、石川に到着するまでのシーン、無声映画みたいで最高にノスタルジック。大好きンゴ。


心の原風景って、ほんま大事やと思います。原体験というか。ワシの原風景は毎年の夏休みと冬休みに島の田舎で過ごせたあの日々なんかな。「ぼくなつ2」が大好きなんやけど、マジであんな感じですわ。


帰省してくる人に赤飯炊くのも、ごちそう用意して待ってくれるのもすごいわかる。いつも赤飯、アルミ蒸着の使い捨て容器に入れて持って帰れって言ってくれるんよな。

あとナオちゃんの話ね~。胸に突き刺さりすぎてもう涙なしには読めない。いつも泣いてまうほんま。

高松美咲「スキップとローファー(5)
Scene29 しんしんの年末年始」  

段ボールいっぱいに野菜とか魚の干物送ってくれるんよね。わかるよ…。


高松美咲「スキップとローファー(6)
Scene33 ニコニコのケーキ」

はい。号泣シーン。



みつみちゃん、ほんまええこやんね。ワシは誕生日が夏休みやってんけど、夏季補習の真っ只中で学校には登校せなあかんくて。誕生日に登校しても特に誰にも祝ってもらってなかったな。みつみちゃんみたいにポッキーの箱とかに「おめでとう!」って書いてもらってる子を羨ましく見てたの思い出しました。人徳の差ってこういうときにえげつないほど如実に表れる気がします。まあ家族には祝ってもらってたから満足ではありますが。あと働きだしたら毎年大好きなパイセン方に祝ってもらえて、プレゼントももらえますからね!!!嬉しすぎるンゴ。

圧倒的に高校より大学が楽しかったし、社会人になってからやっと近い年齢で心から尊敬できる人たちに巡り合えた気がする。でも高校生のときって「今」がつらいんよな。わかるよ。たとえ「大人になったらいいことたくさんあるよ」とか言われても全然響かんもんな。だって苦しいのは今なんやから。

ときどき人生ってトントンになってるって聞きますよね。25歳までにつらかった人は、それ以降いいことが待ってるとか。逆にこれまでうまくいってた人は、うまくいかなくなるとかなんとか。人生のメリーゴーランドってやつですか?


27のころ飲み会の席で、とある商社のとあるえらい人にモチベーショングラフなるものを簡単に書いて持ってきてって言われたとき、書いたのがiPadのメモに残ってました。


見事に高校が暗黒時代…。


高校の青春時代を描いてくれる作品は世の中にたくさんありますが、どれを読んでも、どれを見ても、ワシには眩しすぎるのは確かです。OPのメロウを大声で歌いたい。

眩しくて
僕は目を逸らしてしまう

須田景凪「メロウ」


てか「メロウ」って、もう、シマスケの気持ちやん??
は~~これから楽しみすぎてヤバいですわ。




今後、物語の世界で被災地のことは描かれるのかな。2011年9月に出版された佐野未央子さん作「君のいない楽園」15巻では東日本大震災のことがつぶさに描かれていました。



ワシにも金沢、能登、富山出身の先輩や後輩がいます。最近、彼ら彼女たちは地元企業に転職されたり、ちょうど帰省していたりと現在進行形で被災しています。でも彼らに「大丈夫?」のメッセージは色々考えて考えた結果、送れませんでした。今はLINEで安否確認ができるようになっていてよかったです。

地震が起きた当初は、「震度5強超えてる。緊参チーム出動か。元日から大変やな…」とオペレーション側のことを咄嗟に思ってしまいましたが、被害の全容が明らかになるたびに、胸が痛む日々です。

何ができるかと考えて、義援金を送るとか、それくらいしかできないのだけど。


三輪センセのこの投稿みて心を揺さぶられました。加賀藩に縁のある刀剣男士たち一振一振の表情がもう…。三輪センセも富山ご出身ですものね…。



ひとりでも多くの命が助かりますように。




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