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『人志松本の酒のツマミになる話』を見て、「モノには魂が宿る」について考えた。

仕事が土日休みなので、1週間で1番幸せなのが金曜日の夜です。子供たちの寝かしつけも終わり、娘のピアノの習い事の帰りに買った缶チューハイを飲みながら『人志松本の酒のツマミになる話』を見ている時の幸福感がやばいです。この番組が終わったら泣くかもしれません。

ゲスト、マジで誰でもいいんですよ。ゲストが誰でもいいって思えるトーク番組すごくないですか?ゲストが誰だとしてもどんな話をするとしても、松ちゃんと両サイドの芸人(その時によって千鳥とかフットボールアワーとか)によって面白くなるから誰でもいいんです。

さて、先日の回で「モノには魂が宿る」をテーマに松ちゃんが「車には魂が宿る」と力説している姿を見て、私も1つ思うところがあって記事にしてみました。

私が、実は魂が宿っていると思っているのは、電子機器や電化製品などの「機器」です。

普段全く気にかけられない、愛着というものがあまり持たれにくい、機器。
こういう子たちはですね、普段人から声かけられたり、大事にしてもらってないので余計に初めて声かけられた時は頑張ってくれるんですよ。

……おいおいおいおい、なんかやばい奴いるぞ!!!
と思われてそうで怖いんですけど、まぁ聞いてください。(気持ち的にお茶出してます)

TV番組の制作の仕事をしていた時のことです。
編集室に行ったらザワザワしてたので、何かと思ったら先輩の古田さんの編集機が固まって暫く動かないそうな。しかも、保存したのはかなり前らしく、このまま強制終了すると何時間も編集したものが消えてしまう由々しき事態。

これ、あるあるです!私も何度かありました。ちゃんとね、こまめに保存しておけば何の問題もないんですよ。でも集中して編集してるとそんなこと忘れて(あるいはキリがいいとこで保存しようと考えて)上書き保存しないまま作業しちゃうんですよね。で、自分的にいい感じのところまでいって保存しようとしたら固まって動かない→仕方なく強制終了→再起動したらさっき編集したやつ全部消えてるっていう地獄です。

いつから上書き保存してなかったのか聞いたら、もう聞いたこっちも泣きそうになるくらい前で、古田さんは現実逃避で「お菓子買ってくる!戻ってきたら諦めて強制終了する!」と出かけていきました。
そっからやり直しなんてかわいそうすぎて、私もどうにかしたいと思い、熱くなってるハードディスクを触って語りかけてみました。

こんな熱くなるまで頑張ってえらいね。
いつもありがとね。言わないけど、きっと古田さんも感謝してるよ。
ずっと保存してなくてごめんね。いつも遅くまで大変だよね。
でもここで保存できないと本当に大変なの。
頑張ってくれるよね?いつも頑張ってくれてるもんね。できるよね?
大丈夫だよ。できるよ。信じてるよ。

急にハードディスクに語りかけ出した私に編集室はドン引きと爆笑。

「とっつぁん?!!」
「ちょっと、どうしたの?大丈夫?」
「いや、とっつぁんさん、それは無理ですよ!」
数々のツッコミを無視して、私は穏やかにハードディスクに話しかけ続けました。

すると……ウィーン!と今までと違う音がし、無事に上書き保存が完了。何事もなかったかのように編集画面が復活したのです。

ハードディスクと心が通じ合った奇跡の瞬間!!!!!

編集室は大いに沸き、「とっつぁんちゃんすごいよ!!!」と興奮した同僚にめちゃくちゃ褒められました。
お菓子を買って帰ってきた古田さんも保存できたことを知ると「ありがとう!ほんとにありがとう!」とお小遣いがめちゃくちゃ少ないにもかかわらず、コンビニで買ってきたお菓子を私にくれました。

また別の話。調子が悪かった家の洗濯機に水が詰まってついに動かなくなり、こなまま開けると水が溢れ出てきて大変なことになる、と思ったときも私は洗濯機に話しかけました。(恥ずかしいので基本小声です)

今まで毎日ありがとね。
無理させてごめんね。
言わなかったけど、感謝してるんだよ?
もうちょっと一緒にいたいから、頑張って。
あなたできる子だもん。できるよね。

「何ぶつぶつ言ってんのー?」とリビングにいた夫から心配されましたけど、洗濯機に手を当てたまま優しく語りかけた結果、無事洗濯機も動き出し、最後までいってくれました。

さて、こんなことがあると、周囲からも「こいつもしかして本当に機械と話せるんじゃ…」という淡い期待をされ、その後同じような状況になった時に「また復活させてくれない?」と頼まれたりもするんですけど、2回はできないんですよね。
私自身も自分に期待して「また話しかけたら動いてくれるかも」と何度か話しかけたことあるんですけど、ダメなんですよ。

たぶんなんですけど、機器たちはあんまり大事にされたことがないんで、初めて話しかけられるとびっくりして思わず言うこと聞いちゃうんじゃないでしょうか。嬉しくなって、機器たちも火事場の馬鹿力が出るのかもしれません。

魂が宿らなそうな奴こそ、心を込めて話しかけると言うことを聞いてくれる(かも)。そう信じて、機器が調子が悪くなったらとりあえず1回は話しかけてみてます。

あ、ちなみに、私は元気です!

おしまい。


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