暇空茜講師による「認知プロファイリング学講義」受講(非公認)所見

引用元:認知プロファイリング学講義 - YouTube

ちなみに非公認というのは放送が終わった後に視聴したという「リアルタイム受講」ではないという意味です

1 普通について

 暇空氏曰く「自分の普通を捨てること」「他人の認知を推察することが認知プロファイリングの神髄・基礎・初歩」であるとのこと。これは当然で、基本的に物事を推察するときは「普通」から見なければならない。しかしこの普通が「自分の普通」を採用した場合は、そもそも全てにおいて普通の人間などこの世にはいないと言っていいため認知は当然ズレる。
 法律界隈では普通のことを「社会通念上」という言い方を行うことが多い。そもそも日本では法律学問は一般的に専門性が高い学問に分類されており、かつ裁判官・検察官・弁護士等はそういう意味では普通ではない存在であるから、この「社会通念上の普通」の視点に立つことは非常に重要であり納得する。

2 違和感・異常を放置しない

 スペースの都合について都度報告しない堀口氏は、暇空氏をストーカー呼ばわりしたことを疑問に感じたもの。確かに、社交辞令で「今度ーーーーしましょう」という約束をすることは珍しいものではない。そして後日「天佑さんってーーー好きでしたよね、今週一緒に行きましょう」というお誘いが来てしまって悩む場面があることはある。
 断るにしても「普通の反応」は「理由を付けて断る~消極的に参加を承諾する」までが範囲内となり、明らかにストーカーの例えを出すのは異常なのは間違いない。

 暇空氏は、この堀口氏の異常な反応の推拠として「おそらく過去に体験があるのではないか」としている。過去の体験が関係しているかは、この時点では当然成否は判定できない。ただ注目すべきところは「おかしいところをおかしいで済まさず、その根拠を探そうとする姿勢」というところである。これは事件を担当する私としても同じく気を付けているところなので「過去の体験」というのは「考察の要素」として追加する価値がある。 

 講義ではレジュメがあったようだが、とりあえず無くても傍聴のみで事象と考察の解説だが上記に基づいているので特に気になるところはない。
 ただ風俗店の話は、学生時代スナックで働いていたことはあるが、そっち系のお店は全く知らないのでちょっと知識がなくコメントができないので聞き流させて頂く。

3 仮説に肉付け

 認知プロファイリングの真骨頂、とのこと。「~ではなかろうか」で調査し、それがあっていた決定的な証拠を見つけるというのは推理モノの一番の面白くなる場面でもあるだろう。
 もちろん「~でなかろうか」との考えは大半はハズレである。講義であるから一発的中してるように見えるが、本来はありとあらゆる「~ではなかろうか」の元、調査して「考えすぎか」「見当違いか」で終わるものである。そのため認知プロファイリングや推理というのは何だかんだで物量を伴う。 

ただ自分が推理した事実が正しかった時に快感を覚えるのは、分かる。

4 詐 欺

 風俗店で詐欺という言葉を使うことは変、というのは少しモヤる。一般社会では事実(または認識)と違う=嘘=詐欺という単語を使うことはあるので、例えば指名した女の子のプロフィール写真と全く別の容貌をした女性が登場したらとっさに「詐欺だ」と言ってしまう人はいるんじゃないかな?と思うところはある。
 なのでこれを以て怪人が「法律の知識を若干持っている」と推理するのは、ちょっと疑問視。
 ただ「騙された、等が普通で詐欺をしているは変」というのは風俗店の常識なのかな?(女の子のスリーサイズのWの56~60がcmではなく暗号というのも知らなかったので)なのでちょっと詐欺~の件についてはノーコメント。

5 学習塾・病院編

 風俗店を利用できることから少なくとも成人済(18以上か20以上かか不明だが)なので本来学習塾とは縁がなさそうであるが、レビューにことごとく1を付ける違和感。学習塾に関係があるのは基本的に生徒かその親である。しかしながらいくら学習塾が気に入らなくて替えるようなことがあるとしても、だいたいは成績が上がらないとかそういうある程度結果が出てないとそういう判断はできないだろうから短期間で複数の学習塾に接触するのは塾講師の面接というのはなかなか良い着眼点とは思う。一応は、別の塾講師でライバル塾の評価を下げたいという工作も考えなくてはならないが・・・・・。

 病院の評価は、いわゆる待機時間が長いとか、具合が悪くて駆け込んできたのに全く呼ばれずに苦しい思いをした人が結構たらい回しされたとか不親切だったみたいな評価はあるが、先生の名前と診断能力をディスったとすると、予想されるのは「精神科」ではないか?誤診ならどういう病気をどう間違ったか書けるはずなので、おそらく精神的ダメージを受けたという診断書が欲しかったところ拒否られたのではないかと推察
(結構精神科では睡眠がとれない?→じゃ、睡眠薬出しておきますね、とか対処療法してくれるが精神病という認定はすぐには出さない)
 心臓外科との話もあるようだが、心臓外科が非難されることを考えると治療できないような難病だったのか・・・・?んー、心臓外科の先生って結構重要な位置にいる人だからあんまり不満を買うような状況が思い浮かばないな・・・・。

6 総 評

 ところどころ堀口氏を意識しているのではないかな?と思うとことはあるが認知プロファイリングの理論については推理要領の一つとして違和感を感じるものではなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?