最近買ったちょっといいもの~1.5Vでる充電池~

1.5V出ない電池ってなんやねん?という方も多くいらっしゃるかもしれませんが、そこら辺の店で売ってる充電池(EV〇LTAとかENEL〇〇Pとか)は基本的に1.2Vしか出ません。思いっきり充電してもこの電圧をちょいと超えた1.3V程度

図1.手元の電圧計で1.259Vと1.329Vを示す充電後の電池君達

これに対して今回買った電池は以下の通り…

図2.手元の電圧計で1.259Vと1.329Vを示す充電後の電池君達の横で涼しい顔をして1.5Vをたたき出す購入した電池君

どーゆーわけやねんということなのですが、これは電池の種類が違うため。
電池のように科学反応を使って電圧を出すものは正極と負極に使われている物質によって出せる電圧の上限が変化します。電池を見てみると1.2Vしか出せないほうの電池は「ニッケル水素電池」、1.5V出せる方は「Lithium Battery」=「リチウム電池」と記載されています(厳密にはLiFePo4らしい…)。

図3.普段見ない電池の脇に書かれている文言

またこの電池は電池の中に電圧を1.5Vまで下げる機械を内蔵しているのです。イメージでいうと下の通り

図4.2種類の電池の種類の違いについて

このように化学的にも電気回路的にも全く異なる構造をしているとのことです。

では中身も分かったところでメリットデメリットについて

メリット1:電池の太さが使い捨ての乾電池と同じ


電池の太さなんて単3なら単3で全部同じやろ!と思っていたのですが、充電池を色々買うとビミョーに太さが違うものがあります。スペースに余裕がある電池BOXだったら問題ないのですが、キツキツの場合は入れたはいいけどスゲー出しにくいとかそもそも入らん!とかいうケースがあります。その点今回買った電池については普通の単3乾電池とほぼほぼおんなじ太さ!これはいいっすね。

メリット2:1.5V!


先に言えやと思いますが、これは非常に大きい。というのも自分の家の環境ではマウスやキーボード、IoT家電などいろいろなものを無線化しているのでそれぞれに電池が必要になってきます。この時1.2Vしか出ない電池の場合、機械側が1.5Vの電池を想定して作られているせいかあっという間に(おもクソ充電して1.3V以上にしてもすぐに)電欠の判定をされ通信が途切れてしまいます。
そもそも外に電池買いに行くのがめんどくて充電池を買ってるのに何で何回も電池交換しないといけないのか?という気分に浸りたい方は従来の1.2Vの電池をお勧めしますが、大多数の方はそうではないと思いますので、きちんと1.5V出る充電池を購入することをお勧めします。
現在のところまだ数週間ですが、キーボードは電欠になっていません。

デメリット1:捨てにくい


メリットもありますが、デメリットもあります。その一つとして考えないといけないのが廃棄時の処分方法です。シンプルに言うとリチウム電池は捨てる際に普通のごみとして捨てることができないのです。これは便利さの裏返しになってしまいますが、高性能な電池=より多くのエネルギーを有してる=悪用したり、想定外の使用時の危険性が高いということなのできちんとした手続きで処分しないといけません。ごみ収集車が燃えたなどのニュースがありますが、これらの原因の一つがリチウム電池になっております。

デメリット2:高い


これは普通に高いです。Amaz〇nで購入した充電器とのセットのものが4本で2800円程度=1本700円くらいします。繰り返し利用することで元が取れそうな気はしますが、数十回の利用では元が取れないかもしれません。あくまでいつでも充電できるというメリットが高いという方は購入してもいいのではないでしょうか。

デメリット3:大電流を出せない+突然0Vになってしまう


なんかメリットよりデメリットの方が多くね?と書いている私自身が思っていますが、デメリットの3つ目が、大電流を出せない+突然0Vになってしまうということです。合計4つでは?と思いますが、これらの原因は電池の構造によるもののため1つにまとめました。
図のようにこの電池は厳密には電池+電圧を下げる機械のセットが単3電池の形になっているものです。リチウム電池は電流を多く流すことができる特性を持っているのですが、この機会の部分がボトルネックになってしまい、あまり多くの電流を流すことはできないという問題があります。

図5.電池の構造(右)と流せる電流のイメージ(左)画像。よく電流って水の流れとかに例えられるよね。

またこの電圧を変換する部分を動作させるのもリチウム電池の仕事で、一定の電圧を下回ってしまうとそもそもこの部分が動作停止してしまいます。このため突然0Vになってしまうという現象があり、そのような特性が問題になる機械にはつけることができません(例えば電池残量の計算が実際の容量に一致しなくなるなどの不具合が生じうる)。

まとめ


メリット、デメリットがありますが、個人的には

圧倒的に買い


で正解でした。

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