「ボボンカ」

written/music by 秋ノ宮公太郎
artwork by 秋ノ宮公太郎


溶けゆく朝見上げた
夏ばかり僕を閉じる
ぼんやり僕を包んだ
あの夏はいつも遠く

待ちわびる
かの日は
鮮やかに映る
僕は今、遠い思い出

逆上せた汗こみ上げ
前髪の先を暈す

寂しげな
かの陽は
戯けて眠る日
明日は今、遠い思い出

秘密は置き去りにしてきたまま
僕らで満ちた影を落とした
君とで満たされて行くあの夏

恥ずかしがって嫌いで
懐かしくって手を伸ばす
戸惑っては過ぎ去り
遥か空、時は満ちる

嫋やかに
傅き
夕日に溶けてく
君は今、遠い思い出

秘密は置き去りにしてきたまま
僕らで満ちた影を落とした
君とで満たされて行けあの夏

寂しげな
かの陽は
戯けて眠る日
明日は今、遠い思い出

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お転婆の夏。
僕らは夢を形にした。
大きな川への通り道。
砂利や蛇を掻い潜っては肌を切った先。
木々が作り出した緑の空間。
そこが僕らの城だった。
何も知らない釣り師の大人は
僕らが直ぐ側に居ることなんて思いもしないのだ。
そこは大人になったみた今よりも大きな空間だった。
それから幾日か僕らも思いもしなかった。
知らずにいた。
気が付かなかった。
僕らは見た。
静かな恐怖は確かに藪の中にあった。
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-使用機材-
Fender Stratocaster
→MXR microamp
kawai acoustic
Fender jazz bass
KORG microKORG