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1000キロメートルの寄り道

TOUCAプログラムと言う1年間の旅に出て、後数日で200日になります。
桜が半分ほど咲いていて、それでもまだ肌寒かった3月末。
1年分の荷物を背負って、寂しさとやる気が半々くらい。
切ない気持ちをリュックに押し込んで、乗り込んだ夜行バス。

あの日から半年が過ぎ去ったという事実。あっという間という言葉では片付けられない、振り返れば充実した濃密な毎日。旅に出たばかりの頃には、1000キロメートルの寄り道をするなんて1ミリも思っていませんでした。

旅をするように暮らし、暮らしの中でも軽やかに生きていきたい
自分の心の声に従って、あらゆることを許可していきたいし
それが可能となる、経済的、時間的、空間的な余裕が持てること


それは、いつからか自分の中での人生のテーマのようになっていた。
長野県塩尻市にある奈良井宿は、江戸時代に中山道の宿場町として栄え
今も当時の面影を残す歴史的建築物が1キロに渡って残る美しい街並みだ。

今回はとあるワークショップに参加したくて、柳川→愛媛の移動期間中に
柳川→下諏訪→奈良井宿→名古屋→愛媛という、壮大な寄り道を強行してみた訳だが、そこへ行くと決断できたのは間違いなくTOUCAでの半年があったからだと思っている。

御花での生活、振り返りはまた別noteにまとめるつもりだけれど、御花の皆さんから頂いたメッセージが泣けちゃうくらい暖かく、愛そのものだったんだ。心の声に従って行動することを応援してくれて、だから長野まで行くことができたのです。

その瞬間瞬間に、自分にとって必要なものを選び取っていくこと。


それは簡単なようでいて結構難しいことではないでしょうか。
目の前にいくつかの選択肢があったとして、何を基準に選んでいくのか。
今までの私だったら、世間体とか全体の中での最適解という他人軸だった。
けれど奈良井宿への寄り道は、自分軸で考えられた行動だったなと思う。



荷物が散らかってても、圧倒的に絵になる築180年の建物
華道家のご主人が山に入って探してくれる植物が美しい
外のような中のような曖昧な空間


だからこそ、
出会えた人、
見ることができた美しい風景、
そして感じられた自分の中の優しい感情がある。

この感覚がきっとこれから半年のTOUCAプログラムにまた活かされるんだろうな。自分はどこまでも抽象的なんだけど、それが自分という人間なんだと認められるようになってきたことも、この旅のおかげ。


初めましての皆さんと。みんないい顔してるな

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