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8分でわかる奈良県十津川村(補遺)


こんにちは、牛乳屋です。

動画について、たくさんのご視聴・コメントありがとうございました。
今まで、動画内でいただいたコメントに反応する機会がなかったので、今回から試験的にコメ返しの場を設けてみることにしました!
まぁ、わたしは専門家でもなんでもないただの地理マニアでしかないので、「返し」になっているかどうかは怪しいところですが…(笑)

ではでは、さっそくはじめましょう~

「でけえ」「人口密度酷え」「東京に3000人しかいない状態か」

十津川村の面積は672㎢、2021年時点で日本一広大な面積をもつ村です(北方領土を除けばですが)。奈良県の南部は険しい紀伊山地に覆われているため、人の住める土地が極端に少なく、深い谷間や山の斜面に集落が点在する風景が延々と続くため、自治体の面積もかなり広めなんですよね。
実は奈良県はけっこう人口密度が高く、全国平均(約340人/㎢)よりもちょっとだけ上なのですが(全都道府県中14位)、その人口のほとんどは北西部の盆地に偏って住んでいるため、南部(吉野郡)の町村の人口密度はエライことになっていたりします…(ある種の格差社会?)

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「昔の自給的経済のもとでは、山での生活の方が便利だったからね。」

なるほど…と思わされました。
十津川村のように平地が少ない地域では、川沿いよりも山の上のほうがかえって広い耕作地を確保できたりするためか、意外と山の上にまとまった規模の集落があったりします。村役場近くの「武蔵」地区なんかが典型ですね。
現代の感覚で考えると見落としがちですが、徒歩交通がメインで人々の行動範囲が狭かった時代には、こういう集落こそが山岳地帯では合理的なカタチだったのかも?

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「落人伝説多そう」「しかも村民は八咫烏の子孫という」

日本の山奥には必ずと言っていいほどある平家落人の伝説。
その信憑性はさておき、意外と十津川村では伝わっていないようで、村HPにもまったく言及がありません。
そのかわり、十津川村民は「神武天皇東征の際に案内を務めたヤタガラスの子孫である」という突拍子もない伝説があるようです。もう(人間ですら)ないじゃん…

「ヤンキー?広島弁?」「千鳥(岡山)風味高いな」

十津川弁iPhone動画の話ですね。昔、村民の方が有志で作られたものみたいですが、これは音声資料としてかなり貴重じゃないかな?と勝手に思っています。
関西弁っぽい語彙と東京式アクセントの組み合わせというのは、確かに中国地方のそれに似ている気もしますね。かつて日本の中心地だった京都を中心に方言が伝播していったと考えれば(柳田国男の方言周圏論)、案外核心をついた指摘かもしれません。

「スイス傭兵だあ」「グルカもおるでよ」

十津川郷士誕生のくだりです。言われてみれば、スイスネパールも立地条件としては十津川村と似てなくもないか…。
山岳地帯から武闘派集団が生まれるのって世界共通なんですね。勉強になりました(軍事に疎い人)。

「屯田兵」「ただの労働力の確保で草」

水害で壊滅した十津川村から北海道新十津川町への移住については、町の公式HPに感動調のストーリーが載っていて、それに引っ張られてしまったのですが、よく考えるとそういう見方もできますね…。
まぁ、結果的にいえば被災民の生活は再建できたわけなので、いいんじゃないでしょうか(適当)。

「あぁ、どうでしょうのミスターのルーツが十津川の理由ってこれか」

実は、現在の新十津川町民のなかで十津川村にルーツを持つ人は意外に少なく、1割を切っているんだそうです。元村民の入植後も、全国から多くの移民がやってきたからなんですね。
なので、有名人でそういう人がいるっていうのはかなり珍しいことなんじゃないかな?

「五条までいくほうが大変だろw」「まて、せめて大和八木からのバスでw」

大阪方面から十津川村へ行く場合、南海電車に乗って和歌山の橋本駅まで出てしまえば五條市は言うほど遠くないのですが(※一応これが最短ルート)、実際には近鉄大和八木駅から直接バスに乗ったほうが便利かもしれません。乗り換えも少ないし。
ただ、最近は国道168号の改良も進んでいるので、現地での行程の自由度も含めるとマイカーで行った方がより楽しめそうです。

「うるせえよ うるうるせえよ うるせえよ(心の句)」

↑これほんとすき。

ではでは、次の動画でお会いしましょう! ばいばーい。