暇空戦記と勝利条件~戦略と戦術~

1 戦略と戦術(この記事内)

 まず軍事では「戦略」と「戦術」は良く使い分けするように言われるが、ただの理論でいえば戦略と戦術を分けるのは厳密には無理に近い。一般には戦略>戦術と言われているが、とある戦略はさらに大きな戦略の1部(=戦術)であるから、白紙的に語っていては上限がない。
 だが戦場においては一応、任務という形で自分が考えるべき戦略の上限が決まる。そのため実務においては戦略=目的、戦術=手段とほぼ同義になる。

2 勝利条件=相手の敗北条件ではない

 多くの場合、片方の勝利条件=もう片方の敗北条件にはならない。この式が成立するのは同条件の互先であることが前提であるが、間違いなく戦場では存在しない。
 例えばサッカーを例に挙げる。スポーツは原則互先の同条件であるため勝ち負けは表裏一体の存在となるのが基本である。しかし状況・立場が変わればスポーツですら勝利条件は変わることがある。

 現在は予選リーグであるため1位と2位の違いは存在しない。そのため2位以上を取ることが予選リーグでの勝利条件となる。この場合、Aの勝利条件とBの勝利条件が両立する可能性もある。
 また軍事では必ずしも戦いは決戦だけではない。遅滞行動・陽動・妨害工作といった行為については、特に相手との勝利条件は表裏一体とはならない。

3 暇空氏の勝利条件とは?

 もともと暇空氏は若年女性支援制度に基づく公金が正しく使われていない可能性から追及に乗り切ったものであり、その目標は当然に公金の不支給である。

若草、BOND、ぱっぷすも概ね勝利条件は同じである。

 数々のバトルがあったが、そもそもそれは「1つの戦場」であり、実際の戦争でも勝ったり負けたりする。戦術的勝利は、積もれば戦略的勝利につながるのは確かだが、戦術的勝敗に一喜一憂するのは真の目的を見失う。

堀口氏との勝利条件整理

 堀口氏については、開戦そのものが失策に類する。というのも暇空氏は軍事学の実力者・権威というわけではなく、彼に軍事学で勝利することは本来容易であって、長期戦を展開している時点で今更暇空氏に勝ったところで軍事学の有識者として能力が高いことは証明されない。ましてや有利な戦場であったスペースから逃げたのは絶好の戦機を逃したと言える。

4 ゴールポストを動かして戦術的勝利に酔いしれたら負け

この通り、裁判の1つ2つ程度は戦略からすれば大したことはないのである。そのため仮に「開示請求を1000通通した」「示談を成立させた」「相手の失言(誤字・脱字等)を指摘して上げ足取りをした」「著作権侵害で動画を削除させた」「仲間みんなで暇アノンと呼んでいじめっ子の気分になって楽しいな」等の戦略に何の影響も与えない悦を重ねて優勢と思っていてはいずれすべてに負けることになる。


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