メルマガ『東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─』第394号「氣生於穀」(内景篇・氣)3

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 ◇ 東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ ◆


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  第394号

    ○ 「氣生於穀」(内景篇・氣)

        ◆ 原文
      ◆ 断句
      ◆ 読み下し
      ◆ 現代語訳
      ◆ 解説

      ◆ 編集後記
         

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 こんにちは。気の章「氣生於穀」の続きです。
 

 ◆原文◆(原本の文字組みのままを再現・ただし原本は縦組み
      ・ページ数は底本の影印本のページ数)


 (「氣生於穀」p86 下段・内景篇・氣)


                                                                  正理曰日
   啖飮食之精熟者益氣此氣生於穀故從气從米


 ▼断句▼(原文に句読点を挿入、改行は任意)

  正理曰、日啖飮食之精熟者、益氣、
  此氣生於穀、故從气從米。

 ●語法・語釈●(主要な、または難解な語句の用法・意味)
 ▲訓読▲(読み下し)

  正理(せいり)に曰(いは)く、日(ひび)に

  飮食(いんしょく)の精熟(せいじゅく)を

  啖(くら)ふ者(もの)は、氣(き)を益(ま)す、

  此(こ)れ氣(き)は穀(こく)に生(しょう)ず、

  故(ゆへ)に气(き)に從(しがた)ひ

  米(こめ)に從(したが)う。

 ■現代語訳■
  
  正理に言う、日々に飲食の精粋を摂取する者は気を益す。

  このように気(氣)は穀より生じるがゆえに、

  气と米の文字からできている。

 ★ 解説 ★

 「氣生於穀」の項目の続きです。段落が長いので短く切ってお届けします。
 ここでは「氣」という文字の観点から気を読み解いています。
 「气」は気の通用文字で、それと「米」すなわちここで言う穀ですが、穀から気が生じるために「氣」と表すのだと言っています。

 今の日本では「気」と表記するために原文の説明がわかりにくいですね。
 今でもあえて「気」を「氣」と書く方もいらして、その辺りにこだわりがあるのでしょう。もっとも八方に広がるから「米」とするのだと、違った考え方で用いる方もいらっしゃるようです。

 ◆ 編集後記

 「氣生於穀」の続きです。段落全てだと長いので短く切りました。
 残りは少し長めですが、できたら一号で配信してしまいたいと考えています。
                      (2020.11.29.第394号)
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