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Mia300完売まで、こんなことをやりました。

こんにちは。Totsumaruです。

僕が、エンジニアを含めた裏側のあれこれを担当したコレクション「Mia300」について、何もないところからどうやって進めたのか?を振り返っていきます。

こんな方に読んで欲しい

  • 思うようにNFTが売れていない人

  • 「なんか迷走してる気がする…」という個人クリエイター

  • これからプロジェクトを始めようとしている人

Mia300は小規模コレクションのため、大型プロジェクトとは少し方向性と目的が違います。それを踏まえて読んで頂ければと思います。

Mia300 とは?

まず、このコレクションの概要について紹介します。

・発行枚数:300枚
・リリース日:2022年10月22日(土)10:00-20:00
・価格:0.03 ETH

OpenSeaはこちら

アーティストのMiaさんと、私(Totsumaru)の2人で作成したコレクションです。
(Miaさんは個人クリエイターとしてNFTを販売していましたが、あまり収益を得ていませんでした。。そこで、僕から「コレクションを作りませんか?」と声をかけて始まりました)

300枚と少ない発行量ながら、執筆時点で、総取引量(2次流通)は32ETHに達しています🎉(2022年12月13日時点)
皆様ありがとうございます!

リリースまでに考えたこと

コレクションを作成するにあたって、どんなことを考えて実行したのかを振り返ります。
✅本記事は僕の目線で書いていますが、Miaさんと一緒に考えて意思決定をしています。

  1. コレクションを出す目的

  2. コレクション名

  3. どんな人に買ってもらいたいか

  4. AL(WL)配布方法

  5. リリース日

  6. 枚数 & 価格

  7. スケジュール

  8. 報酬 & 費用

  9. Discord作成

  10. トラブル発生時の対応

1つずつ、紹介していきます。

↓↓↓↓

1. コレクションを出す目的

僕が最も大事だと思っているのがこれです。

「何のためにNFTを出すのか?」

まずここから考えました。

結論、Mia300の目的は「Miaさんがクリエイターとして継続的に収入を得られる"きっかけ"を作ること」です。
僕はこれまで、Miaさんが素晴らしい作品を作るけど、なかなか収益を出せていなかったため「もったいないなー」と思っていました。

恐らく作品を欲しい人はたくさんいる、でもそれを販売できていない。
そこで、まずはMiaさんがNFTクリエイターとして収入を得られるきっかけを作ろうと思い、このコレクションを提案しました。

2. コレクション名 (Mia300 にした理由)

本当は「Mia」だけにしたかったですが、OpenSeaで先に取られていたようなので、枚数を末尾に入れて「Mia300」としました。

また、「なぜコレクションにクリエイター名が入っているのか❓」という疑問もあるかと思います。

これはコレクションを発行した目的とも関連していますが、Miaさんの知名度アップを考慮しています。

「このコレクションは誰がやってるんだっけ?」
「コレクション名なんだっけ?」

こういったことが起こらず、クリエイター名を覚えてもらえるように、"Mia"という名前をコレクションに入れました。

よくある「Tokyo, Kawaii, Meta, Girls…」などは、大型プロジェクトであればいいのですが、個人クリエイターのプロジェクトでは埋もれてしまう可能性があります。そのため、あえて入れませんでした。

3. どんな人に買ってもらいたいか

より多くの方に買ってもらえるのが一番ですが、300枚と枚数を絞っていたため、以下3つの条件を重視しました。

  • Miaさんの作品が好きな人

  • Miaさんを今まで応援しててくれた人

  • Miaさんをこれから応援してくれる人

NFTである以上、もちろん流通させることはOKですが、なるべく応援してくれている人に渡るように考えました。

4. AL(WL)配布方法

それを踏まえてのAL配布です。

ただし、ここは配分が非常に難しかったです。最も慎重に考えました。

結論、半分はこれまでにMiaさんが販売したNFTのホルダーや今まで応援してくれていた人に付与し、その後、もう半分はインフルエンサーなどに依頼してTwitterで配布しました。

Twitterでの配布はペーパーハンドになってしまうリスクも高いですが、小規模プロジェクトの知名度を上げるには最も効果的な方法だと考えました。今後のことを考えると「完売」が絶対条件であったため、認知度を上げるメリットは大きいです。

5. リリース日

10/22(土)10:00-20:00 にてリリースをしましたが、当初は翌週の10/30にリリースを予定していました。

では、なぜ1週間早めたのか❓

それは、翌週の10/30は他のプロジェクトが多くリリースされ、自分たちのコレクションが霞んでしまうと思ったからです。1週間前であれば、競合もいなかった(or 少なかった)ため変更しました。

また、ミント時間は10時間確保しました
今回はALを持っている人がMAXミントすれば完売する設計にしていたため、なるべくALを持っている人にミントしてもらいたいという思いで余裕を持ちました。また、海外との時差を考慮して10時間確保しました。

6. 枚数 & 価格

発行枚数は300枚、価格は0.03 ETH、1人につき2ミントとしました。
※ALセールが終わった時点で残数があれば、残りは早押し(0.03ETH)です。

最近では0.001ETHのジェネラティブも多く見かけますが、その分発行枚数を多くする必要があり、小規模プロジェクトには向かないと判断しました。

最低限、完売させるために最善と判断したのがこの枚数と価格です。
ここを見誤ると失敗する可能性があるので、慎重に決定しました。

また、Mia300ではALと早押しセールの価格差を無くしました

よくあるパターンは、ALよりも早押しの価格が高くなるケース(AL: 0.03ETH、 早押し: 0.05ETH など)です。ただし、個人的にこれにはリスクがあると思っています。

早押しセール開始前に、早押しセールの価格を下回ってしまう可能性です。
そうなったら最後、早押しで買うメリットがなくなってしまうため、価格差を無くしました。

7. スケジュール

企画を始めたのが、リリースの1ヶ月半前です。
結構駆け足かもしれません(笑)

ただし、Miaさんが「こんなの作ろうと思ってる」という素材がある程度揃っていたので、このスケジュールで行けました。

理想を言えば、2ヶ月〜3ヶ月くらいあるとよかったです。

8. 報酬 & 費用

今回は1次販売の収益は折半としています。
ここはプロジェクトの人数や貢献度によって様々だと思うので、あくまで一例として参考にしてください。

コストとしてはスマートコントラクトの作成などに、ある程度のガス代がかかります(一般的には0.1ETH程度あれば十分)

また、その他検証用のサーバー代や、画像の保存サーバーなどで別途かかることがあるので、プロジェクトに応じて必要経費は異なります。

9. Discord作成

個人プロジェクトでDiscordサーバーを作成する必要があるのか?は検討が必要です。Mia300では、以下の理由からDiscordサーバーを用意しました。

  • AL(WL)管理がDiscordのロールで行える

  • 販売後にホルダーロールを付与できる

  • もともとMiaさんが個人で作っていたDiscordサーバーがあった

Miaのように小規模プロジェクトでは、DAOのように常に新しいものを作り続けるのではなく、ホルダーとアーティストの距離を縮めるためのツールとして使用する方向がいいのではないかと思っています。

形だけ大型プロジェクトの真似しても必ず失敗するので、自分たちにあったコミュニティを作っていくことが大切だと感じました。

10. トラブル発生時の対応

ミント当日にトラブルが発生することはよくあります。
そのため、事前に「こういう事態が発生したらこういう対応をする」というのをあらかじめ定めていました。

一番避けたいのは「貫通(AL持ってない人がミントできてしまう状態)」だったので、貫通が起こったケースは一番に考えました。

コレクションの規模や、発生した時間によって対応が変わるため、全てをここに書くことはできませんが、まずは「セールを一時中断する」が大切だと感じています。

そして可能ならコレクションを作り直し、2次流通で購入した方にも返金することも検討していました。そのために事前に5ETH程用意しておきました(使わなくてよかったです、、、)

まとめ

今回は、「小規模プロジェクトを成功させるために何を考えたのか?」ということを振り返ってみました。

これはほんの一例ではありますが、実例です

このやり方が全員に当てはまる訳ではありませんが、「どうやっていけばいいか分からない」といった個人クリエイターさんが少しでも参考になってくれれば嬉しいと思っています。

何かご相談があれば、僕のTwitter(@totsumaru_dot)or MiaさんのTwitter(@miacomart)までご連絡ください。

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