BOOTHの匿名配送について
概要
ショップオーナーでなくとも、公式ヘルプページなどを参照するとわかる情報ではあるのですが、意外とこの話に触れてる人がいないので、解説します。
ちなみに2020/11時点での情報なので、将来的に仕様が変わってるかもしれない、ということは補足しておきます。
シナリオ
ある時、AさんがBOOTHの匿名配送(あんしんBOOTHパックなど)で商品を購入しました。
匿名なので、当然これだけではショップオーナーはAさんの氏名住所などの個人情報はわかりません。
ところがこのAさんが、同じIDで、過去に同じショップで実名配送(非あんしんBOOTHパックで自宅発送など)で商品を買っていた場合はどうでしょう。
実はショップオーナーは今回匿名配送で商品を購入したのはAさんだ、ということがわかってしまいます。
匿名なのになぜわかってしまうのか、その理由は下記に記します。
ショップオーナーがわかる情報
実名配送、匿名配送それぞれでショップオーナーに開示される情報はBOOTH公式のヘルプページに記載されています。
ショップオーナーに開示される情報で共通のものがあります。
「ユーザー識別コード」です。
ユーザー識別コードなるもの
このユーザー識別コードは、ユーザーごとに割り振られている一意のIDのようなものですが、それ自体は意味を成しませんし、
個人を特定するものではありません。
ただ、このユーザー識別コードは上記ヘルプページに記載の通り、
あくまで「ユーザーごとに一意」なので実名配送であっても匿名配送であっても同じユーザーであれば変わりません。
注文履歴とユーザー識別コードの関係
ショップオーナーはユーザー識別コードごとに注文履歴を参照できるため、
同じユーザーが過去にどんな注文を行っているのか、が管理画面からわかります。
上記の仕様により、注文履歴に1件でも実名配送の注文が含まれていれば、
直近の注文が匿名配送であっても、その人の住所や氏名などの情報がわかってしまうということです。
ただし、オーナー側が参照できる氏名住所などの個人情報は「発送完了」から30日経過すると削除されるため、
常に個人情報が参照できるというわけでもありません。
ユーザー識別コード単体では個人情報の特定はできませんが、
他の情報と組み合わせればわかってしまう場合がある、ということです。
(このあたりIPアドレスと同じ性質ですね)
是非
この仕様は人によっては不快に思う仕様かもしれませんが、
ショップオーナーにとってはお得意様がわかるため、無益であるとも言い切れません。
私自身は遭遇したことないのですが、
有名なサークルさんとなると同一ユーザーのキャンセルが多発するという事もあるという話は聞きます。
キャンセルした本人は匿名だから大丈夫と思っていても場合によっては個人情報筒抜けです。
悪いことはできないものです。
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