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豊かさとは何か?という答えの出ない問い

書かなくてはいけないであろうネタは沢山あるのだけれども、なかなか手が動かない日々。そういう時もあるさと自分を肯定してあげる。何かをアウトプットできない時は、大抵何かをインプットしている時なんだ。

あなたにとっての豊かさとはなんですか?


という答えの出ない問い。
POOLOという旅人の学校に入ってからずっと頭の片隅に浮かんでは消えていく問い。いや、本当は発表もあるし、ちゃんと考えてまとめないといけないんだけれど。言語化することが難しく。そして多分答えが出ないこともわかっているから、真剣に向き合うことを無意識に避けている自分がいるんだ。

「愛媛県北宇和郡松野町目黒 滑床渓谷」という住所にやってきて2週間。
ホテルから1番近い目黒という集落は人口が270人の超高齢化、限界集落。その集落にある古民家を滞在拠点にさせてもらいながら、平日は集落で農家のお手伝いや、ちびっ子たちと一緒に遊び。休日は山の上のホテルで働くという生活が始まった。ホテルの方にも1部屋あるので、一応2拠点生活と呼んでいる。

目黒の古民家のお隣さんに住む93歳のおばあちゃんと仲良くなった。補聴器を付ければ普通に会話ができて、晴れの日は毎日お散歩をして、畑の世話をして。週に2回老人ホームへ行って、お友達とお喋りするそうだ。

古民家生活1日目から、「いつでもうちに遊びに来なさいよ!」と言って、みかんをくれて、次の日には栗をくれた。今日は畑のさつま芋をくれたおばあちゃん。おうちにお呼ばれしたら、お菓子をくれて、一緒にこたつでヌクヌクした。

「私はね、いつお迎えが来てもいいんだよ。」とおばあちゃんが笑いながら言った。それは多分、本当に心からそう思っているようで。

「豊かさって、なんていうかこういう感覚なのかな?」と思った。
現状に、十分満足していること。
欲深くなく、周囲にある当たり前のことに感謝していること。
1日1日を、健康に生きること。
過去でも、未来でもなく、今を生きること。

言葉にすると当たり前の、簡単なことのように見えてくるけれど。実際にはその境地に達するまでにいろんな苦労があったんだろうな。おばあちゃんの人生の半分も生きていない私だけど、今の私にとっての豊かさを考えていきたいなと思います。その答えを見つける旅はTOUCAだと思うし、旅に出た時よりも確実に前に進んでいる感覚はある。


おばあちゃんを見習って、外へ出かけて散歩をしよう。


おばあちゃんと朝散歩


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