見出し画像

次へ

うまくできなかったことを後ろめたく思っているのに、全然その気持ちに寄り添えていなかったことと気づく。自分ができなかったことをしている人を見掛けては目を逸らし、無関係を装う。失敗を失敗と認められず、気持ちだけ当時の場所に残ったまま「そのときはうまくできなかっただけだから」と小声で自分に言い聞かせる。そんな中途半端な言い訳をして、結局その過去に気持ちを留まらせてしまっているのは自分自身だ。これ以上進めないくせに撤退すらできていない。終わったときにきちんと振り返りをすることなくここまで来てしまった。できなかったことはできないと認めてできることを見つけ、そこに価値を付けていく方が健全。けじめをつけたフリをしながら、まだ全然そこから動けていなかった。結果を出せなかったという結果がすべて。そのときの悲しさと悔しさと怒りとムカつきは自分の中でけじめをつけるしかない。人生はそれがすべてではないし、いつかの失敗の一つをずっと引っ張り続ける必要もない。もっと挑戦していけばいいだけだ。私はいつも一つ一つのことに思い入れ過ぎてしまう。良いことではあるけれど、毎回その場に気持ちを留めるには人生は短い。それをしたかった目的は何? そこに通じる道なら一つの道にこだわる必要はない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?