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新しいタイプのマルチ商法に出会ったので共有したい

俺は元来、マルチに敏感な男である。
なぜならば親族にマルチで爆稼ぎした人が居るからだ。

マルチで成功した人が口を揃えて言うことは「本当に親しい人には勧めない」
一握りしか稼げないからだ。

正直、アパレル時代に半ば強引にクレジットカードの契約を取りまくっていたことを思い出すと、その「一握り」になれなくもなさそうだが、半ば詐欺のように人から巻き上げたお金でしろたんを買うことはできないので、嫌厭している。

強引に紹介されたIT系の「すごい人」

俺は教育系のメディアをやりたいと思っている。

  • 教員→一般企業への転職

  • 教員→フリーランス

  • 一般企業→教員

など、「教員がもう無理だから他の仕事がしたい人」はもちろん、教員を諦めたけれども「やっぱり俺は教育への情熱を捨てられないんだ!!」という熱い人まで、最短ルートを紹介するメディアである。

そんな話をクライアントとの打ち合わせのアイスブレイクでしたところ、教育系の人でもないのにやけに食いつきが良い。

そして「知り合いのプログラミングに強い人を紹介しますよ!」とまで言われ、無駄に交友関係を広げたくないマンとして「いや、まだ構想段階だから」と断ったが「話だけでも」と引き下がらない。

正直、プログラマーが必要になることなんてどれだけ上手くいっても半年先だし、何よりニシダに頼んだらいくらでも紹介してくれるだろうから、本当にいらないコネだった。

早速組まれたZoomで笑いを堪える

チャットワークでの自己紹介もそこそこに、謎にZoomが組まれた。
なぜか紹介してきた本人も同席する。

怪しすぎる。

で、当日。

どうやら会社を経営していることは本当のようだが(俺は怪しいと思う人と話す前は徹底的に相手の情報を調べる)、なんかプログラマー系ではない。

むしろPCもまともに触れないような人向けのお助けサービスなんかをしている人。

「え、なぜ俺に紹介した?」と思ったが

早速「自分が運営しているコミュニティ」の話が始まった。

なんとなく察しはついていたので、ここからは「来たぞ来たぞ」と半ばワクワクしながら、内容はどうでも良いのでサブモニターで何回目かわからないドラマ版「ガリレオ」を観ながら適当に相槌を打った。

俺がほぼ聞いていないことを察せない時点でマルチ失格やぞおっさん。

そのマルチっぽいコミュニティの概要

彼が説明したコミュニティの概要はこんな感じだ。

  • 「経営者が集まるコミュニティ」←この時点で俺は「取締役」ではないから違う

  • 週に一回対面orZoomで交流、しかも一時間半

  • 独自の「成長メソッド」を受けられる←なんやねんそれ

  • 週に一人は友人を勧誘しよう←堂々としすぎてて面白い

どう考えてもマルチです。
ほんとうに、ありがとうございました。

で、こういう奴らって料金をなかなか言わないんですわ。
最後まで引っ張って魅力をアピールして、「ちょっと高いけど…」って手法。

最後に提示された料金は

_人人_
> 初 <
> 年 <
> 度 <
> 2 <
> 8 <
> 万 <
> 円 <
 ̄Y^Y^ ̄

すごい。結構高い。

クロージングが下手すぎる

当然ながら入会の意思の有無を問われるので、伝家の宝刀「結婚するし、財布の紐は僕が握ってないから難しいです」で逃げようとした。

しかし「『もう入会を決めたから!』って強気で言えば良いんじゃないの?(なぜか途中からタメ口)」とウォーターサーバー勧誘初日のバイト君でも言わないような下手なクロージングに気圧され、「相談します」でZoomを終えた。

断り方テンプレート

〇〇さま
先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
入会について検討した結果、誠に恐縮ですがお断りさせていただきます。
何卒ご了承ください。

ポイントは「隙を与えない」ことである。
優しい人ほど「やりたいけどお金が無いから」「ひとまずは」など枕詞をつけてしまいがちだが、条件を変えて突っ込んでくることが多い。

マルチのマニュアルにも「言い訳への突っ込み方」は存在しているので、どんどんつけ込んでくる。

今後関わる相手ではないので、「紹介してくれた人に悪い」など思うかもしれないが、端的かつ、付け入る隙を与えない連絡がおすすめ。

【結論】マルチには気をつけよう

世の中にはマルチが多すぎる。
「知り合いだから」など、気を遣って話を聞こうと思う人も多いかもしれないが、奴らはその優しさにつけ込んでくるのである。

特にこの記事を読む人はインスタからリンクを踏んでくれた俺の友人だろう。(わざわざリンクを押してくれた人、ありがとう)

聖徳で特級呪物のような存在だったいおりと今でも仲良くしてくれるような人だから、優しいに違いない。

つい、友人だからと話を聞こうと思ってしまうだろう。

しかし、そんな時は一旦俺に連絡してみてほしい。
インスタでもLINEでも、相変わらず思想の強い投稿を繰り返しているTwitter(決して俺はXとは呼ばない)を見つけられたら、そこからでもいい。

超・客観的目線から、何かしらアドバイスができるかもしれない。

ちなみに「マルチか判定するために相談してきた人を自分のマルチに勧誘する」というもはや人間ではないレベルの悪人も居るが、いおりはただの記事を無限に書いているWebライター・ITドカタだから安心してほしい。

以上です。


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