デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆を観た感想
タイトル通りの感想を書きます。
観て思った感想が私のデジモンアドベンチャーはあの頃の無印~02で終わっていたのだなと。
私はその頃は幼稚園~小学生に上がったくらいの時で無印~テイマーズまで現役で観ていた。そして、放送が終了してから高校に上がるくらいまでの間ビデオに録画したデジモンを定期的にビデオデッキが壊れるまで繰り返し見ているレベルの一般的なファンだと思っている。ほんのちょっとだけくそでか感情があるかもしれない。triは最後までは見てない人。
それはさておき、映画の感想を述べていきたい。下記からはネタバレが多くあるので気を付けていただきたい。あくまでも個人的な感想です。
冒頭、八神兄妹と石田兄弟とサポートする光子郎がデジモンをデジタルゲートに返していた。懐かしい進化の挿入歌が流れてああ、デジモンだ…とワクワクした。これでいつもの選ばれし子供たちが集まって、いろいろと事件を解決していくのかと思ったらメインは太一とヤマトだった。二人が将来のことに悩み大人になることに不安を持っていた。ほかのみんなは将来の夢、明確な将来を描いているのに自分は足踏みしているその状況に漠然とした焦りがあったのかと思う。太一が思わずヤマトに相談というか、話を聞いてほしい相手にヤマトを呼び出すということに、この二人の関係が成長していると思った。大人になったね太一・・・という感じだ。そして、居酒屋のシーンでヤマトから空の近況について語られて少し微妙な顔をする太一。個人的にヤマトと空の関係が恋愛関係にあるのか明確に記されていなかったのですが、全体的に02のラストに近づいているようだったのできっと付き合っているのでしょう。そう、そして空が他の選ばれし子供たちと絡むのはここだけだった。実際には絡んでいない。ヤマトの口から空が前を向いて頑張っていることが伝えられただけだ。戦わないって決めた空だから戦わないっていうのはわかるけども、完全に蚊帳の外のように思えた。私たち視聴者から見たら空が何を思っているのかはわかるが、物語上のみんなはまったく空を意識していないように思えた。それが、正直寂しいと感じた。
物語が進み大人になるとパートナーシップが解消される。そしてパートナーデジモンは消失するということが判明する。進化して戦うことでその時間は早まると…。正直ショックだった。私の中ではさよならはあっても消滅はないと思っていたから。そして、その別れのカウントダウンが現れたのは太一とヤマトの二人だけ。ほかのメインの選ばれし子供たちは現れていなかった。なぜ二人だけそのカウントダウンが早く表れたのかに関しては、おそらく究極体に進化するためエネルギーの消費とか、将来への可能性に焦ったりしているからそうなってしまったのかとか、観ながら思っていた。最後までみた今は、結局なぜ二人だけ早くにカウントダウンの兆しが表れたのかよくわからなかった。
話は進んでラスボス戦。太一とヤマトがみんなのために戦うことを決めて、アグモンとガブモンとの別れが早くなろうとも構わないと腹を決めて挑んだ。二人らしいと心底思ったが、なんでこの二人しかこの場で戦っていないのだろう。私の中ではこの二人が最後に決めるのは定番で分かっているのだけど、その横には誰かがいた。パートナーデジモンだけではなく、ほかのだれかが支えてくれていた。ヒカリとタケルが支えていたように思える。なのに、今回はパートナーの絆を強調するかのようにカウントダウンの現れた二人だけで戦っていた。終盤に手助けが入るけれども、なんだか違うし、空に至っては信じてるってなんだよと思った。せめて、ラストで温かく迎えてくれるとかそういうの欲しかった。愛情の紋章ってそういうものじゃないのかとか思ってしまった。ただ、戦闘シーンで太一とヤマトが最後の進化をしたアグモンとガブモンの肩に乗って戦うのはとても良かった。この演出大好き。オメガモンもかっこよかったな。あと尺とか予算の関係かわからないけど、ウォーグレイモンとメタルガルルモン見たかったな。
そして、ラスボスを救済し世界を再び救った二人はアグモンとガブモンといる最後の時間が訪れて明確にさよならを告げぬまま別れてしまった。男泣きする二人をみて思わず泣きそうになったけど、本当に別れるなんて思わなかったから驚きの方が大きかった。だって、02のラストで大きくなった二人の隣にはアグモンとガブモンがいたから。そして、エンディングが始まりみんなのワンシーンが静止画で流れてくる。未来に向かって進む姿が描かれつつ、最後にヤマトが宇宙系の建物と一緒に写っていて、太一はスーツを着て走っていた。確実に02のラストと同じ将来に進んでいるように見えた。きっとどこかでまたアグモンとガブモンに再開する日が来るのだろうと思う。きっとそうだと思った。
さて、冒頭にも述べたが私のデジモンアドベンチャーはあの頃で終わっていたのだと思った。あくまでも今回の映画は一つの解であったと思う。うまくは言えないが、私はもう大人になっていて私は私なりに彼らの冒険をすでに消化していたのかなと思う。自分なりの彼らの冒険が物語の解がある。きっと他にも似たように思っている人がいるのではないかなと思っている。単純に面白かったとかつまんなかったとか解釈違いとかそういうのではない。この言葉にできない気持ちを吐き出して誰かしらに聞いてほしいと思ってnoteに書いた。
余談:石田ヤマトがかっこよすぎて泣いた。バイク乗るヤマト、ビールのむヤマト、モスグリーンの服を着るヤマト、パソコン使うヤマト、ハーモニカ吹くヤマト最高でした。大学の知人らに自衛官の幹部に特別待遇で迎え入れららえるとか思われてるのが最高にヤマトっぽくてニヤリとしてしまった。本人は苦い顔してたけど。
太一がエロ本をアグモンに見られて焦ってたところ可愛かったけど、アグモンを一人暮らしのとこに連れてきたの初めてっていうのが切なくて泣いた。ヤマトも太一も大学には連れてけない、自分の時間がみたいなことを言っててまるでデジモンが足枷みたいにとれることを言ってたのを思い出して、大人の事情よな…ただ一緒にいたいって言える子供ではなくなったんだなと改めて切なくなった。小学生の頃はどこまでも一緒に行動していこうと思ってたのにね。
02メンバーに関してはもっと出番が欲しかったところ。インペリアルドラモン助けに来てくれと思ったのは私だけではないはず。むしろインペリアルドラモンになれば一気に世界中のダークタワー壊したみたいに世界中に現れた奴倒せるのではとか思った次第。ジョグレス進化見たかったよ。
太一とヤマトを押さえつけるメンバーが太一にはヒカリと光子郎、ヤマトはタケルと丈とミミでほぼ解釈一致だった。もし空がいたらどっち押さえてたのかな…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?