リサーチの手法

こんにちは。とっとです。私は無目的・無計画に本や論文などを読み漁るのが好きで普段からよく行なっています。それは知的好奇心を満たし楽しく、有意義な活動だと思っています。

しかし、実際の大学や就活で行うリサーチには締め切りがあり、悠長な調査を行なっている暇がありません。実際のリサーチには、スピードと信憑性が求められます。そこで、今回は情報を効率的に得るリサーチについて考えていきたいと思います。


まずはじめに、リサーチするに当たって、目的とリサーチの計画を立てることが重要です。どのような情報を得たいか考え、その為にどのようなアプローチを行うのかを決定します。

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ここで一旦、3種類ある情報のソースについて説明します。

1次ソース

数値のデータ、手紙や日記

などの生のデータです。これを基に主張が行われます。

2次ソース

専門家向けの書籍、論文、報告書

など1次ソースを基づき主張されるものです。通常、専門的な話をする際はこの2次ソースを基に議論を行います。

3次ソース

Wikipedia、NEWS、サイト

など一般読者向けにまとめ直したものです。この3次ソースは、意図的に情報が抽出されていたり、内容が限定的であったり、過度な単純化が行われていたりします。専門家と議論を行うとき、この3次ソースを持ち出すと相手にもされないでしょう。

この文面だけ見ると、3次ソースは信憑性が低く必要ないのではないかと思いがちですがそうではありません。3次ソースは、貴重な2次ソースに繋ぐ役割を持っています。

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また、よくトピックを知っていても、いきなり1次ソースや2次ソースで調べるのは好ましくありません。その方法では、信憑性が低くかつ結果が予測不能な為、時間を無駄にするでしょう。

リサーチの為に次に行うべきことは、全体的な状況を把握して、様々なソースがどの位置に位置付けられているか理解することです

(アカデミックの分野だと、全体的な情報を把握するには、「ブリタニカ百科事典」などをよく用いられています。そこで、全体的な状況、ソースの位置づけを確認します。確認には、各文献の要約と評価がまとめられた「文献解題」や年次レビューが最適です。)


このようにして、目的の情報を発見しますが、一直線にソースに辿り着けるのが稀です。

3次ソースから参考にされている2次ソースに辿り、その2次ソースから検索ワードを見つけ、そのワードで検索を行い新しいソースを見つけるなどを様々なプロセス行う場合があります。

情報獲得には、ソースを辿るプロセスと検索ワードを試行錯誤によって見つけ出す努力が必要です。

このようなプロセスを行わず、2,3個の概念が広すぎるワードで検索を行ったり、逆に狭すぎるワードで検索をしたりして目当ての情報が見つからないとあたふたしてる局面をよく目にします。

最後に、ソースは全て記録するようにしましょう。一度見つけられたからといって再び簡単に見つけられる保証はありません。また、文献解題のような、ソース一覧と要約、ソースの位置づけを自分で作るのも有効です。


今回は、簡単にリサーチの手法について述べていきました。就活かアカデミックの具体例を交えて記述するか迷ったのですが、文字数的に長くなりすぎるので断念しました。

重要なプロセスだけ繰り返し述べると、「①リサーチの目的と計画を立てる②全体の情報を把握してからそれぞれのソースがどこに位置付けられているか調べる③参考資料の追跡や検索ワードの試行錯誤を行い目当ての情報を獲得する④全て記録する」です。

私もこれを意識して、効率的に情報を収集していきたいと思います。よかったら読者の皆さんも参考にしてください。

読んでくれてありがとうございました。これからもnoteを書いていきたいと思います。




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