柳川2ヶ月目の振り返り 5年後の未来のために今私たちにできること
皆さん、こんにちは。このnoteを書いているのが2022年9月1日。御花全館休業最終日。御花創業以来初の4連休だそうです。
「旅が好きで旅行業界に入ったのに、まとまった休みが取れない」
もうこの問題は全国どこのホテル、旅館も抱えている悩みの一つだと思います。TOUCAが始まる前、オンライン説明会でも御花の千月香社長がこの点に言及されていたのを覚えています。
全館休館という英断がもたらす、数値では測れない価値
これは私たちが柳川入りする前の話ですが、社員研修の場で「どうやったらみんなの休みが作れるのか?」という問いに対して、全員が悩み考えて御花創業以来の全館休業に踏み切ったそうです。
BtoCである宿泊業は、開けていなければ売り上げが立たない。お客様ファーストになりがちだし、Noとは言わない美学が業界全体に根付いているように感じます。GWやお盆、正月はまさに繁忙期だし、家族との時間よりも職場で過ごす時間が多いというのはあるあるではないでしょうか。
そんな中、お盆の繁忙期を終えて秋の最盛期前に一度休館に踏み切った御花。そのことでもたらされる大きな価値があると私は感じています。
大切な人との時間を大切にする
御花スタッフは既婚者が多く、時短で働いているスタッフも多く、この点がEntoとは事情が違うところだと感じていました。「家族や大切な人とゆっくり時間を過ごす」というごく当たり前のことも仕事が忙しいとつい疎かにしがちですよね。そんな時間が作れたことは今後も働き方にも、とても良い影響を及ぼすだろうなと感じました。
良いインプットが良いアウトプットをうむ
これは、私が飲食店で働いていた時からモットーにしていることですが、自分が良いサービスをしたければまずは良いサービスを受ける人になってみる。ということです。外の世界を見て学ぶことは、自分自身やチームの成長に不可欠なことです。先日も糸島への旅行を記事に書きましたが
良いインプットが、自分の現場や職場に戻った時の良いアウトプットになると考えています。私なら「この地域の取り組みって鎌倉でもできないかな?」と考えたり、面白い事例の本に旅先で出会うと「来てよかったな!」と感じたり。インプットしたものを、ただ単に知識の一つとして貯めておくだけでなく、いかに転用していくかが今後の課題だなと思います。
柳川、2ヶ月の振り返り
さてタイトルにもあるように柳川2ヶ月間の振り返りも一緒にしようと思います。8月は御花にて「奇怪夜行」というイベントが約2週間にわたり行われました。御花の文化財エリアに、八女市で200年以上続く提灯屋さんの提灯を設置し、夜だけの特別な空間へ。提灯の絵柄になった妖怪は、立花家に300年以上前から伝わる妖怪絵巻がモデルになっています。テレビ効果もあり、週末は100名以上に来場いただき、御花の夜の魅力を知ってもらうことができたと思います。
ほとんど提灯の人と化した自分に危機感を感じ、「このままじゃEntoの時と同じことになるぞ。(Entoでは朝食スタッフに徹するあまり、他のスタッフさんとあまり絡めなかった後悔がありました。)他のスタッフさんと全然お話しできていないぞ。」という思いもあり始めたのが「上岡食堂」という言う名の社食。
第2回「上岡食堂 in ゲストハウスほりわり」で感じた、奇跡のように美しい風景と、その後に起こった数々の奇跡については別の記事でまとめたいと思います。
5年後の未来の為に今私たちにできること
御花のスタッフさんの中でも、特に良くお話し遊びに連れ出してくれる志津香さん。志津香さんの人となりについては、前任の菅原くんがnoteにまとめてくれているのでこちらをご覧ください。
そんな志津香さんとの会話の中で出てきた言葉が
「TOUCAって3ヶ月ずつ移り変わっていくけど、受け入れる側からしたら、人が変わる度にまた0になっていたら意味がない。5年後くらいに、何か大きな成長があったときに、振り返ったら「でもこれってTOUCAの上岡さんがきっかけだったよね。」くらいな小さくても何か変化の種があったら御花にとって凄く価値があることだと思う。それが何なのかはもしかしたら、本人すらも今はわからないことくらい小さいことかもしれないね。」と言うこと。
Entoでも大体2ヶ月目の終わりくらいに「後1ヶ月しかないじゃん!!」「今まで私は何をしたんだ?」と悶々とし出す私には、神か仏に見えました。本当に本当に小さなきっかけかもしれませんが、食堂という企画はきっと良い影響を残せたと感じています。だから、5年後に御花やEnto、ロッジやTOUCAプログラムがどう成長していくのか、そのための最初の一歩を踏み出せるようにやれることを全力でやろうと思いになりました。
やながわ水辺の夜市というビッグイベント
実務研修、奇怪夜行、社員食堂と並行して動いている9月に開催される「やながわ水辺の夜市」というビッグイベント。
光の川下りや、サーカス小屋、どんこ舟や花火のワークショップなど盛りだくさんの3日間。残り1ヶ月(いや残り2週間!)の目標は、このイベントを安全に成功させること。柳川の人も見たことのないような、幻想的な風景が生まれることでしょう。