自家感作性皮膚炎体験談(4)


(4)とりあえず傷を治したい気持ちで…

いい歳をした大人ですが、毎日ほとんど全身に軟膏を塗るのは面倒だし時間はかかるし、ベタベタで気持ち悪いし、ととてもストレス感があります。治療を始めてから約9カ月になりますが、今も軟膏を塗るのが嫌で嫌で、1日2回の塗布のうち昼の分は何かと口実を付けてさぼってしまう時があります。これが治るのが遅い原因かもしれません…。

さて、11月に悪化させてしまった皮膚炎の治療はなかなか改善しないまま続いていました。自分自身、どうやったら治るのか模索していたのもあり、薬の塗る量や塗り方を変えたり、連続して使わない方がいいというネット情報から、一部の患部にはしばらく塗らないようにしてみたり試しました。(完全にやめてしまうつもりは毛頭ありませんでしたが)

この頃は掻きこわしで、手足を中心に無数の傷ができていました。ステロイドを塗っていると、掻きこわしても皮膚がはがれるだけで血はあまり出ません。(血流が抑えられているから?)皮膚がはがれるとその部分がちょっと凹んでいる感じです。

普通の傷だったらかさぶたができた後で中から組織が盛り上がってきて平になって治りますが、ステロイドを塗っていると表面が乾いた後中の組織が盛り上がってこなくて、そこを書き壊すとだんだん広く深い傷になっていきます。それを見てまずいなあ、一度傷を治してしまわないといつまでも治らないんじゃないか?と思って、特に傷のひどい下肢だけ自己判断でステロイドを塗るのを2週間ほどやめてみました。

次の受診で叱られました(笑)強い口調じゃなくて淡々と「塗ってください」と言われただけですが。それでもやめていた2週間で特に深い傷になっていたところ以外は結構塞がって、掻かないように注意していれば、ゆっくりですが傷が治っていく状態にはなっていました。

この頃、記憶があいまいで、状況の前後関係をはっきり覚えていないのですが、2019~2020年の年末年始ごろの時期だったと思います。

皮膚科医にも冬は皮膚科的にいろいろと大変な時期で皮膚炎も悪化するかもしれないと事前に言われていたのですが、冬に入って実際に色々とありました。ただ、症状の激しさでは初めの頃の眠れないほどひどい時期に比べたらまだましだったと思います。念のため。

冬につらかったのは主に2つ。1つは寒さ、もう1つは静電気です。

服を脱いで全身に薬を塗らなくてはいけないので、もう、本当に、単純に「寒い」(笑) お風呂上りに薬を塗るときに湯冷めで風邪をひくのは、膀胱炎の悪夢再来になるのでできる限り避けたい。これは暖房をガンガンつけて、乗り切るしかありませんでした。

そして、ステロイドを塗っている皮膚は血流が抑えられているせいか、自分で触っても嫌なくらい冷たいのです。脇の下とか腹部とか、服の下になっているところも本当に冷たい。理由は分かりませんが、冷たくなると皮膚炎がズキズキと痛くなるのです。(ほんの一部ですが、皮膚の薄いところは打ち身のように内出血してしまっているときもありました。これはもしかすると薬の副作用だったのかも…)

私の場合、お風呂に入って体を十分に温めると痛みは若干和らぎました。その後で薬を塗るとまた皮膚はすぐに冷たくなりますが。

余談ですがお風呂もワセリンのべたつきがなかなか取れなくて、浴室の床がヌルヌルになるのがちょっと困った感じです。仕方ないことですが…。石鹸を手ぬぐいでよく泡立てて、ごしごし擦らないようにやさしくしっかり洗いました。薄いので真冬でもすぐ乾くし、刺激が少ないので手ぬぐい入浴良いです。

ちょっと長くなってしまったので、静電気の話は次に送ります。

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