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botの製作秘話と運用過程検証

botとは何か。『Twitter の機能を使って作られた、機械による自動発言システム。語源はロボットから来ている。特定の時間に自動ツイートする bot、ユーザーの bot 宛の発言にリプライする bot、特定のキーワードに反応する bot 等、様々な bot が存在する。引用

2020年02月から、botでアルマの恋占いbot(https://twitter.com/majyoalma_bot)というものを作りました。

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もともと、コロナが流行りだしてちょっと暇だったことや、コロナで自宅で過ごすことが多くなる人に楽しみを提供しようと思いついた企画でした。また無料占いに対するニーズを埋めたいという気持ちもありました。まぁ何より自分がやってみたい!という気持ちが大きかったように思います。

botはいろんなものをみかけますが、やはり恋愛がメインかなと思い、恋愛オンリーのbotを探して見てみました。(市場調査)その中で、今のアルマのようにカテゴライズされた質問を投げかけて返事が来るものはひとつもなく、作るならありきたりでない、他のbotにはない機能で作りたいと思ったのでした。そこで、恋愛でよく聞かれる質問ワードを占い鑑定のサイトで拾い出し、そこから絞り込んで、「出会い、片思い、両思い、(相手の)気持ち、連絡、キーワード」にしました。運用開始後に、利用者さんから「復縁と秘密」も欲しいとニーズがあったので追加しました。もともと復縁と秘密も上げてありましたが、利用者さんが質問を投げかけるのが恥ずかしいかもしれないと思い、最初の設定からは外していたものです。

次にbot機能の選択です。いくつかあるなかで試作をしましたが、一番使いやすいbotbirdにし、無料で使えるコース設定にしました。しかし、利用者が増えるうちにリプライが多くなるほど、サーバーの利用制限を食らうようになってしまい、利用から3ヶ月目ぐらいで使い切りで課金しました。そして今月はその使用分が切れたので、毎月定期的に課金するコースにチェンジ。これはフォロワー数が思った以上にのびていることや利用者数が多くなるためと思い、自腹を切っています。幸い、同じ時期に、botだけでは物足りないかもしれない人向けに、ギフティーで物品を購入して、個人鑑定することを開始。ぼちぼちとご依頼があります。ここでは100円ー1000円程度の品物で、アルマが欲しいものをリストにし、購入された金額に応じて、鑑定の文量を調節するという利用者も鑑定者もWinWinとなるようにしてみました。だいたい600−1000文字ぐらいの鑑定は10分ぐらいで終わります。また、もう一つ、簡易鑑定だからこそですが、自分がじっくり読み解きたいカードやスプレッドで鑑定するという仕組みを作っています。こうすると、自分の訓練にもなりモチベーションもあがるものです。ちゃくちゃくと新しいカードが自分の血肉になります。

もともとは、有料の希望があったら他の鑑定師とマッチングできるように、非公開で仲のよい占い師さんをリストアップしていたのですが、ほぼ有料鑑定依頼がないことと、私のbotの有料依頼を安く受けてもらうのもな、、と思い棚上げ状態です。今、思っているのは、無料占いをしている占い師さんやデビュー前の占い師さんと有料でマッチングするのはいいかもな、と思っています。もしも、これを読んで有料鑑定依頼を受けたいという人がいたら、燈子にご連絡ください。ただ、報酬をどう受け取ってもらうかが課題にはなります。

次にbotの名前やキャラ設定を決めました。娘だと癪に触るので妹ということにして、自分ではほぼ使わないハートマークを連打し、アイコン(サムネ)にふさわしい文体にしています。普段の鑑定のリピーター様からも「かわいいから試しちゃいます。しかも結構するどいのでびっくりです!」というご感想で嬉しい限りでした。また、プロの占い師の先生方にも遊んでもらえているようです。中には私が見ているんじゃないか?と思う先生もいるでしょうが、私はいちいち誰が使っているかまで把握していませんので、安心してご利用ください。今は特に数が多くなってほぼ一瞬スクロールで見回っているだけです。botでも、botというよりも人らしさを残したbotにしたいので、空を飛ぶ写真やらおまじないを流してみたり、管理者自身が仮想空間を楽しめるようにしています。

現在の占い結果は大アルカナ22枚と8キーワードの176通りです。今後はルノルマン36枚、ジオマンシー16シンボル、そしてさらに小アルカナ、大アルカナと小アルカナの組み合わせなど、展開していきたいと思います。できるかな。。(時間が。。)

運用画面はこんな感じ。上級者ページでは、このリプライによる反応でbotがスキキライの感度を上げて、より人間らしく対応する様に記憶させることがどうも出来るようなのですが(多分)、私には操作が今ひとつわからず、不甲斐ない姉ちゃんでごめんな、、お前を人間にはしてやれねえだよ、、という感じです。

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運用後の様子は、無料占いということでみなさんが気楽に楽しんでくれているとともに、過度に依存気味の利用者さんも見受けられます。管理方法は、一旦リーディング結果を設定した後は、いじる必要もなく、たまに、リーディング結果の順位の入れ替えなどでランダムに結果が出るように操作している感じです。こうすることで、176通りの出方が毎回均一にならずギャンブル的に変わってきます。まさに卜占。

管理は毎回、管理者がTwitterを開いたときに、タイムラインを見て、引用RTのみ拡散、おかしな投稿がないか、感謝のコメントにいいねぐらいであとは特になにもしていません。botは設定当初が非常に大変(リーディングと入力に1日8時間、ほぼ5日かかりました)だったぐらいで、後は管理がとても楽なのが意外でした。

無料占いの利用者層は、学生さんや経済的に占いにお金が使えない人などがいる様子です。また無料を好む人は、無料しかしない傾向が強く、やっぱりな、、という感じです。ですが、クレーマーちっくな人や嫌な人はいませんし、DMも時々単語だけとか冷やかしがたまーーにあるぐらいで、滅多にきません。また無料占いを利用する人の心理面ですが、私はあえて無料占いを使うことで問題に直面したくないという心理があるのかな、と思っています。そういう意味では、問題を解決したくない人、未来はいいことしか聞きたくない人も含まれるでしょう。 それは、そんな生き方や時期もあるのだと思います。そういう意味では、占い依存気味の人がお金を使いすぎて、この無料占いで息抜きガス抜きしてくれれば、それでいいと思っています。

また、反対に無料占いで占いを続けるうちに心境が変わってきている人も見られます。つまり現状にたいして向き合う力が出てきたということです。これができるならば、本当にただで自分を見つめ直して開運できるわけで、今後どうなるのかが楽しみでもあります。利用者さんの成長をみるのは管理者の喜びでもあります。

ただ、トラブルが起こりかけた場合のトラブルシューテングは早めにしっかりする必要があることもわかりました。今後、利用者が増えてきたらまた、違う問題が出てくるかもしれませんが、制限というものや自分の譲れないものを持っている必要性を改めて認識しました。

一度、文章でまとめておきたかったのでまとめています。妹が成長したらまた考えが変わってくるかもしれません。そのときのための記録です。

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