花かんむりの姫君とともに
亡き人を思い出すとき、亡き人のもとに花が降る。
そんな話を聞いたことがある。
ちょうど1年前、信じられない発表を目にした。
友だちだったわけでもない。ましてや直接会ったこともない。
ステージに立つあなた。それを見るだけのその他大勢一般人のじぶん。
同世代、両親が離婚、KERAっ子というのが共通点なだけ。
一方的な親近感を抱いていた。
大人になって、あなたが人生のある決断をしたときに公表してくれたあなたの気持ち、とても胸にきた。あのコメントに勇気つけられた人もきっといるはず。
このまま歳を互いにとり、同世代のアイコンとして生きていくものだと思っていた。
だから衝撃的で、かなしくて、信じられなかった。信じられないまま、ご両親が会見して、お母様に抱かれたあなたをみて、やっと飲み込めた。この世から去ったのだと。
なんで、どうして、一瞬思ったけれどそれはあなたに酷だから思考を切り替えた。
おつかれさま。あなたは一生懸命に生きて輝いた。
この歳ってしんどいよね。
恋人いないの?結婚しないの?子供は?そんなことばかり聞かれるし、
まわりも結婚したり子育てはじまってライフスタイルが変わって、孤独の波が勢いを増してやってくる。
あなたの生きた意味はある。
KERAでたびたびみかけたあなたのスタイル、とても素敵。いまみてもかわいいよ憧れだよ。
どこか別の世界線があったら、2000年頃のKERAやゴスロリバイブルふたりで眺めてキャッキャしたいな。
テレビ番組のロケで地元の水族館きてくれてありがとう。
あの水槽どうだった?いまもきれいに存在してるよ。
なにかしら舞台観にいけばよかったな。後悔してる。
あなたを忘れない。
同世代として同じ時代を生きれたこと、嬉しいよ。
亡き人を思い出すとき、亡き人のもとに花が降る。
ふりそそいできれいな景色になっていたらいいな。
花かんむり、あなたにきっと似合う。
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