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出生前診断について

勤めている病院で遺伝カウンセリング外来をやっています。

遺伝カウンセリングとは、不安や疑問を傾聴しつつ、検査方法について正しく理解していただくために30分から1時間程度とゆっくり時間をかけて説明を行います。

お腹の赤ちゃんに病気がないか不安という方がこの遺伝ガウンセリング外来にはいらっしゃいます。出生前診断をするかしないかはご夫婦の決断ですので、こちらとしては中立的な立場で検査の内容や検査精度・限界を説明し、自己決定していただくための支援を行うことに努めています。

勤めている病院での遺伝カウンセリングは全例、私が対応しているのですが、その中で気づいたことがあります。それは、検査についてきちんと理解してらっしゃらない方が多いということです。

だからこそ、このような形でゆっくり時間をとって説明の場を設ける遺伝カウンセリング外来を始めたわけなのですが、検査前に説明したつもりが、結果をお返しする際に、再びお話しするとあれれ?この方、検査のこときちんと理解していらっしゃらないのかな?と感じたこともありました。それは、もちろん私の力不足、説明不足なのですが、一般の方がきちんと理解するのはやはり難しいのだなと感じました。

前置きが長くなりました…。

そこで今回は従来からあるクアトロ検査、近年話題となっているNIPT(母体血胎児染色体検査)、羊水検査等々について分かりやすくかつ、マニアックに説明していきたいと思います。

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