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短編

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短編小説まとめです
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#大人

見ることと見えないもの

去年のクリスマスに、ずっと欲しかったプラモデルをサンタさんに頼んだ。「高すぎるので駄目です」とクリスマスの1週間前にお手紙が届いた。 代わりに僕の枕元に届いたのはサッカーボールだった。僕は運動が嫌いなのに。 その日僕はサンタさんの正体がお父さんだと気づいた。小学生になってからずっとずっと僕にサッカークラブに入れと言ってきていたからだ。お父さんはバレていないと思っていたみたいだった。喧嘩になった。 今日はお正月。お年玉を貰った。僕の家は親戚がいないので、お母さんとお父さんから

事無しに抱かれて眠りたい

彼女に振られた。 まだ1月の寒い時期だった。 だから今日は誰かに抱かれて眠りたいと思った。きっと今日は眠るのが下手くそになってしまうから。 街のネオンに照らされながら、ひたすら当てもなく街を歩いていた。 コンビニで酒でも買おうか、安くて悪酔いできる酒。けれど悪酔いしてしまったら明日に支障が出てしまうな、酒に抱かれるのは今日はやめておこう。 この通りに遅くまで開いている雑貨屋があることを思い出した。何回か彼女に連れられていやいやながら入ったことがある店だった。 俺の足は店の中