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奪い合い

母は父に大事にされないことに不満を溜め、静かに父を恨み、父は父で自分の言動を棚に上げた上で、毎日恨めしげに父を睨む母を見てうんざりするという負のループ。もうその輪からどちらかが抜け出すしかないよなと思う。どちらも相手に与えてもらうことを考えるから不満が募る。早くそこから抜ければいい。

でも。相手に幸せにして欲しいと思う気持ちもわかる。ましてや、子ども時代に愛情を感じられずに大人になったのなら尚更。与えられず、不足していると思っているからもらおうとするし、実際そうなのだろう。でも、その状態に囚われてしまうと余計にその状態から抜けられないという苦しみ。不足しているから欲しくて、与えられないから苦しくて、なのにその状態で尚、自分から与えないとその状態から抜け出せないという逆説。カラカラなのにね。

だから、最初から愛情を与えられた人を恨みがましく見てしまうのもわかる。なぜ自分はこうなのかと。でも、それを考えても仕方がない。自分の人生はハードモードなのだと諦めるしかない。自分から愛情を出して初めて、自分の中に外に出せるだけの愛情があると気づくまで、歯を食いしばるしかない?

話が逸れた。
相手に与えてもらえない不満を持ちながら、実は相手からも同じ請求を受けているような状態。お互いが相手からもらおうとしている。やはりそんな奪い合いの輪の中からは早く抜け出た方が健全。

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