『青空の卵』【企画】私を作り上げた本を読んでください

初めまして、糖分と申します。

noteに登録して早速企画に参加するのですが、
何分アウトプットが苦手なもので、伝わればいいなぁという気持ちで書いています。

みなさんは
「大人になったら泣かないと思ってた」
と思ったことはありませんか。

周りの期待にそえなかった、なにより自分自身も傲慢であったため、私は高校受験で失敗しました。英語科に落ちてしまいました。

その時初めてずっと泣いて過ごす日々を送りました。


大学生になったら、結婚したら、子供ができたら、、、

きっと自信を取り戻して、こんなに悲しくて、何かが欲しくて泣くことなんてない人生になるから大丈夫だと思うしかありませんでした。

月日は流れ、勉強のセンスがないと分かり、ベスト・オブ・滑り止め都内の大学に入りながらも、なんとかやっていました。

女子大だったため特に好きになる人も居らず(女性には目覚めませんでした("'._.)ちょっと期待した…)、それでも英会話のクラスが好きで楽しく過ごせていました。

たまに帰郷したんですが、その時新幹線での旅路での時間を潰すために、ただそれだけのために何気なく買った本でした。

『青空の卵』


ミステリーが好きで、探偵は東京にいる!!と、上京したくらいでした。

舞台も多分関東。

引きこもりのプログラマーが探偵役が鳥井真一。
ワトソンとして著者と同じ名前である、坂木司。

主に坂木司の目線で書かれていて、事件を持って引きこもり探偵の元に通う親友同士の物語。

三部作のうちの最初の本が、こちらになります。

坂木司氏にとっても最初の本となり、人も死なないし、ミステリー小説としては拙いかもしれません。
しかし心の優しすぎる人間、坂木司を描写するならば、横に出るミステリー小説はないかと思います。

坂木司は常に引きこもりの鳥井真一の味方です。

そしてなにより涙脆い。

持ってきた事件の背景と、犯人(?)が痛いほど感じた想いに感化されます。

男が涙脆いなんてかっこ悪いという方にはオススメできません。

私の一番頭から離れない箇所は、

大人になったら、泣くことなんてないと思ってた。

……みたいな感じのモノローグです。
(覚えてないんかい笑)

私の辛かった思い出が、一気に癒されて

気付いたら新幹線の中で顔が腫れるまで泣いていました。

なんて優しい小説なんだろう、こんなに真実が暴かれるのが清々しいならば、彼らの前で事件の犯人として出よう。

きっとそう思いたくなると思います。

そして、暴かれた真実はバカにされることなく、同情されることなく、ただただ坂木司により赦される。そして次の話からは友人として参加するのです。

私の説明が上手くないのですが、
何か自分の中でうまく生きれず、

「なんでこうじゃなきゃいけないのか」

そういった破裂しそうな想いがある方は、
ぜひ読んでいただきたいです。

漫画もあるのですが、漫画好きの私でも、小説をオススメします。

あとは探偵の鳥井が一応美青年ということで(ここ重要)、益々いつか鳥井のような名探偵に会いたい。優しい坂木司くんのような人とお話したい。

そんな人と出会えたらいいなと思っています。

最後までありがとうございます。

#私を作り上げた本を読んでください

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