見出し画像

新得・富良野 研修レポート   2024/6/9~10

■研修目的

北海道を代表する動物に羆がいるが、登別や昭和新山以外にも羆を見学できる施設があることはあまり知られていない。

今回6月の新緑の季節に道東の新得を訪れベアマウンテンやアクティビティを体験し、中富良野に北上しながら花を観て、初夏の十勝エリアと富良野の魅力を研修報告を通して発信していきたい。

また、このエリアの交通アクセスを確認し、今後の案内に役立てたい。 

■日程

■研修1日目:6月9日(日) 

●札幌駅 6:48 → 新得駅 8:48 (特急おおぞら1号)
●新得駅 9:20 → サホロリゾートホテル9:35(無料送迎バス)
●9:50~ ベアマウンテン見学(ホテルより送迎バス)
●13:40~ アクティビティ体験(ホテルより送迎バス)※4時間程度
●サホロリゾートホテル宿泊 

■研修2日目:6月10日(月) 

●サホロリゾートホテル 8:00 → 新得駅 8:15
●新得駅 8:54 → 中富良野 10:40
●ファーム富田見学
●中富良野駅 13:27 → 旭川駅 14:33 (JR普通列車)
●旭川 15:00 → 札幌 16:25 (特急カムイ30号) 

■研修内容

早朝に札幌駅を出発し、列車で2時間程度にて新得駅に到着する。

特急おおぞら

当日の新得の天気は曇り、気温15℃と過ごしやすい気候だった。
途中、トマムから新得間の車窓からは野生のエゾシカを見ることが出来た。

新得の駅に着いてから、送迎バスの待ち合わせ時間まで駅構内で待機し ていたが、小さなお土産屋さんや新得蕎麦の立ち食いそば屋、横には観光案内所が併設されており、情報収集する事が出来た。

新得駅構内
新得駅構内のおみやげ屋さん

そば屋は営業時間前だったので、今度機会があれば是非食べてみたい。
新得駅は、令和7年3月頃まで駅前周辺再生事業のため、駅前ロータリーは全面通行止めになっている。

翌日のバス乗り場の確認をすると、駅出口向かって左側にバス停を確認する事が出来た。

新得駅とバス停

駅周辺にはコンビニエンスストアはなく、最寄りのコンビニまでは歩いて10分程かかるようだった。
ホテルまでの送迎バスもここからの出発となる。

サホロリゾート送迎バス

タクシーは常駐している様子はなく、ベアマウンテンまでは片道12㌔弱となっている。
日帰りでベアマウンテンのみ観光する場合、駅からのアクセス方法が徒歩かタクシーのみになってしまうのが、少し残念な所である。

■ベアマウンテン

新得駅から送迎バスで15分、サホロリゾートホテルに到着する。
チェックインを済ませて、ホテルからベアマウンテンまで送迎にて向かう。

入園チケットは2パターン用意されており、遊歩道コースと遊歩道・ベアウォッチングバスコースがある。

お勧めは、バスのついたコースで、鉄格子で保護されたバスに乗って、サファリパークの様に、ヒグマの生息エリアをバスで巡る事が出来る。
より近くに熊を見ることができる様になっている。

ベアマウンテンバス停
ベアマウンテンバス
ベアマウンテンバス 車内

園内バス運行中は、安全の為、常に後方車が一台ついてくるので安心して乗車できた。
しかし、車が異常に壊れているのが何だか少し怖くて、不安になった。

後方車

入口からベアポイント迄約20分バスに乗車してポイントに到着。
ここは飼育員の方が常駐しており、ヒグマの様子を間近で観察できる施設となっている。

水も滴るいい熊

周囲に池や洞窟を設け、森と融合した環境が整えられており、森の中ではこんな生活をしているのかな~?と言うのが垣間見られる場所となっている。

飼育員さんも無類の熊好きのようで、訪れた人達の質問にとても丁寧答えてくれていた。

ベアマウンテン屋内施設

ここの熊たちは皆オスで、メスが園内にいると喧嘩になってしまったり、園外から野生のオスを呼んでしまう可能性がある為だそう。

天気が良くてお日様ポカポカの日は、人間同様熊もお昼寝してしまうことが多いようで、曇り位の日の方が活発に動く熊を見れる可能性が高いそうだ。特に午前中と夕方がお勧めだそう。

一番高齢熊で32歳と人間にすると90を超えているとかいないとか…。
なかなかのおじいちゃん熊から青年熊まで観察する事が出来る。

ベアポイントにある熊たちの相関図は、飼育員さんの日ごろの細やかな観察がよくわかるものとなっているので、来園時は是非見てほしい。

熊相関図

ベアポイントからの帰りはバスも利用できるが、遊歩道を利用して戻ってきた。

この日は曇りで風もなかったので高さ5mからくつろぐ熊を見ながらゆっくりと歩けた。
全長370mとスロープ部分100mを合わせても500mないので、子供からお年寄りまで楽しむことが出来る。

ただ、園内いたるところで、カラスが熊のえさを狙っているので、子育てシーズンの春先などは熊を見つけながら、かつカラスにも気を付けてほしい。 

土産屋の横には休憩スペースがあり、そこにはこれまでのベアマウンテンの熊たちの写真をラミネートしたものが置いてあり、日常の熊の様子がよく分かった。

ベアマウンテン おみやげ屋さん
熊ファイル

缶バッチのガチャガチャはここでしか購入できないので、旅行の思い出に回すのもいいかもしれない。私は、テツロウが出ました。

熊ガチャ

■アクティビティ(TAC十勝アドベンチャークラブ)

ベアマウンテンからホテルに戻り、午後からはアクティビティに参加した。新得は自然に恵まれた場所柄、様々なアクティビティを体験することが出来る。

これからの時期に人気のウォーターアクティビティに参加した。

13:40ホテル出発、私はラフティングとカヌーのコースを選択した。
事前に体験内容の確認とドライスーツの着脱方法について説明を受ける。

この日の参加者は、私を含め日本人7名、外国人家族4名だった。
4歳から参加可能なコースもあり、小さな子供も参加していた。

クッタリ湖(ダム湖)を流れのある所はラフティング、途中流れの穏やかな所からはカヌーを漕いで戻ってくるといったコース内容だった。

6月の初旬ということで、この日はドライスーツを着てのアクティビティ体験となったが、特に寒かったということもなかった。
私はインナーに長袖と長ズボン着用して参加したが、コース体験終了後には、手首足首付近は濡れてしまっていたので、やはり着替えの準備は必要だと思う。            

またツアーの内容上スマホ所持で参加することはできなく、ツアー中に所々で撮影して貰った写真を購入する形になったので、データでの購入を希望する場合は、USBを持って参加されることをおススメします。

カヌーからの景色
筆者後ろ姿
筆者笑顔でカヌー中

カヌーに乗った写真は、ツアー終盤のパワースポット「くったりガンケ(カムイロキ)」の前での一枚。
ラフティングと30分以上カヌーを一人で漕いで、達成感に浸っている所です。案の定、次の日筋肉痛に悩まされました。 

レストラン

翌日、朝食はホテルのビュッフェを利用する。
和食から洋食、刺身からデザートまで取り揃えてあり食べ応え満点だった。

ビュッフェでの朝食

土地柄か、季節柄もあるのか修学旅行での団体の利用が多いようだった。
ビュッフェにはインバウンドよりも日本人の団体観光客のほうが多かった。

この日の新得の天気は雨だったので、次の目的地の状態が気になる所だ。

サホロリゾートホテルから送迎バスにて新得駅に8:15に戻って来る。
昨日バス停の確認をしていたので、慌てることなく乗車する。

ノースライナーは帯広と旭川の間を運行するバスで、車内には観光利用ではなく、日常利用で使用している人の方が多く感じられた。 

ノースライナー

事前にチケットを購入して乗車したが、地元の方らしき人は、運賃を払って乗車していたので、空席があれば特に予約なく乗車可能なようだ。
私は新得~中富良野までの約2時間乗車したが、車内にトイレもあり、快適だった。

ノースライナー車内

バスの車内アナウンスは主に降車可能エリアからで、外国人観光客には少しわかりずらいかもしれないと思った。 

新得駅では雨足が強く、天候の心配をしていたが、北上する途中狩勝峠を越えたくらいから天気が変わり、中富良野では雨に当たる事もなかった。

降車後はバスの進行方向に沿って歩いていると、ファーム富田の看板があちこちで道案内してくれたため、迷うことなく到着できた。

ファーム富田 案内看板
ここにも ファーム富田 案内看板
到着!

■ファーム富田

中富良野駅から歩いて20分弱でファーム富田に到着する。
途中ルピナスやサルビアを見て、ニセアカシアの香りを楽しみながら行くことが出来た。

6月初旬でまだ屋外のラベンダーは全く咲いていなかったが、もう駐車場には団体客を乗せた大型バスがひっきりなしにやってきていた。
流石は北海道を代表する観光地だなと思った。

園内には沢山の観光客がいて、外国人日本人どちらも楽しそうに園内で写真を撮ったり、買い物を楽しんだりしていた。
温室のラベンダーは満開でこちらは大変賑わっていた。 

ルピナスやチャイブ等紫色の花も所によっては綺麗に咲いていたので、そこで上手に写真を撮っている方々が印象的だった。
この日は曇りだったが、風もなく気温も23度前後で過ごしやすかった。 

こちらではラベンダーソフトクリームを頂いたが、以前に食べたときよりも食べやすくおいしくなっていた。次来園時は、かき氷に挑戦してみたい。
園内で過ごした時間は2時間位だったが、十分満足できた。

中富良野駅から各駅停車で旭川へと帰る。

中富良野駅

中富良野駅は無人駅で、改札もないので外国人観光客には乗車が難しい駅だなと思ったが、同じ列車に乗車した海外からの観光客は皆わかっているようだった。

ラベンダーシーズンの繁忙期時期になるとファーム富田により近いラベンダーファーム駅で下車できるので、さらに便利に向かうことが出来る。

旭川までは1時間ほどの列車での移動だったが、車窓からの眺めを楽しみながらだったので、体感的にはあっという間に感じた。

14:33旭川駅着後、15時発の特急で札幌へと帰って来る。
天気に恵まれた研修となった。

■研修を終えて                                         

 今回の研修では、道東から道北に向かう中で、動物やアクティビティを体験し、初夏の北海道の代表的な花を観賞することが出来た。

北海道は春の時期が短く、あっという間に暑い時期を迎えるため、生き物たちも競い合って短い夏の準備をしているようだった。

新得では、自然の中でのんびり過ごす羆を見学し、ラフティングやカヌーといったアクティビティで北海道の雄大な大自然を体感し、これまで経験したことのない体験からこのエリアの魅力を再発見する事が出来た。

気候にも恵まれて、中富良野のファーム富田では様々な花を観賞し、ラベンダー以外にも様々な花が咲き、シーズン前に行っても楽しめることをこれからのご案内の際にはお伝えしていきたい。

また、JR以外にもバスでのアクセス方法も確認できたので、今後はお客様のニーズに合わせて柔軟にご案内していきたい。
(reported by MU)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?