最終的な成功と失敗の回数の関係

こんにちはとっとです。私は研究や就活で失敗すると気持ちが沈むことがあります。失敗は成功の元と言いますが果たしてそれは真実なのか。失敗には本当に意味があるのか。どうしたら成功するのかを考えてしまいます。そんな時、私の疑問を解決してくれる論文を見つけました。今回は、それについて話していこうと思います。論文はnatureが2019/10/30に出版したものでタイトルは下記に記します。

Quantifying the dynamics of failure across science, startups and security

この論文は、科学、起業、テロそれぞれについて、失敗の回数と最終的な成功についての関係をビッグデータを用いて調査した論文です。

結論から言いますと、過去の失敗からどれだけ学び、その知識を吸収していくかによって将来の成功のレベルが決まります。

この論文の成功の定義は、科学は資金取得、起業は新規株式公開または高価値の合併買収、テロは1人以上殺人することです。

ここで使用した計算モデルは、先行研究にある「過去の努力が将来の成功にどう影響を及ぼすか」を計算したモデルを模倣しました。主要なパラメータは、チャンスと学習の2つのパラメータに設定しています。解析の結果を以下に示します。

画像1

引用:Quantifying the dynamics of failure across science, startups and security 

解析結果は、

①1回目の試みより失敗をした後のパフォーマンスの方が高い。しかし、失敗の数が少ないならば、それほどパフォーマンスは上がらない。

②十分に失敗すると、成功する確率が高くなる

つまり、失敗が少ないとあまり効果はないが、失敗をたくさんすると成功確率は高まるということです。

最後にこの論文ではエジソンの論文を引用してこう締めています。

「人生に失敗した人の多くは、諦めたときに自分がどれほど成功に近づいていたか気づかなかった人たちだ。」

私は今までよく失敗していましたが、これからも就活や研究で失敗をたくさんしていくと思います。その度に、失敗は確実に成功に向かっていること、失敗から学習することは次成功する確率を高めることができることを考えやり過ごそうと考えています。

この論文に出会えたことは私にとって、「失敗したときのメンタルケア」と「失敗を無駄にしないという思考を確立」する上で非常に重要だったので、今回は論文について書かせていただきました。

今回も読んでくれてありがとうございました。本の内容だけでなく、おもしろいと思った論文の内容も書いていけたらなと思います。


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