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健康カードチェック攻略法

最終更新2023年5月12日

健康カードチェックとは

教育旅行(林間学校、修学旅行など)前後の、参加児童・生徒の体温等の体調を記載したもの。
看護師によるチェックは、主に小学生の林間学校で導入されており、自治体・学校単位で書式は異なる。
起床時・就寝前、各部屋(班)の保健係が全員分を集め、看護師へ提出するという流れが主流。

そもそも論からお伝えしますと。
団体によりかなり差がある問題でして…. 

こういった声もあるかと思います。
とりあえず、小学生の林間を1シーズンで少なくとも5本以上は同行してみましょうか。確実に、苦労する団体に出会いますので。

というくらい、普段の生活や指導が現れるのが宿泊行事というもの。
一朝一夕で変わるわけではなく、団体ベースでの意識の差はあります。
何もワーワー促さなくても、自発的に時間内全員提出を守ってくれる学校。回収状況が悪い時には、保健担当の教員や担任がサポートしてくれるところだといいのですが…。
こちらが声を上げなければ(上げても)、丸投げしてくる学校も少なくないので、事前から準備しておいた方がいいよという内容。

この業務、林間学校同行においては
かなりのウェイトを占めるので、ここをスムーズにできるようになるとかなり楽です。
とはいえ、やはりガチャ要素が強いので手を尽くしてもどうにもならない学校もありますが。

とりあえず話を進めます。

健康カードというのは総称
健康チェックカードなど、微妙に異なる様々な呼び名があり。ここでは健康カードで統一しますが、現場では各団体に合わせて下さいませ。

ー回収・チェック業務

まずは一般的な旅程表からご覧ください。

着目すべきは、
起床・就寝前という限られた時間内でたくさんのTODOがある中の、一つであること。学校の指導・児童によっては、優先順位下に回されて全然出してくれなかったり、朝礼や就寝後など次の予定にまで伸びてしまいバタバタしてしまうことですかね。

ーカードの種類

WEBで拾える、実際に学校で使用しているものを
見ていただいた方が早いかしら。ちょっと旅行中の書式とは微妙に違うのですが、項目などなんとなくイメージがつけば。

だいたい、体温+主な症状有無に、排便・食事状況を記載する感じですかね。旅行前から記載しており、毎日担任がチェックしているはずなのに、なぜか既に日付がずれていて未来日記状態になっている児童もいたり。色々。
病院並みに、体温変動を折れ線グラフで記載させる自治体もあり。そこはもう大変よ。必ず書けない子、どんどんずれる子出てくるので何回もやり直しで時間かかります。折れ線、マジでやめてほしい。

1人1枚が多いですが、班で1枚もありますね。
班で1枚は中高生に多いかしら。

引用元

ちなみに、提出せずに
ドアに貼り付けて超シンプルな内容の学校もありました。最高。
いいよ、細かいこと書かんで。これでいんだよと思いますが、健康観察の書き込み類も学習の一環とされている場合もありそうなので、外野からとやかく言うことはできないんですが。

回収が大変な理由

こんなところでしょうか。
特に、夜の活動(レク、キャンプファイヤー、肝試しなど)が時間押して、就寝まで30分しかないという中、全員分の健康カードを集めるのとかマジ無理なんですけれど。

などなど、初心者ツアナスの最初の関門的なのが
健康チェックカード回収なのです。
っていうか、ベテランさんでも海外専とか中高しか乗っていない方とかは、結構つまづいていらっしゃいます。

一人で抱え込まずに先生に協力してもらったら?

もちろんそうするけれど
先生方も他のことで忙しかったりと、事前に根回ししないとそこまで協力してもらえない。

根回しに尽きる

作戦① 事前打ち合わせで協力を仰ぐ

事前にジャブ打っておく。
私なりのポイント
◇どうしてひとりで出来ないか具体的に説明
 この時間内にこれだけのTODOがあってとわかりやすく。
 そこまでTODOない学校でも、旅行初日は特に提出に慣れなくてとか、他校ではこうだったのでとか、超謙って申し訳なさそうに淡々と。
◇できないと決めつけない
 これは、児童・看護師両方に対して。
 うちの児童たちは大丈夫です!とピシャリと離れて気まずくなる場合もなくはないので、班によってはもしかして…とか、言い方を変える。
 あと鼻っから手伝えよじゃなく(本当は言いたい)、こういう状況で私も他に対応が重なる場合があるのでと、付け加え。

これ言っても、現場で忘れられがちなので
いざ健康カードタイムになったら、全部屋巡視しつつ出会った先生方(廊下やホールやどこかしらの児童の部屋にいる)に、もう一度声かけする。

自分でも書いていて
こんなことまで逐一言わなきゃ、学校サイドはわかってくれないの?と思われそうで。わかってないところが多いかも。
正直、事前打ち合わせも慣れていない学校・担任だと「で、看護師さんと何を
話せばいいんでしょうか…。」からスタートするところもありますし。
こっちの業務のことなんぞ、詳しくはわかっているようで微妙なので、看護師から積極的に声をあげていった方が良いと思います。
高圧的にならないようにだけ注意。

鼻っから偉そうで高圧的な方もいます。
これ、たぶん本人気づいていないんだと思いますが、看護師さんってやっぱ仕事モード入ると独特というか、普通に喋っていても怖いんすわ。
私がまさにそうだったわけで。流石にプレホスピタル歴長くなってマイルドになったとは思っていますが。

ー代行役を決めておく

言わずもがなこと。
でもですね、全然わかっていないっていうかそこまで考えが及んでいない学校もあるので、ジャブ打っておいた方がいいです。言わずともやってくれるでしょ?とこちらの期待や常識を押しつけ想定で動くと、ほんとストレス溜まりますので。いい意味で期待しない。
良識を期待して思い込みで動くと、どんでん返しを喰らうのがツアーです。何度痛い目に遭ったか。

ちなみに、中高生だと
担任がチェックして、心配な生徒は看護師の元へという流れなので非常に楽です。人数多いしね。っていうか、楽ではないか。看護師再検温祭りでテンヤワンヤすることもあるので、腋窩式の体温計3本くらい並べて「はい再検組、並んでー!」とロビーかツアデにスペース作って構えています。

ー作戦② 当日も係に声かけ

最初からオラオラ乗りこまずまずは少し様子見て、あまりにも他のことをしていて遊んでおり、教員・補助員も全く動かなかったら早めに声かけに回る。
それか、補助員(だいたい大学生が、わしゃわしゃと児童と遊んでいるか、たまに部屋でサボって寝ているクソもいる)に声かけをお願いして動いてもらったり。

あと、自発的にorデフォで動いてくれる場合も多いけれど
保健担当教員とペアくらいの認識で、抱え込まずにやった方がいいですね。

ー作戦③ 児童たちを味方につける


日中の活動の時点で、看護師にやたらと絡んでくる子は、男女問わずどこでも一定数はいるはずなので。ほら、看護師ってパンダみたいなもんで珍しいから。
もうその子はツアナスの手足となってもらう(と言ったら語弊があって叩かれるか、違うそういう意味じゃない)協力要員としてスカウト。
○班まだ持ってこないの?もう!俺声かけてくるね、とか
看護師さん一緒に恋バナしようよー!え?むり?まだ健康カード揃ってないの?ちょっと男子〜💢と乗り込んでハッパかけてきてくれたりするので、下手に看護師や教員がワーワー言うより、自助作用が働いて協力パワーで解決することも。

特に女子の、ちょっと〜男子〜💢パワーは良い方に活用させてもらう。

小道具でスムーズに

チェックリスト代わりに名簿コピー

人数や班が多いと、どの班が来てないのか?来たけどやり直し待ちの班は?とか訳がわからなくなります。あと、途中で傷病者対応に入って他先生に代わりをお願いする際に、ここまで終わりましたのでお任せしやすいのもあるので、チェックリストはあったほうがいいです。

わざわざ作るまでもなく
打ち合わせの段階で、班名簿のページを数枚コピーしてもらって朝は赤ペン、夕は青ペンでチェックとか、そんなんでいいと思いますよ。あくまでメモだし。

とはいえ、私は昔作っていたんですが
それはそれで管理しやすかったですね。昔っていうのは、コロナ以降、今年含めて全く小学生に同行する機会がないこと。
コロナちょっと前でも、30〜50人の少ない団体を選んで乗っていたので、リスト作るまでもなかったりと。ほんとに初期だけ使っていました。

例えばこんな

でも、名簿コピーで充分だと思います。

付箋あると便利

記入漏れや、記入欄が違うなど
やり直しの子は必ずいます。絶対にいます。それぞれの健康カードに、付箋でチェック入れて、ここ直せー!と書き込むとかで使いますかね。
自分自身のメモでも使えるので。付箋はあるに越したことない。


だいぶ荒削りですが以上ですかね。
まだちょっとツアー本調子じゃなく、来週からズブズブと小学生に遠隔で関わっていくので色々思い出すかもしれんです。随時追記しますね。
では、平和なツアナスライフを。