臨済宗の焼香回数と作法、やり方｜葬儀マナーとして葬儀に参列する際の焼香作法を徹底解説

2021年8月28日 12:31

葬儀に参列した時、何かと慌てるのが『焼香』です。

『焼香』の回数や作法には、宗派ごとにやり方があり、故人に敬意を表すためにも、相手方の宗派の作法を知っておきたいものです。
もちろん、自分が信仰する宗派の『焼香』作法でも問題はなく、決して失礼に値する訳ではありません。

しかし、相手方に合わせることは、より丁寧な作法と言え、知識の一部として抑えておくのも良いでしょう。

そこでこの記事では、宗派ごとに『焼香』回数や作法として、『臨済宗』の作法を紹介していきます。

では、『臨済宗』の『焼香』回数と作法です。
・回数　⇨　2回
・押し　⇨　頂く（1回目）
　　　　⇨　頂かない（2回目）
＊地域やお寺の考え方で、若干異なります。

『押しを頂く』とは、物を目よりも高く捧げることを言います。

そして、摘まんだ『抹香（まっこう）』を額の高さまで掲げ、故人に対して祈りを抹香に込めることを、『押しを頂く』と言われる様になりました。

臨済宗の葬儀の焼香やり方

『臨済宗』の焼香回数を、2回と解説しました。

しかし、地域差やお寺の考え方もあり、『焼香』回数は1回が基本とされている場合もあります。
また、『押しを頂く』ことについても、明確な決まりがある訳ではありません。

ですが、『臨済宗』は『曹洞宗』と同じ禅宗であることから、より丁寧な作法としては、
・焼香回数　　⇨　2回
・押しを頂く　⇨　1回目のみ
で『焼香』を行うのが良いでしょう。

1・順番が来たら、焼香台に移動
2・住職、遺族に一礼
3・御霊前（遺影）に一礼
4・焼香1回目（押しを頂く）
5・焼香2回目（押しを頂かない）
6・合掌
7・一歩下がって、御霊前に一礼
8・住職、遺族に一礼
9・自分の席に戻る

『臨済宗』では、『禅問答』という言葉もあり、
自分と向かい合うこと
を考え方の基本としていて、自分自身を見つめて悟りを開いていきます。

そして『臨済宗』の葬儀は、
・授戒（じゅかい）
・念誦（ねんじゅ）
・引導（いんどう）
の3つによって構成されています。

・授戒　⇨　仏門に入るため、戒律を授ける
・念誦　⇨　経典などを口にする
・引導　⇨　故人を仏門に導き入れ、浄土に旅立たせる

地域にもよりますが、『臨済宗』の葬儀では、太鼓を打ち鳴らして行われます。
また、『臨済宗』の修行は、仏教の中でも特に厳しいと言われており、厳格な住職が多いと言われております。

まとめ

今回は、宗派ごとに『焼香』回数や作法として、『臨済宗』の作法を紹介しました。

『焼香』回数や作法は、宗派ごとに違います。
そして、故人に敬意を表すのであれば、故人の宗派に沿った『焼香』作法で行うのが、より丁寧であると言えます。

しかし、一番大切なことは、故人を思う気持ちであり、しっかり見送ってあげたいという想いです。
心を込めて『焼香』を行い、できたら故人の宗派に合わせた『焼香』作法を行えると良いでしょう。

・葬儀費用が高かった
・イメージと違った
これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。

そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。

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