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人と関わることに向いていない話

元来、友人は少ない方である。

20代前半くらいまでは「群れないオレかっこいい」みたいなイタい発想も持ち合わせていたが、「そもそも人を選びすぎる」ということに気付いてしまってからはひっそりと生きている。

とはいえ人は贅沢なもので、気の合う友人とたまには会わないと死んでしまうので、大学時代の数少ない友人に会いに定期的に岐阜(名古屋)には帰っている。

息継ぎをするような感覚なので唐突に帰りたくなって死にそうな時もあるが、地元を離れる選択をしたのは自分なので「自業自得」と言い聞かせ、しんどさに気づかなかったことにしている。

関西には友人は1人しか居ないと言っても過言ではない。
ありがたいことに8時間くらい煮込んでもまだ上澄みが真っ黒になりそうなくらいアクが強い自分を受け入れてくれる西田という友人のおかげで息をしている。
(詳しく言うともう1人仲良くしてくれるニキは居るが、割と新婚+子供が居る+資格の勉強を始めたらしいのでしばらくは誘えない)

本題の感情を抱くに至った理由について


仕事でも無いのに一応見出し下には画像を入れてしまうの、病気である

関西でも唯一、通っている整骨院の夫婦とは仲良くさせてもらっていた。
狭量な自分でも特にストレスを感じることはなく、お土産を交換しあったり、「やっと関西に知り合いができた」と歓喜したものだ。

しかし、仲良くなりすぎるのも問題である。

そもそも50代後半の方々なので我々とは感覚が違う。
ネットで僕の名前を検索(ネットで仕事をしているので、そりゃ出てくる)してあれこれ聞いてきたりする。

わざわざGoogleマップに書いた別の店の口コミまで全部読まれてあれこれ言われた時は流石にキツかった。
しかし「これもジェネレーションギャップか」と、なんとか受け入れていた。

しかし、段々とエスカレートしてきて、Facebook(そもそも使わないので無視すれば良かったのだが)のMessangerで「観ろ」と言わんばかりにYouTubeのリンクが送られてくるようになった。

僕は
・無言で動画を送りつけてくる人間
・いきなり電話をかけてくる人間
・連絡が遅い人間
が嫌いだ。

理由は単純で、「相手の時間を奪っている感覚が無い」からである。
(仕事が忙しくて携帯を見る暇も無い人はもちろん例外)

それでも、いちいち観ては(10秒スキップ+2倍速だが)感想を返していた。
今思うと、律儀な男である。

しかし、先日犬がわちゃわちゃしている動画が送られてきた。(もちろん、また無言)
数日前に「実家のわんこが亡くなって、仕事も手に付かない」と言っていた僕によく送ってきたものだ。

そこで何かが切れてしまった。

ここでちゃんとした人ならば動画を無理にでも観て感想を送るか
「先日お話ししたように…」と返すだろうが
「そんなコミュニケーションコストを俺が払う必要なんてどこにも無いよな」と思ってしまった。

結局、一人はラクである


FacebookとMessangerをスマホから削除し、別の整骨院探しを始めた。
新しい先生は無愛想だけれど、施術中に適宜加減を聞いてくれるし、余計なことは言わないので安心できる。

どこか虚しさを覚えるけれども、あのしんどさと天秤にかけると、一人を選んだ方が圧倒的にラクに感じてしまう。

人と関わることには、とことん向いていない。

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