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やながわ水辺の夜市 振り返り

2022年9月16日(金)
2年越し、3回の延期を経て開催されたやながわ水辺の夜市。3日間の開催の予定が台風の影響で一夜限りの開催となりました。まるで夢物語のような、幻のような美しい空間。準備から当日、撤収までを通じて感じたことを、記憶が薄れないうちにnoteにまとめてみたいと思います。


水辺を愉しむ幻想的な新しい夜

「今までにない圧倒的にかっこいい夜の柳川の風景を作りたい。」

福岡県の観光地の一つでありながら、夜の滞在人口が圧倒的に少ない柳川。観光バスで乗り付けて、川下りと鰻のせいろ蒸しを楽しんだら、昼過ぎには帰ってしまう。それが今までの柳川の風景でした。


「夜の柳川の魅力を知ってほしい」
「柳川に住んでいる人にも柳川の魅力を再認識してほしい」
「子どもたちに地元を誇りに思ってもらいたい」


そんな思いで始まったのが、「やながわ水辺の夜市」というイベントでした。2020年に第1回目の開催を目指していましたが、残念ながら延期となってしまいました。そこから3度の延期を経てついに今年の秋に開催が決定。

・光の川下り
・夜市マルシェ
・ピエロック一座の小さなサーカスショー
・あそびとデザインによるワークショップ

子供も大人も楽しめるコンテンツを用意しました。


巻き込まれることの楽しさ

私は夜市マルシェの出店店舗さんとの連絡係、マルシェの運営マニュアルづくりと、マルシェエリアの空間づくりのお手伝いを行いました。今までの人生で、イベントの運営、準備など経験したことがなかった私。ミスがないように店舗さんとやり取りをしたり、マニュアルを整えたり。また、マルシェエリアの休憩スペースを設計したTOUCAプログラム同期の中田くんの手伝いで、テーブルを作ったり、買い出しにホームスーパーへ何回も往復したり。まるで文化祭の準備のごとく、久しぶりの青春を感じた時間でした。


知らない土地でやることの難しさ

7月に柳川入りした私にとって、関わっている人の顔と名前、その人が何を担当しているのか、を把握することが凄く難しかったです。何か自分の中で疑問やわからないことがあった時「これは誰に聞けば良いのか?」「あの件はどこまで進んだのか気になるけど、誰がやっているんだろう。」と言ったことが多々ありました。夜市開催までに3回オフラインでのミーティングがありましたが、もっと密にコミュニケーションを取っていった方がスムーズだったと反省しています。


地域の人をもっと参加してもらうには

光の川下りの演出は糸島にあるランハンシャさんという会社さんが担当してくれました。そして、マルシェエリアの空間作りはお隣佐賀の佐賀大学建築サークルSTEPsのメンバーが中心となって行いました。学生さんは約1週間前から毎日現地で設営を行い、前日は深夜まで作業をしてくれました。サークル活動としてとても良い経験となったと思います。しかし、色々な準備の段階からもっと地域の人に参加してもらえるような工夫が必要だったなと感じました。

せっかく柳川の素敵なイベントなのに、マルシェエリアの準備段階で関わっている大半がよそから来た人。自分のような1年限りの人だけでなく、来年もこれから先もずっと続いていく為には、やはり地元の人の力もとっても必要だと思いました。

その一方で、SNSの更新や事務局として多くのかたが、見えないところで当日まで関わってくださっていたからこそ、素敵なイベントが開催できたと思います。今年のイベントにいらしてくれたお客さんの中から、今度は運営にも参加してみたいという人が出てきてくれたら嬉しいです。


当日は、本当に本当に良い時間でした。

光の川下りは、予備のお船を出すほどの満席。マルシェの出展者さんも完売となるお店が多く、沢山の方に来場いただきました。あの光景を見たときに、本当にここまで頑張ってきてよかったと思ったし、これは柳川の街に今までにない魅力を作り出せたと確信しました。

TOUCAプログラム、という目線で見たときに果たして自分がここに関わったことによって、御花や柳川にどんなプラスを残せたのか。その点はもう少し自分なりの振り返りの時間が必要だと感じています。
しかし、私個人としては、一つのイベントを色々な調整をしながら準備し、最後まで完走出来たこと。良いところも反省すべきところも、関わった人とシェアできたこと。その経験を、今後の活動になんらかの形で活かして生きたという気持ちになりました。


台風で一夜限りの幻に

3日間開催予定だった夜市のイベントは、台風の接近により一夜限りの幻のような風景となりました。初日の平日開催にも関わらず、多くの方にご来場いただきました。結果的に参加できなかった方も多くいたと思います。しかし、2年越し3回の延期を経てついに1日だけでも開催できたこと。そして、その1日が夢のような美しい風景だったことで、皆さんの記憶に残るイベントとなったのではないでしょうか?

きっと来年以降もまた開催してほしいという声は多いと確信しています。これから先も長く地域に愛される夜の柳川の風景となっていったら嬉しいです。


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