オフパコに夢を見るな

Twitterでオフパコしてる人達、沢山いますよね。
盛りまくった自撮りを載せてる人ぴえん系女子、これみよがしに乳を披露しているギャル
ムキムキの身体をこれ見よがしにアピールしてる人営業マンぽい人…
Twitterで見かける人に(主にsnow等の加工アプリの恩恵もあり)美男美女は多く、確かにオフパコに対する憧れは強くなるでしょう。
僕もそんなうちの一人でした。「Twitterの女の子はみんなクソかわいい」という謎の幻想を抱いていました。今となってはとんでもないですが…
当時はめちゃくちゃ好きだった彼女と別れて2ヶ月くらい。毎日バイトバイトバイトで微塵も出会いがなく、穴が付いてれば誰でもいいくらいには欲求不満でしたね。(大袈裟)
そんな僕に願ってもないことが起こりました。
2018年も終わりを迎えようとしていたクリスマスイブを翌日に控えた12月23日、僕は急に次の日の仕事が休みになったので誰かと会おうと思い、友人に片っ端から連絡したけれど、当たり前ですがみんな仕事か恋人or家族と過ごすとのことでした。
「せっかくクリスマスイブ休みになったというのに誰も空いてない」そんなツイートをした時でした。
「よければ遊びません?笑」
そんなDMが届いた。
フォロワーで、あんまり絡んだことがない人。
どんな人かとツイートを遡ってみたら、「XSサイズのコルセットが入った!」とか「Gカップ」とかツイートしている。
つまりボンッキュッボンじゃねぇか。
こいつは激アツすぎる。
二つ返事でOKした僕は、日課のSenzuri Partyも翌日に備え我慢して、期待に股間を膨らませながら眠りについた。
次の日、僕は一張羅のホスト感満載の柄シャツにホスト感満載のジャケット、ホスト感満載の黒のダメージスキニーに身を包み、髪の毛も外ハネにして、ほぼ全ての指に指輪をし、ネックレスを2個付けて家を出ました。(この時点で相当イタいですが当時はこれがかっこいいと思っていた)←追記 今でもかっこいいと思っています
相手は30分ほど遅れるとのことでした。今まで待ち合わせして遅刻されなかったことの方が珍しい僕はのんびりと本を読んで待っていました。
いや、読んでいるフリだけで手汗ビショビショだったんですけどね。
そして30分後、ようやく彼女から着いたと連絡がきました。
しかし、一向にそれらしき人物は見つかりません。そこで僕は自分の服装を伝えると、何やら大きな物体が近寄ってきました。
「いおりさんお待たせしてすいません!」
えっ?
デカくね?
現れたのはトロールみたいな人でした。あのドラクエの敵ですね。こんぼう振り回して攻撃してくるやつ。



何がコルセットXSサイズやねん。
帰りたい気持ちをグッと抑え、予約しておいたカラオケに向かいました。「受付しておくからお手洗いとか行きたかったら行っておいでよ」と気を利かせたフリをして、受付のお姉さんに
「喫煙、禁煙、DAM or JOYSOUND気にしないのでとにかく広い部屋にしてください」
と頼みました。広い部屋にすれば近寄らなくて済むでしょう。

お姉さんは何かを察した様子で広い部屋に案内してくれました。
とりあえずこれで距離を取ることができたな、と安心したのも束の間
なんで俺の隣に座るんだ???
いや、トロールさん近いっす。
あと
息臭いっす。
異臭に耐えながら2時間カラオケをし、これで昼飯でも食べて解散したい‥と思っていたら
「イブだし、ゆっくりできるところ行きませんか??」
いや無理無理無理無理無理無理無理無理
と言いたかったのですが、流石に女の子(メストロール?)から誘ったものを断るのもかわいそうすぎるので
「緊張して勃たなかった」ということにしてやり過ごそうと心に決めました。

岐阜駅にはクソほどボロいかわりに2時間1800円のラブホがあるので、そこに即断し、入りました。「なんか古いね笑笑」と言われましたが、むしろ逆に何故トロールの裸を見るために1800円も払わないといけないのか、甚だ謎でした。
結局トロールの裸を見てもいおりのいおりは土に埋まったタケノコのように全貌をあらわすことなく、適当に息を止めたままトロールの下半身を適当に触り、満足してもらって事を終えました。
三日間くらい中指が臭かったです。
ようやく終わった。早く外に出たい。ってかあと15分で追加料金かかるからマジで早く外に出たい。
それとなくトロールを急かし、外に出ました。
そして外に出てすぐ、トロールの入浴中に設定したアラームが鳴り、それがあたかも着信音かのように反応し、電話に出るフリをして「ちょっと親が早く帰って来いって言ってるから帰るね!」と最後の力を振り絞って笑顔を作りました。するとトロールは

「最後にチューしよ?」
と顔を近づけてきました。

「ごめん、無理」そう言い残し、僕は足早に帰路に就きました。

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